芝居にすべてをかけて.四六時中芝居の事ばかり考えているような奴を役者バカと呼んだりする。轟組にはそれに近い感じの奴がいる。しかし.彼は『役者バカ』ではなく『バカ役者』と呼ばれている。理由はバカだからだ。かつては『食っちゃ寝』(くっちゃね)と呼ばれたりしていた。みんなが仕込みをしている時に新人なのに一人客席で寝ていたりしていた。普通の人だとものすごく怒られるが.彼はあまり怒られない。理由は.彼には悪気がないからだ。ただ眠かっただけ.彼はいつもシンプルだ。そう.バカなのだ。彼には不思議な力がある。みんなを和ませてくれる。バカ役者というのは悪口ではなく彼に対しての愛情表現だ。そんな彼の芝居を久しぶりに見て.驚いた。なんか上手くなっているのだ。バカは変わっていない
けど確実に上手くなっている。相変わらず腰が砕けそうなバカをやる時はあるが.彼なりに経験を積んで成長してきたんだなと驚かされた。多分.もう僕の役を立派にやれそうだなと.いや僕以上にできそうだと『バカ役者』のポテンシャルに驚異を感じている今日この頃でした。
けど確実に上手くなっている。相変わらず腰が砕けそうなバカをやる時はあるが.彼なりに経験を積んで成長してきたんだなと驚かされた。多分.もう僕の役を立派にやれそうだなと.いや僕以上にできそうだと『バカ役者』のポテンシャルに驚異を感じている今日この頃でした。