四国遍路(108箇所)の旅

お遍路(88+別格20)の準備計画と実際の歩き通し打ちの記録を、5月11日から(実行は6月3日スタート)記録しています。

確かにゾーン状態かも知れない・・・遍路38日目

2007年07月10日 | Weblog
「快速遍路!でも、さすがに結願は明日?!(笑)遍路38日目」

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天気:一日中曇り
気温:22度~31度位(蒸し暑い!)
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実家       4:50発(車送迎)
栗林公園前    5:10着   5:10発
84番屋島寺   7:00着   7:30発
85番八栗寺   9:00着   9:30発
86番志度寺  10:40着  11:10発
87番長尾寺  12:45着  13:15発
前山遍路交流サロン 14:35着
実家      17:15着
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歩行距離:約35Km
歩数:46,200歩
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主な出費
納経代:300円×4寺=1,200円
飲物代:650円
昼食代:880円
宿代: 0円(2食付き!)
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総合計:2,730円
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今日も「両親の過保護とも取れる『有り難い』お接待」により無事出発する事
が出来た。朝、母に食事の用意をしてもらい、父に車で送ってもらった。未だ
彼らにとっては私はいつまでも「子供」のようである。感謝である。

昨日ピックアップしてもらった栗林公園の南側の交差点に5時10分前に到着。
父の車に手を振り「後3日!いざっ!」と、気合を入れて出発する。

地図通りには歩かず、県道を東方向に歩く。屋島近くで国道11号に出れば良
いと考え、ひたすら黙々と歩く。昨日のKoyama氏のコメントのように、
昨日から「ゾーン」に入ったかのように、正直体調と言うか「脚と足、そして
体」の具合は絶好調のようである。

何かに取り付かれたように「何処までも歩ける感じ」がある。不思議な感じが
するのである。

今朝も、屋島寺の上りを含めて10キロ近い道のりを、途中コンビニでの短い
トレイ休憩を含めて2時間足らずで歩いたようだ。上りが意外にきつい屋島寺
の参道上りも「ZONE=ゾーン」状態なのだろうか。

6時半頃だったが屋島寺の登山口の手前で、近所の上品な奥様が(余り歳は変
わらないかも知れない)、すれ違い際に「おはようございます!」と元気に挨
拶をしたら、すれ違った直後、20m程度離れた後にも拘わらず大きな声で
「お遍路さん!」と呼びかけられた。「ほんの少しですが・・・」と、紙に
包まれた200円を頂いた。

お金である事は直ぐに分ったが、無性に嬉しく「ありがとうございます!」と
大きな声で返事をして、帽子を取って「頑張ります!」と挨拶をして直ぐに
別れてしまったが、何故か、涙がこみ上げてきた。お遍路に対して優しい風土
であり、そして彼ら彼女らの分まで、きちんとお参りしなければならないと
思う。

一気に上った屋島寺は、途中、朝の散歩ルートになっているのか、結構キツイ
上りににも拘わらず、曇りの天気(雨ではない)のせいもあるのか、数十人が
毎日この坂を上って「朝の運動」をしているようだ。ほとんどの人が当然に
「空身」であるが、結構皆、登りのスピードが速い!ゾーンに入っているのか!
およそ10人程度を抜き去り!(笑)7時ちょうどに山門に「ゴール」した?

散歩に山登りをしている人は、どうもお参りはしないらしく・・・、静かな
本堂と大師堂でお参りをして、納経所では「本日開店一番の客」である事を
確認できた!何故か嬉しい!(笑)

少し休憩をして、大師堂の横にある門から出て、八栗寺に向かう。
この坂道(下り)が最強の下りであった・・・

私の記憶する限り、この下りは一番危険だろうと思う。屋島ドライブウェイを
横切るまでの下り(多分、標高280m→標高175m程度)も厳しい下りだ
が、その後の(標高35mまでの一気の)下りが、危険な「遍路ころがし」の
道だろう。

昨日の夜の雨のせいもあるのだろうが、何度も滑りそうになりながら、何とか
無事に降りれたが、すっかり境内でひいた「大汗」も、もう一度、下りにも
拘わらず「大汗」をかかされた。とても厳しい下りだと思う。油断大敵な最後
の試練だと思う。

八栗寺への上りは、屋島から下った後、住宅街を抜け、その後緩やかな上りの
後の、ケーブルカー上り口からの1キロ程度である。ケーブルカーの駐車場の
前の乗り場のベンチで缶コーヒーを買い10分程足を休めゆっくり休憩。
(8:35~8:45)

車遍路の男性が、ケーブルカーの駅員(係員?)に「歩いて登ると何分位?」
と聞いていた。「30分位ですが、健脚だと20分位でしょうか?!」と言う
と、その男性(60歳前後)は、杖を取り出し、歩いて登っていった!
直ぐ直後に近所の女性と思われる方が大きな帽子をかぶり登っていった!

私は余裕を決め込み、彼らの10分後に出発。

私の足でちょうど16分であった。結構急な坂が最初続くが、淡々とゾーンに
入った健脚君には敵無し状態のようだ。前の男性は、直前に山門に到着した
感じだったが、直後に登っていった女性の姿は既に境内に無かった!(笑)

お参り、納経を済ませ、大師堂の奥から「本坊」と表札に書いてあったが、
恐らく住職の屋敷だろうか?白壁の大きな屋敷を左手に見て、県道に入り、
最初は緩やかだが、徐々に急なアスファルト道を下り、途中最大傾斜角21度
という下りを駆け抜け!(かなり速い歩きと言う意味)(ゾーン状態でしか
出来ない!)、その後も、ガードレールに座っていた「野性のサル」に少し
恐怖を感じたが(笑)、無事に通過し、国道11号線に出て、更にわき道に
入り、志度寺に向かう。

志度寺の手前に「平賀源内」の生誕の家の記念館などがあったが、足に疲れは
多少感じるが、これまでに感じた事の無い「フル回転状態」で、確かにこの
八栗寺から志度寺までの約6.5キロを1時間強で駆け抜けている。荷物も
それなりに背負っているが、あれだけの坂道の下りを含めてこのスピードは
かなり速い。

志度寺到着が(10:40)。結構しっかりお参りもして、納経を済ませても
まだ(11:10)。

頭の中は、次の87番長尾寺が13時に打てると、夕方の5時まで4時間ある
ので・・・今日中に「大窪寺=結願」かぁ~!?って・・・考え始めてしまう。

今日は母が出掛けており、父が4時半頃に母を迎えに行く必要があるので、
『居候の私』のお迎えは3時に「87番長尾寺」と決められていたので、
少し先を急いでいたのだが、先に母を迎えに行って5時過ぎにでも窪寺に
迎え来てもらう事も可能かと頭の中で計算したりしていた・・・(笑)

とりあえず長尾寺を打ってからにしようと、それでも「焦る事は無い!」
「もう、どうせ明日と明後日2日しかないのだ!」「明日で終わるの?」
なんていろいろ考えながら、自制する意味もあり、志度寺を出て1キロ程度
歩いた後、セルフのうどん屋さんに入り、昼食を取り、ビールも頂き!(笑)
自制する!(11:20~11:40)

今日は、曇り空であるが、大変な湿度の高さで、朝から最初に山を「2つ」
登らされて汗びっしょりであるから、あっという間にビールのアルコールは
何処かに行ってしまったようである。

その後も「ZONE]状態は続き、ほとんど時速6キロペースで長尾寺に
(12:45)到着した。

ここで父から電話。
「今、どの辺だぁ~」
「もう長尾寺です」
「今日、大窪寺打てるかも?!」
「そんなに無理せんでもええやろぉ~」
「・・・まぁ~確かに・・・ほなぁ~ここから5キロ位の道の駅ながおに迎えに
来てくれる?」
「おう!3時頃でええかぁ~?!」

って感じで・・・(笑)

変則的な「変幻自在」の実家頼り遍路は・・・今日は
78番長尾寺から約5キロ程進んだ「前山お遍路交流サロン」の前にある
「道の駅ながお」で(2:35)に終了しました。

T&Tさんからコメントあったように、この交流サロンの事は何となくインター
ネット等で知っていたのですが、お邪魔して少し話していると、「四国八十八
箇所遍路大使任命書」なるものを、バッチと共に、私も頂戴しました。

私の番号は「第50号」でした。
「今年の50番目?それとも、今月の50番目?」でしょうか?
多分T&Tさんが「1010号」で3月だったようですから・・・
月の50番目ですかねぁ~?特に確かめなかったのですが・・・
面白いものですね。バッチも可愛いです。結構嬉しかったりして!

15分程ここでお邪魔していたら、父が道を挟んだ前の「道の駅」に到着した
のが見えましたので、ここでお礼を言い去りました。

という事で、今日は、長尾寺から約5キロの道の駅で終了です。
多分、余裕で、約7~8キロ先の、旅館竹屋敷まで行けたか?それとも納経時間
までは間に合わなくても、八十窪に泊まれたかも?

なんて・・・だったら、明日、大滝寺かいっ!?って・・・
そうですね。せっかくの歩き遍路ですから、残りはゆっくりと楽しみます。

さて、大滝寺の試練?の件(笑)は、お遍路交流サロンの方も、少し心配されて
いました・・・詳しくは、実際に私の「目」で確かめてからご報告します!

では!今日はこの辺で。

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5 コメント

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高野山の事 (Т&Т)
2007-07-10 21:04:23
いよいよ結願ですね お礼参りの高野山は是非町石道を登って欲しいですね ご存知かと思いますが南海高野線の九度山駅から慈尊院を経て180基の丁石碑を数えながら23.5キロ7時間の道のりです 自称スーパー健脚氏なら
楽にもっと早くに登れるでしょう 尚大窪寺から高野山へのアクセスはhttp://www.sakai.zaq.ne.jp/vinkou/newpage13.htmlをご覧になれば参考になるかもしれません
返信する
結願直前の行程に (KOYAMA)
2007-07-10 22:06:13
相応しい、理想的な早出発と早投宿に加え、
歩行距離も30キロ強と申し分ないですネ。

屋島ドライブウェイを跨ぐルートは私に
とって、(逆打ちだったので)目から火が
出るような強烈な登りでした。しかも、
ここを登らないとラストの屋島寺に行け
ない(迂回路を歩くことは考えなかった)
訳ですから、本当に肩で息をしながらと
いうか、10分登って5分休むような、
カメさんのようなペースで登りました。

例の交流サロンには私も立ち寄りました。
大きな小豆アイス(困ったことに、それは
チョット苦手なスイーツでした)をお接待
していただきました。大使任命書やバッチ
は無料でしたが、ご遠慮させていただき
ました。志度寺まで行くことや翌日の結願
のこと等で多分、頭が一杯だったからだと
思います。

1度目の結願は大寶寺でした。区切り打ち
だったからかどうか判りませんが、別に
何の感慨もありませんでした。2度目の
結願は屋島寺でした。何故か、1つ前の
八栗寺の大師堂に107枚目の写経を納め、
お参りしていた時に、ウルウル来てしまい
ました。長かったなー、いや、あっと言う
間だった、本当に色々あったなーなどと、
その時には月並な感慨がありました。通し
打ちの人だけが持ちうる感情だったので
しょうか。前述した、屋島寺への”鬼道”
のおかげで、それらの感慨は綺麗に飛んで
しまいましたが、大騒ぎすることもなく、
感涙に咽ぶこともない、静かで穏やかな
結願を迎えさせていただきました。

一つだけ本当に想定外だったのは、屋島寺
を後に高松駅まで歩いていく途中で、厳密
にはもうお参りすべき寺を残していない私
に最後の現金(500円)のお接待があった
ことでした。流石、”お四国”だ、なんて
(懐が)大きいんだと、感心とも歓喜とも
つかない気持ちになりました。最後はいい
気分で四国を出て行くことが出来ました。

明日はいよいよ大窪寺で、88箇所の方の
結願ですネ。夏子ダム経由のルート状況は
明日、大窪寺や竹屋敷等で再度確認した方
が無難でしょう。もし、回避した方がよさ
そうだったら、竹屋敷ではなく、塩江の
温泉街に宿泊し、翌日ルート106経由で
大瀧寺に行くようにします。竹屋敷に宿泊
して、夏子ダム経由で行けそうならば、
大窪寺の門前の八十八庵で、具沢山な
”打ち込みうどん”と冷たいビールで
プチ祝杯をあげるのも、また乙ですネ。

晴れない、蒸し暑い日が続いています。
既に申し上げましたが、大瀧寺は本当に
水が乏しい寺ですから、アタック前の
水分補充を絶対に忘れないでください。
ここの手水場は干上がっている筈です。
お寺の水をあてには出来ません。

それでは、また明日ネ。失礼致します。
返信する
いつの間にやら (歩かない遍路 らいた)
2007-07-10 22:41:18
もう後2日。あっという間ですね。
速いから、結願するのも早いんですね。
もったいないような気がします。
そんな気しません?
それにしても速い。
でも油断めさるな。怪我などしないよう、しっかり歩いてください。

私は88箇所に戻り、47番八坂寺です。
今、布字が終わり、筋目だけ入れました。
明日から彫ります。陰刻(白文)。
返信する
奥菜恵押尾学の次はmixiの社長とらしい (シーラン28号)
2007-07-11 03:28:46
奥菜恵がmixiの社長に手を出したらしいよ、しかも元夫の友達…
返信する
交流大使 (めぐめぐ)
2007-07-11 09:03:47
交流大使の通し番号は、毎年7月1日から始まりますので、今年度50番目という事です。
返信する

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