S&R shudo's life

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真冬の狂想曲4-2

2006-07-13 13:59:30 | 真冬の狂想曲
4-2
 のぞみ号が岡山を出発して30分ほど経ったところで、松の低い声が俺達の沈黙をやぶった。
「中村は確実に東京におるんか?」
佐々木は間髪入れずにその問いに答えた。
「はい、昨日連絡した時は、しばらく関東で仕事があると言ってたので、居るはずです。」
「平井は?」
―俺はいったい何人生け捕らないといけないのか!と思いながら、この二人の話に聞き耳を立てていた。―
「平井ですか?平井は今、関西のはずです。」
松のこめかみに怒りのサインが走った。
「お前コラっ!なんで早く言わんのか!松木社長、大阪で降りましょう。やっちゃん、大阪で降りるよ!」
まもなくのぞみ号は新大阪駅に到着した。俺はやれやれと思いながら、グリーン車の座席を後にした。

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