S&R shudo's life

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真冬の狂想曲5-4

2006-07-21 17:24:44 | 真冬の狂想曲
5-4
 2杯目のビールがテーブルに運ばれてきたとき、コートのポケットの中の携帯電話が短く震えた。俺は携帯電話を取り出し、メールを確認した。杉野からだった。そのメールには、今日今からチェックイン出来る空室有りのホテルが3件書き込んであった。値段も似たり寄ったりだ。俺は松にどのホテルがいいのかを聞いたが、どこがいいか解らないので、どこでもいいと言ってきた。住所は3件とも歌舞伎町に近そうだった。俺は一番上に書いてある「飛鳥ホテル」に電話をかけた。
「シングルを5部屋用意して貰いたいんだけど、今から大丈夫?」
ホテルのフロント係はこんな時間にも係わらず愛想のいい声で答えた。
「はい、ご用意出来ます。今からすぐチェックインされますか?」
松にどうするかを訊ねてフロント係に返事をした。
「もう少し遅くなりそうなんだけど。何時までにチェックインすればいい?」
「そうですね、12時までにはチェックインして頂きたいのですが。よろしいでしょうか?」
俺は時計を見て、あと3時間程あるので大丈夫だろうと思い、「飛鳥ホテル」を予約した。一泊9800円だったが、どうせ人の金で泊まるのだから気にしない。松にホテルが取れた事を伝えて、俺は苦手な辛い料理に箸をのばした。

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