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~病に負けないで頑張っておられる方々、私の雑記帳を見てやって下さい~

【上を向いて - I LOOK UP】

緩和ケアとは何(2)

2014年03月07日 | 自分記事

緩和ケアとは何(2)       

何故、今になって表現の難しい「緩和ケア」について記事にしようと考えたのかは、私自身に思う所が有ったからです。あくまで個人の考えですので、異論もあると思いますがご容赦願います。まず緩和ケアと聞いて、最後が近いんだ、治る見込みが無いんだ、苦痛に悩まされるんだと理解する人が多数を占めると思います。しかし、逆説的に思考すると、生きている期間を伸ばすために医療用麻薬を打ち痛みを和らげながら(必ず行うものではありません)対処療法を行うことや、新薬が見つかり癌の進行が遅くする(治癒する?)などの医学の進歩が考えられ、緩和ケアは、そのチャンスを患者に与えるための治療だと言えるのでは無いでしょうか。これらの要件を含めて長生きさせて頂けることは、これはこれで有りだと私は思います。そう遠くない先に、すべての癌治療を行い効果が無い人には、臨床試験(何段階もある)をすべて通過していない薬剤を使用することもできるそうなので、ゆえに諦めない心を持つことで最後を遠ざけるとになるのでしょう。もしかすると、80歳まで生きていたりして?。

緩和ケアを受ける時期は?(冊子より)

緩和ケアを、癌の進行した患者さんに対するケアと誤解し「まだ緩和ケアを受ける時期ではない」と思い込んでしまう患者さんや家族は少なくありません。しかし、本来、緩和ケアは、患者さんの体や心の辛さを和らげ、生活やその人らしさを大切にする考え方ですから、癌の病状によって緩和ケアを受ける、受けないを決めるというものではありません。実際にはほとんどどの癌の患者さんは、治療に伴う副作用やこれからのことへの不安、痛みなどの辛い症状を出来るだけ少なく過ごしたいと考えているでしょう。例えば、癌と診断された時には、ひどく落ち込んだり、落ち着かなかったり、眠れないこともあるかもしれません。抗癌剤や放射線治療では食欲がなくなったり、吐き気などの副作用が起こることもあります。痛みは癌の早い時期にも進んだ時期にも見られる症状です。痛みが強いままでは癌の治療も辛く、また生活への影響も大きくなってしまいます。また、癌が進行した時期に、痛みや吐き気、食欲不振、だるさ、気分の落ち込み、孤独感などに対して適切な治療やケアを受けることは、生活を守り、自分らしさを保つことにつながります。緩和ケアは患者さんのどのような症状であっても、どのような時期でも受けることが出来ます。

癌の治療と緩和ケアの関係

過去の考え方→癌に対する治療が終了するまで苦痛緩和治療を制限し、治療終了後に緩和ケアを行う。

現在の考え方→癌に対する治療と平行して緩和ケアを行い、状況に合わせて割合を変えていく。

 

参考資料:WHO(世界保健機構)の緩和ケアの定義(2002年)

緩和ケアとは、生命を脅かす疾患による問題に直面している患者とその家族に対して、痛みやその他の身体的問題、心理社会的問題、スピリチュアルな問題を早期に発見し、的確なアセスメントと対処(治療・処置)を行うことによって、苦しみを予防し、和らげることで、クオリティー・オブ・ライフ(QOL:生活の質)を改善するアプローチである。

追記:私自身の治療は当然ですが緩和ケアです。

 春遠し、転びながら病院通い(痛いですよ~)

 


緩和ケアとは何(1)

2014年02月25日 | 自分記事

緩和ケアとは何(1)          

まず最初に現在の健康状態を報告させてもらいます。40日前に腫瘍マーカー検査後少し上昇(CEA 4.4→4.5ng/ml、CA19-9 11.1→13.1U/ml)になっていますが規定値内なので問題無し、一番心配していた中性脂肪∇は331→234mg/dl(基準値50~149mg/dl)に下がり、血糖値も172→125mg/dl(基準値70~109mg/dl)になりました。トリグリセライドと血糖値は関係が無い様に思えますが密接な関係があり、血糖値を下げるとトリグセライドも下がるのです、また血糖値が上がりすぎると糖尿病の素因にもなるのです。総合的に判断すると上向きな現状維持でしょう。でも、この状態が何時まで持つかは分かりません。何といっても腫瘍マーカーの上下は3度目ですから信頼感は薄いのです。

∇中性脂肪(同義/類義語トリグリセライド、トリアシルグリセロール、TGなど)に少し説明を加えると、肝臓脂質の一種で体を動かすエネルギー源(基礎代謝など)でありますが、増えすぎると余分なエネルギーとして蓄えられて脂肪肝、肥満などの原因となります。

本題に戻りますが、冊子にも書かれている事柄ですが、自分自身への復習の意味合いも含めて書き込みたいと思います。

緩和ケアとは、癌の患者さんの体や心のつらさを和らげ、生活やその人らしさを大切にする考え方です。癌の療養中は、痛みや吐き気、食欲低下、息苦しさ、だるさなどの体の不調、気分の落ち込みや絶望感などの心の問題が患者さんの日常生活を妨げることがあります。これらの問題は癌の療養の経過中、程度の差はあっても多くの患者さんが経験します。「癌の治療のことではないから」と相談できずに一人で抱え込んでしまったり、「病状だけを無くしても、癌が治るわけではないから」「気持ちの持ちようだから」と症状を和らげることに消極的な人もいます。今までの癌医療の考え方では、「癌を治す」ということに関心が向けられ、医療機関でも患者さんの「つらさ」に対して十分な対応ができていませんでした。しかし、最近では、患者さんがどのように生活していくのかという「療養生活の質」も「癌を治す」ことと同じように大切と考えられるようになってきています。患者さんを「癌の患者さん」と病気の側からとらえるのではなく、「患者さんらしさ」を大切にし、身体的・精神的・社会的・スピリチュアル(霊的)な苦痛について、つらさを和らげる医療やケアを積極的に行い、患者さんと家族の社会生活を含めて支える「緩和ケア」の考え方を早い時期から取り入れていくことで、癌の患者さんと家族の療養生活の質をより良いものにしていくことができます。

全人的苦痛【トータルペイン】をもたらす背景 = 身体的苦痛(痛み、息苦しさ、だるさ、動けないこと)+ 精神的苦痛(不安→うつ状態、恐れ→いらだち、怒り→孤独感)+ 社会的苦痛(仕事上の問題、人間関係、経済的な問題、家庭内の問題、相続問題)+ スピリチュアルペイン(人生の意味、苦しみの意味、価値観の変化、死生観に対する悩み、罪の意識、死の恐怖)

 


病の既往歴

2014年02月11日 | 自分記事

病の既往歴            

最近、月日が経つのが早すぎる感じがします。治療や食事などに色々気を使っているからかな?(投稿をサボってる言い訳)

来週中に胆管ステントチューブ交換で入院します。確か今までに18回入院しており、3週間以上の入院が4回、1ヶ月以上の入院が2回(最長42日間)、3泊4日以上の入院が12回を数えます。その度に個人情報や、どの様な治療を受けるか、介護をしてくれる家族・近親者及び連絡先、病の既往歴、他の薬剤使用などを書類に記入しなければ成りません。毎回、新たな病歴以外は全く変更は無いのに記入し提出しなければ成らないのが凄く苦痛に感じてきています。通算すると病院に約半年弱入院していることになり、通院治療を含めると、笑ってしまうけど第二の我が家状態になっています。

ガラリと話は変わりますが、余計なお世話を書かせてもらいます。私の基礎代謝を得る為の食事内容を記したいと思います。食事の中心に置いているのは野菜(豆類含む)、青魚、発酵食品、週1日で食している物は海苔、梅干し、鶏肉等でを食べており、豚肉、牛肉などは10日に1~2回摂取するようにしています。理由は中性脂肪を増やさない為です。大事なものを忘れていましたが炭水化物(ご飯、パンなど)200gを朝、昼、夕に、おおよそ合計600g位を食し、機能性飲料、乳製品、果物、果汁類、おやつ類は飲みすぎ食べすぎなどに注意しながら、若干量を飲食しています。また、主治医の指示通りに水分量2リットル/日を飲んでいますが不足すると体調が維持できないようです(ま~最低でも1リットルを下回れなけばOKだと個人的には思うけど)。癌患者の水分補給不足は、悪化および他の病気を併発する恐れがあります。毎日欠かさず朝食だけですが飲食を続けている物があります。ゴマ豆腐、ジャコと海藻などを乾燥させたふりかけ、黒豆煮、青汁、ヨーグルトです。

サプリメントも摂取していますが、毎日ではありません。種類はマルチビタミン、パーフェクト野菜、鉄またはヘム鉄、カルシウム、マグネシウムです。偶然ででしょうが2週間ウコンを引用した後、体調不良になりCTスキャンを行ったところ転移肝臓癌(2cm弱)が出来ていたのです。抗がん剤の中にはカルシウムと結び付きが強い物も有るそうなので、気軽に引用しないで薬剤師に相談した方が良いでしょう(私は相談しました)。

本当に余計なお世話ですが、皆さんも自分なりの治療生活をもう一度見直してみては如何でしょうか。

追記:毎日では無いけど軽い運動もしていますよ。

 

  


癌治療と我が弱音

2014年01月13日 | 自分記事

癌治療と我が弱音         

転移肝臓がん摘出とMRSA発症治療後の治療方法は、過去に使用して一時効果が認められたアービタックス分子標的薬治療を2クール(2週/1クール)とTS-1を1クール(4週/1クール)を主治医の助言を頂きながら、極めて珍しい組み合わせですが私の判断で2薬を合わせて使用する方法に決めました。以前にも記しましたが抗EGFR抗体薬(セツマキシブ/一般名・アービタックス/商品名)はK-ras(codon12)変異には効果がなく危険性が増大することです。しかし、主治医が効果があること自体が不思議である、ごくまれなケースと言わすほど結果が良いのです。腫瘍マーカーのCEAが26.8ng/mlから4.4ng/ml(基準値0.0~5.0ng/ml)、CA19-9が182.6U/mlから11.1U/ml(基準値37.0以下U/ml)になり正常値範囲に戻ったのです。参考に今までの最悪数値はCEAが38.4ng/ml、CA19-9が1837.2U/mlです。状態は改善していますが、私が把握しているだけで3度目の良くなったり悪くなったりの縦走登山状態です。この状態がいつまで続くか分かりません、余り使いたくない表現ですが「神のみぞ知る」。

話は変わりますが、このような状態を続けている間でも両親の介護関係の公的な届、認可、介護サービス・支援、共同介護施設の申し込み、ケアプランセンターとの契約などが全て終わり、残される妹に少しでも負担がないように自分では行ったつもりです。当然、資産関係も解決済みです。

ふと気が付くと、私の存在価値が家族に対して生きる続けることで精神的な支えだけに成っていたのです。多くの人は其れだけで十分だと言われますが、自分自身が無いのです。仕事をしたくても、採用する企業は無いに等しい状態であり、酒・タバコも駄目だし、ウイルス・風邪等を貰わない様に外出も控えめにするなんて目標も目的も生き続けるだけでは悲しすぎます(外出は必ずマスク着用です)。気力が崩壊寸前の状態で何とか頑張っていますが正直辛いのです。今、死ねたら気が楽だと思うことも度々あります。外面では明るく癌と最後まで戦って生きているように見せかけています。対処療法も緩和ケアに含まれすが医療用麻薬を使用する事態になると、私の場合は死が近づいていることを意味します。

追記:最初で最後の弱音ですから許してくださいね。

医療用麻薬説明サイト

http://kanri.nkdesk.com/iyaku/iyaku4.1.php

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  しばれるね~、笑っちゃうけど年金もらいたいよ!!!

 

 


MRSA治療の実際

2013年12月09日 | 自分記事

MRSA治療の実際            

個室に移動してから、治療を行うための備品が運び込まれてきました。菌をふき取るための除菌ウエットシート、通常の掃除用シート、病院用の天然ゴム手袋二箱(Mサイズ、Sサイズ)、マスク、ビニールエプロン、膝まで覆う全身ビニールコート、頭にかぶるビニールキャップ、他にも有りましたが忘れました。理由を聞いたところ他の患者に感染しないように保菌者の病室に常備するそうです。

実際、前半の治療中は若い後期研修医などは、キャップ、マスク、ビニールコート、手袋の完全武装でしたが、看護師の方はマスク、エプロン、手袋ぐらいでした。主治医は手袋だけでしたが(大丈夫かいな)多くのMRSA治療をしてきた自信でしょう。毎朝5時過ぎごろ溜まりから排出された膿みたいなものと生理食塩水が混ざった液体を収集してくれた看護師には頭が下がります。

MRSAを日本語表記では「メチシリン耐性黄色ブドウ球菌」になります。一般的には抗生物質メチシリンに対して薬剤耐性を持った黄色ブドウ球菌を指しますが、多くは抗生物質(抗生剤)を多用することによって引き起こされ、院内感染の起炎菌になるのです。したがって閉塞式治療?で院内自由行動も出来るのですが、他の入院患者から病気が移るから近づかない方が良いとか誤解される噂を広める人も少々おりました(何処から話が漏れたの?)。話も口伝てを繰り返すことによりオーバーになって行き、院内行動も早朝とか20時以降になってしまいました。吹聴している人には悲しみと怒りを覚えます。しかし、後半は気にせずにコンビニや院内をうろついていましたが。

通常は黄色ブドウ球菌と同様に常在菌のひとつと考えられ、健康な人の鼻腔、咽頭、皮膚などから検出されることがある菌(MRSA)なのです。決して驚くことでは無いのです。