っていた彼と居酒屋帰りに口喧嘩、彼は私には口で勝てない、地下鉄駅交差点で深夜。
彼からいきなりビンタされた、悔しくて殴り返すとさらに彼からぶたれた。
親にですら殴られたことがないのにと、殴り返す気力はなくなり涙がぼろぼろ、へたへたとショックで路上に座り込み、涙が止めどなく流れ私は大声で泣いた。まわりに誰がいるかもみえず、殴った彼は私のカバンをもち立ち去っていった。
はっと気がつくと、お金も、携帯も何もない、どうしよう、こんな深夜に、家の鍵すらない。泣いてる場合じゃない。
やっと状況が判断でき、深夜に路上に座り込んで途方にくれていた。そんな一部始終をみていた若いカップルが交差点に停めた車から降りてきてくれ、【大丈夫ですか?】涙をふくためのタオルも渡してくれた。みればとても若い二人。私は恥ずかしかった。聞けば口論から、殴られ座り込み、全てみていたそうだ。情けなく、でも困っている私には二人の優しさが身に染みた。ありがとう。
やっと帰らなきゃとつぶやき立ち上がる。
まだ見守り心配してくれる二人。電話をかけたい。電話代をかしてもらえないかと頼んだ。そっと五百円を手渡してくれた。
数十円でよいと、驚き二人に返そうとすると、彼が引き返してこちらに向かってきた姿がみえた。若い二人は
反省した感じの彼をみたがやはり怖かったのか、後ずさり。私はもう大丈夫だから、迷惑かけてごめんなさいと伝えた。
これ以上二人に迷惑かけたくない。
すると、心配そうにしていたが、
二人は車に戻り立ち去った、そのため名前やお金を返す手段すら会話できなかった。
スティッチのキャラクターのタオルを渡してくれ、五百円を手渡して去っていった優しい二人。今も情けない自分を恥ながら、あの時ありがとう。悲しくて惨めでぼろぼろの心を救ってくれてありがとう。
返せないタオルとお金を。今もお礼をいいたくても言えない。優しい二人は。幸せにしてるよね。結局それから数ヶ月、暴力をまた振るわれたため、彼とはその後別れました。
深夜の痴話喧嘩に巻き込んでごめんなさい。でも助けてくれてありがとう。
声をかけてくれてありがとう。
あの時はありがとう。そして迷惑かけてごめんなさい。いつか会えたらと願いながらもう長い時間が立ちました。もし。私を覚えていたら。
お礼をさせてください。そんな願いをこめて。私の気持ちの、心の恩人の二人へ。
愛をこめて。