goo

「僕は今どこにいるのだ?
僕は受話器を持ったまま顔を上げ、
電話ボックスのまわりをぐるりと見まわしてみた。
僕は今どこにいるのだ?
でもそこがどこなのか僕にはわからなかった。
見当もつかなかった。
いったいここはどこなんだ?
僕の目にうつるのはいずこへともなく
歩きすぎていく無数の人々の姿だけだった。
僕はどこでもない場所のまん中から
緑を呼びつづけていた。」
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )