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春の雪



深くて凛としたあの紅は
春の初めに出会った椿のようだ


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それは 美しい雪の季節だった

電話片手に もちながら
曇ったガラス ふいてみる
窓のむこうに 雪が散る
ただ 外を見つめ
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冬の日

冬の日
中央通りを走る ランナー達を
いつもの窓辺から 見ていた

あれから どれくらい経っただろう
ふっと今 同じ場所に目が止まって
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「逝く夏」

「逝く夏」

黄色い樹の葉がふるえる。
樹の葉が降っている。
やさしいもの、なつかしいものが残らず
枯れて、沈む、墓の中へ。

森の梢の周りに、いたましげに
日没の光がふるえている。
これは、別れを告げてゆく夏の光の
最後の口づけかも知れない。

心の底の底から泣かずにはいられない。
今この有様がわたくしに
恋の別れをまたしても想い出させる。

お前と別れるさだめだった。
まもなくお前の死ぬことが判っていた。
私は、去りゆく夏であり、
お前は枯れゆく森だった。


ハイネ詩集より
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白いワンピースを 波にひたして

今日ぐらい
白いワンピースを 波にひたして
歩いてみよう
先のことは 考えない

ここは 空と海と雲が 出逢う場所
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Primal

眠れぬよるの過ごし方を
はじめて 知った
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Diary

24歳の時に
つけていた日記を
読み返して いた

海を知った年に
いろんな人と 出会っていた

ある時、疲れて入った喫茶店で
素敵なオーナーさんと 話をした
私の倍くらいの年齢で
しずかで優しい目が印象的な

「壊れてしまうから、再生するんですよ」
迷いのなかにいた 私に
そっと告げてくれた 言葉が
私の日記のなかに 残っていた

あれから時が経って、
今この時に またその言葉を 私は想う

こわれそうなくらい
ゆるがない もの
私の なかに





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Impatience

なにも知らなかった自分が
なつかしい
戻れたら いいのに

鉄の柵に 絡みついた葉
その終わりを 探していた
雨降る 路地で

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本当の 心

傷つけてしまいたくない ひとを
傷つけてしまった

本当の 心
つめたい雨
大切な 人

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涸れない 泉

涸れない 泉  

この思いのつよさは 業のようなもの
これまでも そうで
これからも きっと



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