新「廊下のむし探検」

大阪北部のマンションの廊下で見つけた虫の名前を調べています

廊下のむし探検 甲虫

2019-07-11 20:29:07 | 廊下のむし探検
廊下のむし探検 第50弾


昨日、ちょっとだけマンションの廊下を歩いてみました。やはり虫はほとんどいませんね。7月の今頃はこんな感じだったのかなぁ。とりあえず、甲虫だけ名前を調べてみました。



最初はこの虫です。ヒゲナガゾウムシの仲間ですね。図鑑を調べてみると、たぶん、ウスモンツツヒゲナガゾウムシだと思います。記録を見てみると、今まで6月終わりから7月にかけて見ていました。





次はこの虫。クチキムシの仲間です。「原色日本甲虫図鑑III」を見るとクチキムシ科になっているのですが、「日本産ゴミムシダマシ大図鑑」によると、ゴミムシダマシ科クチキムシ亜科になっていました。後者の図鑑の図版を見ると、クチキムシ属 Alleculaか、トビイロクチキムシ属 Borboresthes辺りに似た種がいます。この2属は前者の図鑑に検索表が載っていました。

①a 体は細長く、両側はほぼ平行;腿節は細長い クチキムシ属 Allecula
①b 体は幅広く、両側は弧状;腿節は短く、幅広い トビイロクチキムシ属 Borboresthes

上の写真を見ると、腿節は短く、幅広いので、たぶん、トビイロクチキムシ属の方だと思われます。日本産のこの属は11種ですが、そのうち本州産はホンドトビイロクチキムシ cruralisとクリイロクチキムシ acicularisの2種だけです。「日本産ゴミムシダマシ大図鑑」によると、前者の体は太短く、前胸背板が大きい;背面の毛は長く、上翅の光沢は強い;前胸背板の点刻は大きい;上翅条溝は深く、間室はやや強く盛り上がる。一方、後者の体は細長く、前胸背板が小さい;背面の毛は短く、上翅の光沢は弱い;前胸背板の点刻は小さく非常に密;上翅条溝は浅く、間室はあまり隆起しない、とのことです。





一応、各部を拡大してみたのですが、前胸背板はやや小さな感じがします。また、前胸背板の点刻は小さく密で、上翅の間室はあまり隆起していない感じです。ということで、クリイロクチキムシの方かなと思ったのですが、よくは分かりません。


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