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新「廊下のむし探検」

大阪北部のマンションの廊下で見つけた虫の名前を調べています

家の近くのむし探検 いろいろな虫2

2020-06-15 20:32:55 | 家の近くのむし探検
家の近くのむし探検 第88弾


5月30日の写真整理がなかなか終わりません。あっという間に2週間も経ってしまいました。早く終えなくては。



最初はダンダラチビタマムシではないかと思います。



これはマミジロハエトリの♂。



バッタの幼虫はよく分かりません。





キスジホソマダラはこの日何匹か見かけました。そして、交尾している個体まで。



これはウロコアシナガグモの♂です。♀ではエゾアシナガグモとの区別がつかないのですが、♂はこんな赤い斑点があるので容易に分かります。



このハエは何でしょうね。





ヒメジョオンの花にも小さなハエが来ていました。このハエは過去にも写したことがあるのですが、その時もよくは分かりませんでした。翅脈から見ると、キモグリバエに似ているような気がしますが、キモグリバエ科はM3+4脈に小さな湾曲があるのですがそれが見えません。



これはシマバエ科のHomoneura属。



そして、これはたぶん、トビイロシワアリ





キアシナガバチは何を加えているのでしょう。



ハマキガは難しい。「日本産蛾類標準図鑑IV」を見ると、ミダレカクモンハマキにこんな斑紋の写真が載っていましたが、どうだか分かりません。



これはアオヒゲナガトビケラ。奇妙な形状のトビケラで、分類的にはトビケラ目エグリトビケラ亜目ヒゲナガトビケラ科です。「原色川虫図鑑成虫編」によると、「トビケラ目の中でも最も普通に見られる種の一つ」だそうで、初夏から秋にかけて河川や湖沼周辺で採集されるそうです。



これはクズノチビタマムシだと思われます。



最後は道でよたよたしていたキムネクマバチです。これはこの日の虫は全部です。

家の近くのむし探検 いろいろな虫

2020-06-14 21:22:02 | 家の近くのむし探検
家の近くのむし探検 第88弾


5月30日に家の近くの道沿いの茂みで見つけた虫の写真の整理をまだやっています。





最初はナミガタチビタマムシ





続いてヨツボシホソバの幼虫。





それからキスジホソマダラ。この辺までは名前調べも順調でした。



この蛹が何かよく分かりませんでした。ネットの画像検索で、「黄色 蛹」のキーワードで探すと出てきました。合っているかどうか分かりませんが、ヒロオビトンボエダシャクの蛹だそうです。





バッタの幼虫は何だか分かりません。







アシナガバエはいつも次の論文に載っている翅脈の写真と比較して調べています。

田悟敏弘、「関東地方で採集したアシナガバエ科の記録」、はなあぶ No. 30-2, 1 (2010)

アシナガバエはM1+2脈に特徴があるのですが、この写真のハエのようにほぼ直角に上方に曲がるのはAmblypsilopus属ではないかと思います。





はじめイトウオオアリかなと思ったのですが、頭部の形が少し違います。このアリの方が丸っぽいので、「日本産アリ類全種図鑑」を見てみると、ヨツボシオオアリに似ています。そう思って見ると、腹部に4つの淡色の斑点が見えるので、たぶん、間違いないのでは。



これも先ほどと同様のバッタの幼虫。



これは何かの繭なのかなぁ。



最後はサラグモの仲間かなと思います。若干特徴があるので、「日本のクモ」を見たのですが、残念ながら分かりませんでした。

家の近くのむし探検 アミメアリ

2020-06-13 21:27:32 | 家の近くのむし探検
家の近くのむし探検 第87弾


5月30日にマンションの近くにある道路際の茂みに虫探しに行ってみました。虫はいろいろといたのですが、今日はその中のアミメアリについてです。



何の木だか見るのを忘れたのですが、その幹に蟻道ができていました。



ちょっと拡大してみました。蟻道の中をアリが通っているのかどうか分からなかったのですが、蟻道に沿ってアリがうろうろしていました。





さらに拡大してみました。頭部、胸部に網目模様がついているので、たぶん、アミメアリでしょうね。「日本産アリ類図鑑」によると、このアリは定住する巣を作らず、石下や倒木に野営の巣を作り、頻繁に移動するそうです。また、このアリは例外的に女王アリを持たずに、働きアリが産卵する産雌性単為生殖により増えるとのことです。



今度は木の幹にアリが集まっていました。葉の縁は波型で先端が針状になった鋸歯を持っているので、たぶん、クヌギでしょう。



ちょっと拡大してみました。アリはやはりアミメアリのようです。上側にいるのは、たぶん、アブラムシを食するハナアブの幼虫。





中央に黒いアブラムシがいました。「アブラムシ入門図鑑」でクヌギを宿主として、色の黒いアブラムシを探すとクワナケクダアブラムシ(クワナケブカアブラムシ) Greenidea kuwanaiが考えられます。寄生部位も小枝なので合っています。このアブラムシはケクダアブラムシ亜科に属し、クヌギを宿主として、ほぼ周年クヌギで生活するそうです。(追記2020/06/14:「日本原色アブラムシ図鑑」によると、宿主としてはクヌギのほか、カシ、シイ、クリが載っていて、ニホンケブカアブラムシ G. nipponicaときわめてよく似ているとのことです。後者はクヌギ、ウバメガシを宿主とします。さらに、「日本昆虫目録第4巻」(2016)によると、この両者はケクダアブラムシ亜科ケクダアブラムシ族Greenidea属Trichosiphum亜属に含まれています。この亜属で本州産は8種なので、種名を断定するにはさらに調べる必要がありそうです。ちなみに、「アブラムシ入門図鑑」には、Greenidea属としてそのほかokajimai(オカジマケクダアブラムシ)、carpini(イヌシデケクダアブラムシ)の2種が載っていて、前者はシイノキ属、後者はイヌシデを宿主とするそうです)「

追記2020/06/14:ついでに「アブラムシ入門図鑑」でケクダアブラムシ亜科についても調べてみました。この亜科の特徴は、①「角状管はとても長大で、全長にわたり多数の刺毛をもつこと」、②「頭部が前胸と癒合していること」、③「角状管は腹部第7節が退化しているため腹端部から出ているように見えること」、④「尾片は短く三日月状か幅広い三角形で舌状や握りこぶし状にはならないという4点が特徴」とのことです。写真を拡大して観察してみました。



①の角状管はこの写真からでも分かるようにかなり長大で刺毛が生えています。②はよく分からないので、脚の生えている場所を手掛かりに胸の位置を決めてみました。確かに前胸が頭部と癒合しているような感じですが、たぶんに先入観によるものなのであてになりません。③は他の亜科と比較すると、角状管が腹端から出ているような感じを与えます。ただし、腹部の節が数えられないので、何ともいえません。④の尾片は他の亜科と比較すると明らかに短いことが分かりました。たぶん、ケクダアブラムシ亜科でよいのではと思うのですが、これも採集が必要です


追記2020/06/14:ネットで調べると、日本産Greenidea属のレビューが見つかりました。

S. Sugimono, "A Revision of the Genus Greenidea Schouteden in Japan (Homoptera; Aphididae; Greenideinae)", Insecta Matsumurana, New Series 64, 53 (2008).(こちらからダウンロードできます)

いよいよ採集しないといけなくなったようです。アブラムシはどうやって採集するのだろう。液浸なのかなぁ。乾燥するとくちゃくちゃになりそう

家の近くのむし探検 ハネカクシ、クモなど

2020-06-05 21:16:29 | 家の近くのむし探検
家の近くのむし探検 第86弾


5月17日に家の近くのいつもの茂みに虫探しに行った時の写真が残っていました。





最初は暗い茂みの下で動き回っていたハネカクシの仲間です。ヤスデをくわえています。名前は分かりません。



赤い模様があるので写したら、どうやらダニのようです。このクモは何でしょう。サラグモの仲間かな。



これはヒラタカゲロウか、その仲間。





これはホソヒラタアブ



これはウエノカワゲラか、その仲間。



この幼虫は写真を撮りそこないました。キバラモクメキリガかなぁ。







これはたぶん、ウメエダシャクの幼虫。



そして、チャバネアオカメムシ



このハチは黄色の模様があるので、何とかなるかもと思って調べてみました。「日本産有剣ハチ類図鑑」の図版と比べてみると、どうやらギングチバチ科ギングチバチ亜科のEctemnius属のようです。何となくイワタギングチのような気がします。







ついでに咲いていた花も撮りました。これはガマズミのようです。Wikipediaで見ると、レンプクソウ科になっていました。ちょっと意外だったので、大場秀章編、「植物分類学」で調べてみると、スイカズラ科からレンプクソウ科に移ってきていました。この本はAPGIIに準じているので、以前の分類体系とは変わっています。植物の分類もDNAによる分類が出てきて、ややこしくなりました。





これはハナウド



最後はマンションに戻ってから撮りました。ホソバシャチホコです。

家の近くのむし探検 甲虫、ハエ、ハチなど

2020-06-01 21:09:21 | 家の近くのむし探検
家の近くのむし探検 第85弾


5月17日に家の近くにある道路わきの茂みで見つけた虫の続きです。



こちらはナミガタチビタマムシ





これがよく分かりません。ネットで調べると、どうやらTipula (Yamatotipula)に属する種で、マドガガンボに近い種のようです。



これはたぶん、ハエヤドリクロバチだろうと思っているハチです。





このアリは何でしょうね。クサオオアリかもと思ったのですが、どうでしょう。



葉っぱの上を動き回っていたので、何枚か撮ったのですが、この後ろ姿の写真だけがピントが合っていました。ダニはどうやって調べればよいのか分かりません。



このハチもよく分かりません。



これはトビイロシワアリかな。



これはシャコグモ



このハエは何でしょう。科もよく分かりません。



この暗い場所にいたのはミスジハエトリだろうと思います。



これはドウガネツヤハムシかな。



昨日間違えたシベリアカタアリが奇麗に撮れました。



最後はアリグモかなぁ。