今日は企業研究所の設計に当たり、まず最初に突き当る壁について感じたことを述べさせて頂きます。
その建物が「基礎研究」のための研究所である場合、打合せ対象者はまず恐らく「ドクター」の皆さんということになります。「ドクター」を取得されている方達は一様に個性的で、仕事に対する独自の哲学を持っておられます。
従ってある特定の研究室1室を造るのであれば、その特徴を捉えた建物を造れば良いのですが、企業の研究所を造るということは、その最大公約数的あるいは最小公倍数的な「標準研究室群」を造るということになります。
また、ある研究テーマが終了すれば次の研究テーマにも合わせられる研究室群でなければ、息の長い企業研究所としての役割は果たせません。
「最大公約数」という言葉に合わせれば、多様な機能を持たせた不経済なものに向かい、「最小公倍数」という言葉に合わせれば、必要なものが整っていない不満が噴き出す恐れが生じます。
巷では「多目的何々」という空間があり、これは結局どのケースにも当てはまらない使いずらい物になっているということがよく云われます。
さてそこでの最初の作業は、全研究室に共通する「必要最小限の作業」と「オプション作業」とは何かを分けて貰うことです。研究員の皆さんには自分の室に持ち帰り、自分の研究作業に向かってその取捨選択をやって頂かなければなりません。
個性的な皆さんにはどこまで突き詰めてそれをやって頂けるものでしょうか。
そしてその作業レベルが皆さん相互に納得できるものになるものでしょうか・・・
その建物が「基礎研究」のための研究所である場合、打合せ対象者はまず恐らく「ドクター」の皆さんということになります。「ドクター」を取得されている方達は一様に個性的で、仕事に対する独自の哲学を持っておられます。
従ってある特定の研究室1室を造るのであれば、その特徴を捉えた建物を造れば良いのですが、企業の研究所を造るということは、その最大公約数的あるいは最小公倍数的な「標準研究室群」を造るということになります。
また、ある研究テーマが終了すれば次の研究テーマにも合わせられる研究室群でなければ、息の長い企業研究所としての役割は果たせません。
「最大公約数」という言葉に合わせれば、多様な機能を持たせた不経済なものに向かい、「最小公倍数」という言葉に合わせれば、必要なものが整っていない不満が噴き出す恐れが生じます。
巷では「多目的何々」という空間があり、これは結局どのケースにも当てはまらない使いずらい物になっているということがよく云われます。
さてそこでの最初の作業は、全研究室に共通する「必要最小限の作業」と「オプション作業」とは何かを分けて貰うことです。研究員の皆さんには自分の室に持ち帰り、自分の研究作業に向かってその取捨選択をやって頂かなければなりません。
個性的な皆さんにはどこまで突き詰めてそれをやって頂けるものでしょうか。
そしてその作業レベルが皆さん相互に納得できるものになるものでしょうか・・・