フランス旅日記

花と歴史とワインにひたる気ままなフランス滞在をつづります

セーヌの流れ

2016-07-04 21:38:41 | パリの生活


 夏至はとっくに過ぎましたが、まだまだ日が長いパリです。夜10時になろうというのに、外はやっと夕方という感じです。

 閑静な高級住宅街と言われる16区のアパルトマンをあとにして、活気あふれるサン・ジェルマンに移ってきました。ここもアパルトマンです。セーヌ川に近いので、毎日のように川畔をお散歩しています。今日はお天気もよく、日光浴している人たちがちらほら。
 橋の下を通るとき、どうしてもアニメのベルばらの吟遊詩人さんを思い出してしまうんですね。わかっていただけます?(笑)
 豪雨で氾濫していたときは、茶色くにごっていましたが、ずいぶん良くなりました。

 

 今日はポン・ヌフをわたってみることにしました。「新しい橋」という名の、パリでいちばん古い橋。アンリ4世の像が見えます。

 シテ島から右岸のほうに渡りましたが、用事は左岸にあったので、すぐに引き返しました。ブルヴァール・サン・ジェルマンをぶらぶら歩きます。この季節はどの店もSOLDESをしているので、ついつい素敵なブティックがあると、吸い込まれてしまいます。いけない、いけない。

 

 ぐうぜんにこのカフェに行き当たりました。最古のカフェ、プロコップ。レストランになってしまったみたいで、気軽にカフェだけという雰囲気ではないのが、さびしいなあ。

 フランスに来る前は、訪れたい城とかいろいろあったのですが、何箇所か行ったら、もういいような気になってしまいました。そういうことよりも、この町に流れる歴史の重みが作る空気を存分に味わいたい。奇跡のようなパリという町が、どう説明したらいいのか、私にインプットしろと命令してくるみたいなのです。決してアウトプットではなく。だから、自分で驚いているのですが、フランスに来てからというもの、創作イコール放電、をすることができないでいます。最初はあせりましたが、これはこれでいいんだとすぐに思うようになり、まだ吸収するだけの弾力を残していた私の感受性を、思い切り甘やかしています。

 滞在しているお部屋は、建物がかなり古いらしく、外観は塗装したり直してあるようですが、中に入るとすごいです(笑)。エレベーターなどありません。木の階段は狭くて幅もそろっていなくて、ところどころ割れ目が入っています。なんでこんなに上り下りしづらいんだろうと思いましたら、水平じゃないんです(笑)いやあ、これもパリらしいかな。
 お部屋の中は、きれいに取り繕って(?)ありますから、快適です。排水もいいですし、お湯もじゅうぶん出ます。ステュディオかと思っていたところ、仕切りのドアがあるので、ベッドがある部屋にいるとすごく落ち着きます。散らかしているので、写真を少しだけ。





 さて夜10時をまわりました。シャワーを浴びて、そろそろ寝支度します。

 おやすみなさい。




 

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
自然体で (B)
2016-07-05 06:11:43
 roseさま、更新ありがとうございます。
セーヌ川と吟遊詩人…私もこの組み合わせを連想しました。川はだいぶ穏やかになりましたね。ヴァカンス中で、店じまいしているところもありますか?

roseさま、たくさんインプットなさってください。日本にいてどんなにフランスについて検索しても、本物のパリの空気まで体感することはできません。今しかできないことを存分に味わってくださいね。以前、京都を旅した時、お寺を3つくらい見たら「もう、いいや。」という気持ちになりました。roseさまも似た感じでしょうか。

 今度のお部屋も素敵ですね。壁の絵はロートレックでしょうか?引き続き、フランス滞在をお楽しみくださいね。
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ヴァカンシエでいっぱい (rose)
2016-07-07 03:47:09
Bさま こんにちは! コメントありがとうございます。
7月になって、急にヴァカンス客が増えた気がします。って、私も旅行者なんですが(笑)

このアパルトマンは、壁が真っ白で、色んな絵が飾ってあります。脈絡がない感じで、中国の水墨画みたいなものも。

ベッドまわりはロートレック風なので、パリの雰囲気があります。

パリもそろそろ暑くなってきそうな気配です。ずっとこれくらい(最高気温22度、最低気温12度)ならいいのにと思っています。
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