“If you are lucky enough to have lived in Paris as a young man, then wherever you go for the rest of your life, it stays with you, for Paris is a moveable feast.”
― Ernest Hemingway, A Moveable Feast
roseと申します。
どういう方々が、このブログに足を止めてくださるのかうまく想像できないのですが、こうしてインターネットで発信をするからには、読んでくださる方のことを考えながら書いていこうと思っています。よろしくお願いします。
さて、冒頭に引用したのは、かのアーネスト・ヘミングウェイの言葉です。
「なぜならパリは、移動祝祭日だから」
このフレーズが、しばらく前から私の頭から離れません。
「もしきみが幸運にも若い時をパリで過ごす機会に恵まれたなら、残りの人生でどこに行こうとも、パリはきみととともにある。なぜならパリは、移動祝祭日だから」
移動祝祭日。日本ではあまり耳慣れない言葉です。祝祭日は固定されていますものね。たとえば、キリスト教の祭日、復活祭などがこの例にあてはまります。毎年動くのです。キリストの復活を祝う日ということになっていますが、春分の日のあとの最初の日曜日がこの日になります。そして、その前後にも休日があるため、欧米の方にとっては一年では、「大型連休」とでも呼べるほどの連休ということになります。
もっとも、ヨーロッパの人々は、夏のバカンスの方が長いのですが。
ちなみに今年は、3月27日が復活祭でした。で、25日は聖なる金曜日、28日は復活祭の月曜日ということで、祭日。ずるずるっと4連休ですか(笑)
私は、23歳から24歳のあたりを、フランス、主にパリで過ごしました。今からざっと30年くらい前になります。当時はヘミングウェイのこの言葉も知る由もなく。そして、人生の折り返し地点もとうに過ぎて、自分がいかにフランスとかかわってきたかを今さらのように認識しているのです。
去年にフランスに旅行することを計画していましたが、新聞社のテロ襲撃事件が起きてしまい、気持ちが盛り上がらないままに、さんざん迷って、中止しました。そして今年。テロは終わっていません。が、私は、ぜひ今年にフランスに行っておきたいのです。それも少し長めに滞在したい。
出発にいたるまでの覚書と、できたらフランスに行ってからも、文章や写真をアップできればと思っています。
おつきあいいただければ幸いです。
ここまで読んでくださったあなたに、感謝いたします。