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『4:44 地球最期の日』 (2011) / アメリカ・スイス・フランス

2012-10-03 | 洋画(や行)


原題: 4:44 LAST DAY ON EARTH
監督: アベル・フェラーラ
出演: ウィレム・デフォー 、シャニン・リー 、ポール・ヒップ
試写会場: シネマート六本木

シネマート六本木『4:44 地球最期の日』サイトはこちら。[2012年10月6日公開]



cocoさんのご招待で行って来ました。いつもありがとうございます。
10月6日公開なのにバタバタしててなかなか書けない(汗)
これは気にしてなかった作品でしたが、主演がウィレム・デフォーということでそこをポイントに期待しながら行くことに。
相手役のシャニン・リーって女優さんは全く知らないなー。。。





上映前にトークショーがあることが判明。というかこの試写自体が特別試写会なんだそうです。
知らなかった(笑) 全く普通の試写だとばかり思ってたので。
登壇者は、「映画コメンテーター」(自称?)の有村昆さん、作家の山口敏太郎さん。
フォトセッションのみ一般招待者は写真撮影許可されていました。
YouTubeにその様子がありますのでお暇な方はご覧下さい。いくつかに分かれてるみたいですが最初だけでいいと思う。





このトークショー、私が今まで参加したトークショーの中では間違いなく一番つまらなく、内容もない。
私はワイドショーの類は全く普段から見ないのですが(見ている時間がないのと、内容が下らないからです)、この有村氏は、何だか最近有名な方と結婚したそうだが、この奥様も全く知らないのでスルー。
そのことを開口一番にアピールしたり、結婚話で浮かれてたり、ゲストの方の話も都市伝説等に終始して、聞いててご自身たちがはしゃぎたいだけのように感じたので、途中から寝ました。映画に備えて体力温存したいし。





上に貼ったYouTube見てもらえばわかりますが、何と主演の名前間違えてるんですね。「ウィリアム・デフォー」って言ってます。気が付かないのかそのまま進行しちゃってる。
これマズいでしょう? 「ウィレム・デフォー」ですよ。
有村さんって方が「映画コメンテーター」なのはこの日また初めて知りましたが、役者の名前間違えたりとかあり得ない。普段どういうことをコメンテートしてるんだか知りませんが、このトーク内容なら推して知るべし。「映画コメンテーター」を名乗るのは勝手ですけどね・・・。

最初にマヤ暦の話などが出てきた時は面白そうと思いましたが、そこから先がエンタメ系に流れてしまったのもいけない。映画の内容にほとんど触れてなかったように思いました。何のために開いたトークショーなのか?
ゲストを呼ぶのは話題づくりなんだろうけど、あまりにも内容が稚拙だと映画自体を観賞する士気にも関わってくる。
観客は旬のネタを出せば食らいつくわけじゃない、悪いけどそこまで我々馬鹿じゃないです(笑)

当日この試写に参加された皆様の、トークショーの感想もありますのでここをどうぞ。





何とも言えない空気の中、映画が始まりました。

<Story>
NYの高級アパートの部屋で、いつもと変わらぬ午後を過ごすカップル。しかし、この日は普段と違っていた。明日の午前4時44分、地球の終わりがやってくる。逃れる術はな­い。
女は絵を描き、 男は娘や、前妻とスカイプ。世界の終わりを前にしても女は嫉妬し、刹那的に愛し合う。決して普段と何も変わらない。 ただ運命を受け入れるほかはないのだった。
(YouTubeより)


こうして抜粋しましたが本当にこの通り、これ以上のことは起こらない。
似たような内容としては、『メランコリア』が直近で終末を扱っていますが、これは終末に至るまでが少しづつ細かく描かれており、伏線を十分に出し尽くしているからこそラストに於いて感じ取れるものがある。
しかし本作では、「オゾン層が破壊される」としか終末の理由が提示されておらず、あとはニュース映像のシーンやら、他のドキュメンタリー映像の多用やら、本筋で説明していこうという姿勢が感じられない。
カップルが終末を迎えるにあたって、諦めやら焦り、後悔に苛まれるのはわかるけど、そこは単に映し出すという以上ではない。そこから人物同士の関係を巡らせるのに成功しているのが『メランコリア』だとしたら、本作はその域まで達しておらず完全に表層だけ。事実が単純だからこそ検証が必要なのにそれがないという意味では失敗している。


肝心の人物描写だが、ウィレム・デフォーの演技はさすがというべきものだったが、残りは印象に残らない。
特にいけないのは相手役のシャニン・リーが全く魅力的ではないこと。ビジュアル面でも脱いでいるのにも関わらず、見せてはいけない裸の見本のような気の毒な様相で、これではせっかくのラブシーンも引き立たない。おまけにラブシーン自体もお粗末。
一体このシャニン・リーとは何者?と検索したら、監督が長年付き合っている彼女らしいですね。だから出演なのか・・・というのも興醒め。
ウィレム・デフォーが残りの時間を彷徨う描写は悪くはない。しかしながら立ち寄った先の出来事や、街の様子が凡庸にしか感じられず、終末を迎えるという異様な空気感がない。あるいは一切を諦めて引きこもってしまった街とでも言えばいいのだろうか。そこは感じ方次第かもしれないが、少なくとも本作からは焦燥感は受け取れず、ただただなすがままに過ごすということしかないというのが残念ではあった。


★ 1/5点






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4 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
見せてはいけない! (まっつぁんこ)
2012-10-08 09:40:19
どうせなら裸だけでなく全部カットすればいい?(笑)
昔、資料コピーの一部分が見え難いのを気にする部長を先輩が笑って「(こんな出来の悪い資料)どうせなら全部見えなきゃいいのに」とくさしたのを思い出しました。
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まっつぁんこさん (rose_chocolat)
2012-10-08 09:44:15
そうそう。見せちゃいけない裸だよあれは。
綺麗とか巨乳とか(爆)それならまだいいのに、あれでは脱いでる方がご愁傷様でした。

え、全部カット? 笑
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^^; (とらねこ)
2012-10-10 14:33:14
roseさん、twitterでもブログでも、思いっきり言ってて超ウケましたw
おかげで、見る気なかったんですが、ちょっとだけ興味湧いてしまいましたよ~。
でもみんな貶してますね。よっぽどつまらないのかな。

cocoって、試写会なんてやってるんだー、と知れたのだけでもココ読んで良かった。今度応募してみよっと
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とらねこさん (rose_chocolat)
2012-10-10 16:18:24
ははは・・・。
やっぱり、プロ意識に欠けるトークとかに貴重な時間を割かれるのって嫌なんですよ。
こちらがお願いしてお話していただいてる訳じゃないしね。
特別試写会だなんて行って初めてわかったし、関連あると思ったから聞いてたんだけど、タダのお祭りにしたいんならマスコミだけでやってほしい。そんな無駄な時間があるなら早く帰りたいよ。
こうして酷評もあって当然だと思うけど、映画の内容に加えて宣伝までいけないと救いようがない訳なんですが、そう言われたくないのなら一般試写会なんてしなければいい話ですからね。

映画ですけど、緑の字で書いた以外のことは何もないんだよね。
こういう終末ものこそ、トリアーみたいにきちんと積み重ねる必要があるのに、そこを殆ど省略した感じでして。
これは専門家に見てもらいたいですね。
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