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短編:想いのメモリ<8>:部活で全てがライバル

2019-08-04 10:38:50 | 短編小説:想いのメモリシリーズ


部活で全てがライバル

部活は意味ある学習と遊び心だったのかもしれない。
小学校のグランドには遊べる遊具が沢山あった。
校庭には、鉄棒、跳び箱、鉄パイプで組まれた木造校舎の同じくらいの高さで大きくて、とても高いジャングルジムみたいなものがあった。

鉄棒は、1m/2m/3mの高さのものがあり、まず何回逆上がりが出来るか。
その次は何回前回りが出来るか、そして3メートルの高さで靴飛ばしを始めたけど、たまたま大回転になり、体が学習したのか分からないけど、それからは大回転をするようになっていた。
それから踏み台をどこまで離して跳び箱は何段まで飛べるか。ジャングルジムはどれだけ早く登れるのか。
最初は3人ではじめたけど、だんだん友達増えてきて楽しくなった。

でも、泣きながら参加する子、諦めて応援にまわる生徒もいた。
一番多い時では、一クラス(45名)分になってたかな。
ちょっとしたことで口喧嘩。
先生たちも見守っていてくれたり、生徒達は頑張れって教員室から叫んでた。
通常なら、危険極まりないのに。
水泳も競った。ドッチボールも競った。

2年生になると部活に入れるがこれは自由だったはずだった。
床に敷かれたマットの上でゼンテンやバクテンの練習をした。
ボクは体操部にまず入った。

これは鉄棒での大回転(大車輪)ができるという事で、体育の担当の先生から6人が半強制的に入れられ、水泳では小学3年生で100メートル以上泳げる25メートル素潜りができるということで、水泳部の先生にも選ばれた。

ボクは2つの部活を掛け持ちされたけど、先生もしつこく言うからそうなった。
体操部では補欠でゼンテンやバクテンができるようになってから体操部を辞めたけど、掛け持ちは大変な事だった。

水泳部では自由形のクロールだったけど背泳の選手に選ばれ、500メートルはへとへとになったけど泳いでた。
背泳の選手の補欠が育たなかったため、クロールや平泳ぎの選手は部活の日には200メートル程で終わったのに、背泳はその倍以上の距離をボクは一人で泳がされた。
泣きながら泳いだ時もあったし、流す涙もプールの水と一緒で涙は消えていく。
水泳の大会日が決まり、泳ぐタイム時間の距離がのばされた。

きつくてきつくて、どうしようもなかったし、やめたくなった時もあった。
水泳部の先生は背泳はとれるぞ!とボクに言ってからは、他の水泳部の生徒達は、先に帰る事がなくなった。
背泳では自由形のクロールの速さのタイム記録を0.8秒上回っていた。
クロールと平泳ぎよりも早くなると、水泳部の全ての誰もがライバルとなっていたせいか、ボクと同じようにプールで練習を開始した。
ボクは先生の思惑にハマってしまったのかもしれないって思ったけど、きっと水泳部の先生は、他の水泳部の負けず嫌いの生徒達に、練習時間は自分自身で決めろ、と思っていたのかもしれない。
水泳大会が決まっていたし、しかし今では先生が何を言っても言う事に聞く耳を持たない生徒達だったと思える。


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