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「 梗 概 」 恋愛小説 白いYシャツと青いTシャツ 第3話

2012-02-02 15:57:36 | 梗概/白いYシャツと青いTシャツ
この頃の哲也は「アーティスト」でも目指そうかと思ってもいたが、

思ったよりは、力強く目指してはいなかった。

目標を持つ事で達成できる人もいれば、

ただ努力もせずに達成できる人もいる。

哲也は、ホームレス体験や多くのアルバイトでの出会いによって、

今のままが自分らしく思えていた。

親元を離れ、東京という都会の中で、

たった一人で何かを探しはじめていたのだろう。

それは何かと言われても、この時の哲也には解らなかった。

ただ言えることは、

学校で学ぶだけでは満たされる事はなかったという事だ。

学校の周囲には、多くの出店などがあり、

道端でアクセサリーなど手芸作品が並んでいた。

哲也は、創作というものに興味深くなっていく。


松下通りには、ほぼ毎日、店で売られているものを見てまわった。

道端では、外人もいた。

片言の日本語で誘われる。

声を掛けられ、誘われることが、哲也にとって嬉しく感じる時だった。


「どうしたら、こんなの作れるんだろう、どんな技術を持ってるんだろう」


哲也は、店舗めぐりによって、

アルバイトの募集広告が店先に張られていた事に気づいた。

その店に入り、求人について聞いてみた。


「デザインを学んでいるならいいんじゃないかな」


店長さんから言われ、アクセサリーの店でアルバイトをするようになった。

すぐに哲也は、他の店員さんとも仲良くなった。

独りぼっちと思っていた哲也だが、

周囲の目から、孤独には見られることはなく、

哲也の絶えない笑顔が、周囲との関わりを容易にしていた。

そして、しばらくすると、

ニックネーム「てっちゃん」と、呼ばれるようになった。

その店では、売り物のオリジナルアクセサリーはあるものの、

オーダーを受けてから作るものもあって、

感性と知性、そして、センスが要求された。



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