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チューリップス・シスター第23話

2016-11-02 10:14:08 | 小説チューリップス-シスター


チューリップス・シスター第23話 横たわる母の遺体

眼には見えず人類は誰しも第1感から第5感までは持っているが特異的な能力を持つ者達は9感以上の感覚を持って見えないものを感じるもの、
「ワープホール・ブラックホール・ワームホール」などの現象を体で感じて脳の働きによる映像や画像がイメージされるものである。
勇介には伝道師、錬金術師、祈祷師、結界師としての役割があり、特異的な能力では離脱解離能力、霊能力、予知能力、透視能力など様々な能力を与えられた。

世界の神々ゼラトウスに新たに与えられた「予知能力」と「透視能力」で勇介は感じた通り、山本刑事や他の6人の刑事達は何かに気づいた。
「まさか・・・事件の真実とは」
山本刑事は、何か嫌な予感を感じながら、多くの未解決事件を解決してきた経験豊富な刑事としての感があった。
これまで積み重ねてきた事件解決で多くの人との出会いによって、真理は何かに追い詰められているような気がしていた様だ。
山本刑事の真理に対しての人物像は、神経質で孤独ではなく社交性に飛躍して優等生、生真面目、頑張り屋などの印象であった。
そして、刑事達は教会での真理の様子を見て何かに脅えているようにも思えた様だ。
山本刑事は、真理の「自殺の可能性」を考えた時、すぐに教会から離れ真理と美咲がいた農園跡地へ急ぎ向かう。
真理と美咲がいた農園跡地の敷地は特に広く、7人の刑事達は蜘蛛の子が舞うように散らばり真理を探していた。
「真理さん、どこですか、真理さん」
7人の刑事達は大声を出して真理を探し回り、農園跡地の中で響きわたっていた。
硬化ガラスハウスや地下植えの畑を駆け巡っていたが、全く姿が見えない声も聞こえない。
「もしかしたら、建物の中にいるかもれない」
山本刑事は無線機で6人の刑事達に伝え、建物の中で真理を探す事にした。
農工具の建物、真理と美咲が育った住居の建物、父親の直継が自殺をした重機置き場の大きな倉庫で、何度も繰り返し大声で呼ぶが返答がない。

「何か、小さな声で泣く声が聞こえませんか?」
山本刑事と一緒に来た刑事の1人が言った。
耳を澄ましていると、雨音の間に、しくしくと泣くような声が混じって聞こえてきた。
「もしかしたら真理さんではないか、どこだ」
大きな倉庫内は足元くらいしか見えないほど薄暗かった。
「確か、この倉庫には、2階があったと思います」
この倉庫は中二階(ロフト)があるはずだと刑事の1人が気づいた。
それぞれ、ジッポライターの火をつけ腕を上にあげながら階段を登った。
そこには、薄暗い中、真理が膝をつき頭を下げ、泣いている姿があり、その先には横たわる人影が見えた。
そこに横たわっているのは、真理と美咲の母高子らしき遺体が横たわっていた。

この時、真理を探し出す為、勇介は教会に戻り教会の中の部屋で叔父の神父が使用していたアンティークで彫刻のある椅子に座っていた。
今は亡き勇介の叔父の神父はアンティークで彫刻(サンジェットというサイン)のある椅子に座り、離脱解離能力、霊能力だけであった。
しかし、勇介には離脱解離能力や霊能力と新たに与えられた「予知能力」と「透視能力」があり、真理の姿と真理の心の中に抱く感情を探し始める。
探す場所は次元の違う仮想空間の幻想世界で現実の世界ではなかった。
山本刑事と他6人の刑事達は現実の世界にいながら、7人の刑事達の心の神ゼウスによって次元の違う仮想空間の幻想世界に導かれながら、現実の世界と非現実の世界を行き来していた。
しかし、7人の刑事達は気づく事はないが、刑事としての直感の中で違和感を感じていたのかもしれない。

世界の神々ゼラトウスは、7人の刑事達の心の神ゼウスの能力と勇介のビショップになれるかどうか、いかに聖霊によって選別されるのか。
そして勇介の特異的能力の何が動き始めるのか伝道師としての能力が、どれだけの段階で真理と美咲を導けるのか、再度「時の煌子」になれるかどうかを見定めていた。
7人の刑事達と初めての出会いだけで勇介が「エクソシストの時の煌子」と7人の刑事達が「従者ビショップ(シャーマン)」になれるのだろうかと様子を見ていた。
真理と美咲の母高子らしき遺体を見つめるだけの真理と7人の刑事達は、この時の時間の針は動く事なく止まったままになり、ただ遺体を見つめるだけになる。

世界の神々ゼラトウスは、
新たな未来の世界の「興隆」「豊富」「歓喜」「哀愁」「自由」「平等」「平和」を現実の世界と次元の違う仮想空間の幻想世界に願い望まれている。
勇介は世界の神々ゼラトウスが願い望む世界を創造し、アンティークの椅子に座り十字架を握り祈りと誓いを立てる。

勇介が美咲を見守る時は瞳に移される現実ではなく、信仰心の眼で見守るようにしていた。
勇介の「信仰心の眼」は相手を疑わず信じるかどうかではなく真実を見つめる眼力であり、
人間の心の中にあるものを見て真実を見つけ「離脱解離能力」「予知能力」と「透視能力」「霊能力」で対話をしていくというものだった。

勇介はアンティークで彫刻のある椅子に座ると「予知能力」「透視能力」「霊能力」が働き始めると過去の未解決事件の真実が見え始める。
そして7人の刑事達が心の神ゼウスによって瞳に何が映っているのかを勇介の特異的な能力は導びく中で確認をしていた。
真理と7人の刑事達の瞳に映るものは、過去の未解決事件にある真理と美咲の父直継の自殺か事故か殺人か、と母高子の失踪届け友人知人からの情報もなく途中で捜査中止、5人の精神科医の失踪か自殺か殺人かの未解決事件、先入観と固定観念で捜査をした私服警官と制服警官の辞職とホームレス世捨て人になり殺人強盗事件の未解決事件、山口四郎の未解決事件と殺人の容疑者は真理と美咲の高子であったが高子の姿や顔は薄っすらとしてはっきりと見える事はなかった。

憶測だが人類の誰もが美咲の絵画は平面であって、ただの絵画としてしか見られないだろう。
勇介は、真理と美咲の関係や繋がりを美咲の描いた「炎の夢」「太陽の夢」「水が流れる夢」の3つ絵を見た事で未解決事件との関わりを感じとっていた。
フリーランスの精神科医コナングレードが持っているスケッチブックには、美咲の観る夢は何も使わず大結界の絶対世界の中から「画像転送」という手段で描かれていた。
セラピスト(セレナ)は大結界の絶対空間の中で美咲に寄り添う事で、美咲が夢の中で描いた絵には続きがある事に気付いていた。

「海原の夢」「湖の夢」「地下水脈の夢」「森の中の夢」「天候を操る夢(暴風雨、雷、雷雨、地震、竜巻、停電、津波)」「幻想世界の夢」「未来予知する夢」勇介は真理と美咲が、これからの進むべき道は、どうすべきかを考え真理と美咲の運命を すべき方向へと導いていく。
しかし、時が経つ事に更に「希望の夢」「勇気の夢」「信頼の夢」「虹の世界の夢」「オーロラの世界の夢」「永遠の夢」「目覚めの夢」「眠りの夢」「栄誉の夢」「繁栄の夢」「愛情の夢」「興隆の夢」「交流の夢」「合流の夢」「陸海空の世界の夢」「自由に生きる夢」「豊富の世界の夢」「平等な世界の夢」「平和を誓う夢」「自己犠牲の夢」「信仰心の夢」「慈悲の夢」など多くの同じタイトル全てで数百枚もの美咲が描いた夢の絵画があった。
美咲が夢で描いた絵画は、美咲自らが悪魔のゼブロスの黒魔術の呪いと死神デッドの洗脳から避けるものだった。

「美咲さんの絵画を全て、言葉にするのは貴女の役目です」
勇介は真理に、美咲の描いた絵を年代順に2枚を除いた全ての絵画を魅せる事にした。

「魔性世界の魔物や呪いの邪悪で邪念の邪気は消えてしまえ」
「私の邪魔をしないで、邪悪な邪気は消えてしまえ」
真理と美咲の心の神ゼウスによって2人の心の中での叫び声、常に抱いている言葉である。

真理の心の神イエス神ゼウスと7人の刑事の心の神イエス神ゼウスを透し、世界の神々ゼラトウスから指令を受けた聖霊から特異的能力の選別が始まる。
聖霊は真理の中に心の神イエスと神ゼウスの存在を確信し、7人の刑事の心の中には神ゼウスを宿す事になった。
7人の刑事達の神ゼウスは世界の神々ゼラトウスからの指令を受け心の神ゼウスは7人の刑事達に伝令をし勇介が導いていく、そしてエクソシストの従者ビショップ(シャーマン)として現実の世界から心の魂は離れ次元の違う仮想空間の幻想世界で生きていく事になる。
真理の神イエスと神ゼウスは共にあり身を守られ、勇介と共に歩いていく、そして勇介の特異的能力は申し分なく完全開化していると確信した世界の神々ゼラトウスであった。
聖霊からの特異的能力の選別が終わると真理と7人の刑事達の時間(とき)の時計の針が動き始め、次元の違う仮想空間の幻想世界から現実の世界に戻る。

山本刑事は警察署へ連絡し、パトカーと救急車を呼んだ。
勇介は、真理の横に同じように座り真理の肩を抱いていた。
「私は感じてた、母がいる事を知っていた、なのに私は助ける事が出来なかった」
真理は心の中、心の神ゼウスで勇介の心の中の心の神ゼウスに伝えていた。

その心の声は、勇介の心にも現実の世界の中で響いていた。
勇介だけではなく、隔離室の大結界の絶対世界にいる美咲の心にも同じように響いていた。
この日、勇介には「愛」という新しい能力が与えられた。
しかし、この「愛」とは真理への愛情ではなく、現実の世界と次元の違う仮想空間の幻想世界の全ての人類への愛である。
世界の神々ゼラトウスによって、勇介に与えられた「愛」により、
真理や美咲は、まだ会う事はないが言葉で話す事もせず、互いの心の中の心の神ゼウスで繋がり交信をする事が出来るようになっいた様だ。

勇介は現実の世界に戻ると真理のいる建物へと走り向かった、そして涙を流す真理の姿を見つめ、真理を抱え建物の2階のロフトの隅に2人で座り、泣きつくす真理に勇介は真理に寄り添う。
建物の外の雨音が強くなり、真理の泣き続ける声は消されていく。
真理は心の中でザンゲと祈りを捧げ始め、神父の勇介は真理の祈りを受け取っていた。

「母です、私の母です、私は母の存在を知っていたのに、助けることが出来ませんでした、私の命と引き換えにお許しくださいますか」
「神の代わりに、私は、神の言葉において、貴女を許します、貴女はこれから生きていかなければなりません、その命を神のもとへ」
勇介は優しく包むように、1人で立つ事ができない真理を抱きかかえた。

そして、心の中で神の許しを求めた真理に、勇介は真理の耳元で「神からの許し」を伝える。

勇介は2階の部屋の中を見回し、現場の状況を良く見て透視能力で何かを考えていた。
遺体の横たわるわきには靴を綺麗に揃え、遺書らしき封筒が置かれてあったが、この遺書は勇介にだけが見えるものだった。
遺体の指の爪には少量の畑の土があり、隅のほうにある長靴は泥だらけで不思議な事に、今亡くなったように水分を含んでいた。
木箱の中にはチューリップの球根があり、木箱の横には泥だらけの農機具が置かれていた。
勇介は美咲の描いた絵を思い浮かべると、美咲の描いた絵に現場と同じ絵があった事を思い出していた。

勇介は真理の能力と美咲の能力が繋がっている存在に気付いた時だった。
真理は教会から走り出ると、真っ直ぐ母の元へ走り、横たわる遺体の母の姿を見ていたのだった。
真理が見えているものは母高子の遺体、美咲から絵画のメッセージによって、母の遺体と魅せられていた。
この時、次元の違う仮想空間の幻想世界に高子が生きているというメッセージだった。
しかし、この時の真理は自分の感情を悪魔ゼブロスの黒魔術と死神デッドの呪いに惑わされ、次元の違う仮想空間の幻想世界を見る事も気付く事が出来なかった。

「真理さん大丈夫ですか、今はまだ誰かもわかりませんから」
山本刑事は真理に声をかけたが、真理には何かを感じていて頭が真っ白になり何も答える事はなかった。

真理と美咲の母高子らしき遺体は真っ黒で火炙りにされていたが、
不思議な事にDNA鑑定が出来ず、指輪から高子と判断しようとしたがイニシャルが違う指輪はプラチナの大量生産されたものだった。
佐々木高子の失踪と山口四郎の死の真相は未解決事件のままである。

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チューリップス・シスター第22話

2016-10-25 16:07:46 | 小説チューリップス-シスター


チューリップス・シスター第22話 父母の面影

真理と勇介と刑事7人の9人は教会の中で椅子に座り、過去の未解決事件や知人や親類の人間関係等を話しはじめた。
今回、教会に山本刑事が来たのは、勇介の人物像を知るためであった。
山本刑事は、事件当時の勇介や真理のアリバイを聞いたり、神父になった経緯などを聞く。
勇介は、その頃はローマにある教会を回っていて日本にはいなかった事、真理は叔父夫婦に預けられていた事をを話した。
様々な環境を見て対応する事、多くの教会を回る事で色々な歴史を学び、それを知識として生かせていける様にする為であり叔父からは時々手紙をもらっていた事を話していた。
「それで事件の事も真理さんや美咲さん、親戚の皆さんの事を良く知っているんですな」
山本刑事は、勇介と話を続けると、参考人にも容疑者にもならない事と判断した。
勇介は美咲の絵画について疑問を持っている事を話すが、山本刑事達は全く表情を変える事はない。
「双子というのは意思疎通が、一般的でない事も稀にあるらしいですな、科学的にも計れない様な事もある、未知的なもの等も不思議ですな」
美咲の描く絵のタイミングと描く絵の変化等を話す勇介に、山本刑事は興味を示しながら言った。
「何故、美咲の絵画を気にしてはいないのですか」
勇介は、表情も変えず、山本刑事に問いかける。
「そうですね、しかしそれは他人同士でも、起こり得ることですよ、私は、ヨーロッパやアメリカや世界中をまわりましたが、双子だけと決め付けるのはどうかと思いますが、違いますかね」
山本刑事にとっては、勇介の心の気持ちや知識に更に興味を示していた。

静かに座っていた真理は、山本刑事の話を聞いた時、教会の椅子から立ち上がりお茶を入れに、その場を離れた。
「ちょっと、お茶を入れてきますね」
お茶を入れていた時、ふと真理は父直継と母高子の姿が目の前に映し出された。
真理の周囲は、時間が止まったような感じであった。
「お茶の入れ方はね、こうするのよ、女の子は、お茶を入れることが多くなるからね」
幼い時、お茶の美味しい入れ方や飲み方を母は優しく教えてくれた事と父が黙ってお茶を飲んでいた事を思い出した。
白いチューリップの球根を植えかえたのは、もしかしたら母ではないのか、離れた部屋にいた真理の耳に山本刑事の声が微かに入ってきた。

父の優しさや母の温もりが真理の身体を包み込むように、部屋の雰囲気が変わり父や母が近くにいるように感じ始めたのである。
お茶を入れ、勇介や山本刑事達にお茶をテーブルに置きながら軽く声をかけた。
「あのチューリップは私が以前、球根を植えかえたものです」
真理は、チューリップは自分が管理していると嘘をついた。
その嘘をついた時、もしかしたら母が殺人と関わっていたのかと真理の心の中にある心の神ゼウスが動き出し真理を導き誘導していく。

山本刑事がお茶を飲みほした時、突然走りだし教会を出て農園跡地へ真っ直ぐに向かった。
この時は、真理が走り出したと思われるが、真理には走る自分を自覚してはなかった、記憶も曖昧で迷いなく身体が自然と行動していた。
ただ、心の神ゼウスの導きだけでなく、何かの能力の働きが真理をコントロールしていた。
走り出す真理の姿を見て、勇介と山本刑事らも真理の後を追いかけた。
硬化ガラスハウスや農園跡地や花畑に真理の姿はない、住居だった建物、農機具を置いていた建物や崩れかけた古ぼけた工具置き場の建物も探すが何処にもいない、母のように失踪か。
失踪とも言えるが、世界の神々ゼラトウスによって、次元の違う仮想空間の幻想世界へと導かれていた。
建物等の周囲をまわりながら真理を探していると、突然、雲行きも悪くなり雨も降り始め遠くの方では雷が鳴り、その雷や竜巻が徐々に近づいて来ている。
まるで、これから何かが起きようとしているかのように。

勇介と真理の心に美咲と共にいる8人の結界師による大結界の絶対空間の中からのメッセージ映像が送られてきた。

美咲が天候を操る能力とは、予兆能力「怒り」「憎悪」「復讐」「破滅」「復讐は正義」という思考を持っていたからこその能力である。
しかし美咲の心には神イエスと神ゼウスがいた。
この神イエスと神ゼウスは、真理と美咲を守る為に2つの神が存在していた、
しかし心の神イエスは心を守り、神ゼウスは世界の神々ゼラトウスからの伝令を伝導する役割である。
美咲の表向きは「怒り」「憎悪」「復讐」「破滅」「復讐は正義」という思考だが、美咲には隠された能力があり、それは真理が抱く感情と同じ予兆能力であった。
しかし世界の神々ゼラトウスは母への思いを真理よりも強度に抱く美咲には、ある役割を与えていた。
現在の美咲の状況を伝えよう、美咲は大結界の絶対空間にいるが、目覚めや眠りによって現実の世界と次元の違う仮想空間の絶対世界の中を行き来しながら生きている。
大結界の絶対空間「ヒビ」を創り利用し美咲の予兆の能力を使い天候を操っているが、それは聖域外で美咲の予兆能力を試していた世界の神々ゼラトウスからの指令と美咲の心の神ゼウスからの伝令である。
美咲はその世界の神々ゼラトウスの指令と伝令によって従っただけである。
大学病院の精神科に入院している美咲は真理の夢の絵や自然の風景や花の絵を描きながら、予兆の能力と感情、怒り、憎悪、復讐心で自然の天候を操り、
聖域外の大学病院を中心に周辺地域で暴風雨、雷、雷雨、地震、停電を起こしていたのも指令と伝令が関与していた。

救命病棟にいた手術後に酸素吸入をしている患者は窒息死、人工呼吸器を使用していた患者は人工呼吸器のスイッチが入らず窒息死で命を奪われた事は、
想定範囲内の出来事で犠牲者の血糊が必要であった、
酸素吸入や人工呼吸器をしていても死神デッドによって時を待ち導きかれる「運命」だった。
元々前科者リストのブラックリストになった人物、窃盗、密漁、強姦、監禁、殺人覚醒剤の売人、その他にも余罪のある人物である。
しかし、2人は地獄バルザの世界「死の世界・炎の世界・闇の世界」のどこかにいるだろう。
2人の魂によって悪魔ゼブロスと死神デッドを次元の違う仮想空間の幻想世界の動かす導きが出来た。
そして現在(いま)世界の神々ゼラトウスは「地獄バルザ」「悪魔ゼブロス」「死神デッド」による魔性世界の魔物の呪いと邪悪で邪念な邪気を導き誘導している。
常に地獄バルザから動く事がない魔性世界の魔物の呪いと邪悪で邪念な邪気を持つ悪魔ゼブロスと死神デッドの存在を現実のものと明らかにする為である。
今後の現実の世界と次元の違う仮想空間の幻想世界にとって、人々を導く為には邪魔な存在だった。
導き選別するのは世界の神々ゼラトウスのもとにいる聖霊ヘルプの役割だからだ。

神父の勇介・真理・美咲、他エクソシストの従者としてシャーマン達の未来の完全開化する能力によって、現実の世界と次元の違う仮想空間の幻想世界のバランスがとれるようになるが、今はまだ出会う事は第1段階である。
それぞれ予兆から前兆の能力と段階を踏みながら能力の完全開化となる。
また「地獄バルザ」は幻想世界に残し「悪魔ゼブロス」「死神デッド」は魔性世界の魔物の呪いと邪悪で邪念な邪気を持つ為、自由にさせないよう全世界に存在する事は一切許す事は出来ない。
地獄バルザを残すのは聖霊ヘルプが選別し導く居場所となる為に残し「自己犠牲の開化」「信仰心の開化」「慈悲の開化」の心が動けばアースガルズの世界へ導く者達になれる。
全て聖書等に記されたものではなく、世界の神々ゼラトウスが新たな未来の世界の興隆「豊富」「歓喜」「哀愁」「自由」「平等」「平和」を望まれた事である。

世界の神々ゼラトウスの伝令と心の神ゼウスからの伝導は、勇介の伝道師の能力で全てを受け入れ受け止める。

美咲の役割とは悪魔ゼブロス・地獄ヘル・死神デッドの存在を明らかにするものだった、闇の世界から炙り出し美咲自身に矛先を向かせる為である。
美咲は幼き頃から世界の神々ゼラトウスから「死の覚悟」という思いを与えていた。
アースガルズの9つの世界はあるが9つに分かれているのではなく、一つの世界の中にある幻想世界である。
真理と美咲を会わせ真理が持っている感情と予兆の能力を美咲にも与え導く事、能力を持つ仲間を創り出す事によって、勇介の能力は完全開化となり、偉大なるアースガルズの世界にいる神々ゼラトウスの全ての能力を持つ事になる。
過去の未解決事件は美咲の能力を使い全て世界の神々ゼラトウスによって現実の世界から次元の違う仮想空間の幻想世界へ導いた出来事である。
信じるかどうかではなく、全ての現実の世界と幻想の世界の状況を受け入れ受け止める「心」を持ち、その心に宿る心の神イエス・心の神ゼウスのどちらかを選び、その能力を強固なものにする事である。

聖書の中には綴られている世界や先入観を持たなければ、瞳には映らない世界もあり観えるという事だ。
現実の世界の人類の脳内には想像の世界にしか過ぎない、我欲による差別での独立心からの国づくり国替えや科学の進歩によって現実の世界では内乱や反乱そして人類同士の戦争に発展する。
瞳には映らなくても次元の違う仮想空間の幻想世界は、世界の神々ゼラトウス・心の神イエス・神ゼウスによって「信仰心・慈悲・覚悟」という感覚で感じとれるものであり、アースガルズの9つの世界はあるが分かれているのではなく、一つの世界の中にある幻想世界であり水平線や太陽や月や内乱や反乱や戦争という言語はない。
エネルギー源は世界の神々ゼラトウス・心の神イエス・神ゼウス・聖霊によって選別された幻想世界の特異的な能力を持つ人類の「心や魂」から生まれてくる、常にエネルギー源は絶える事はない、虹とオーロラと海や湖の水源のある緑の世界である。
「時の煌子よ、時の2人の女神に、その時が来た時、全てを伝えよ」
8人の結界師からのメッセージ映像と世界の神々ゼラトウスの伝令は、神父の勇介へ新たに「予知能力」と「透視能力」を与えた。

この日の天気予報は曇りのち晴れで雨は降らず雷や竜巻警報はないはずだった、勇介と山本刑事達は現実の世界と非現実の世界を行き来していた。
「真理さん、どこですか、真理さん、どこにいるのですか」
山本刑事らは、繰り返し大声で呼びかけ、勇介は黙って農園跡地の周囲を見つめ、真理の姿ではなく感情を探す。
生活をしていた建物、父が自殺をした建物、機材がおかれた大きな建物、父直継の面影に気付いた真理は何処へ行ってしまったのか。
勇介は、重機置き場の大きな建物へ足を向け、山本刑事達は勇介についていく。
重機置き場の大きな建物に、真理の感情を勇介は感じたが薄暗く真理の姿はなかった。
徐々に雨が弱くなり雷や竜巻がなくなった後、勇介には真理の感情が強く感じるようになった。
勇介は重機置き場の大きな建物に真理がいる事を気づかせる為に、次元の違う仮想空間の幻想世界に山本刑事達を導き誘導した。
次元の違う仮想空間の幻想世界には、真理の姿が見えたが、普段の真理の装いや表情などに違いがあり、全く別人に見えた。
「この真理の姿が幻想世界には、女神の姿なのか」と、勇介は何かを感じながら思った。
「この世界は、いったいどういう世界なのか」と、山本刑事らは驚く事なく冷静さを保ち思う。
何故驚く事がなかったのか、山本刑事達には先入観は持たず、現実でも非現実でも眼に見える世界や次元をの違う幻想世界を行き来するワームホールを受け止める事が出来たようだ。

勇介が山本刑事達にワームホールの存在に導き気づかせるようにしたのは、7人の刑事は警察官という立場によって情報の漏洩流出はないと考え、悪意ある人間にはない特異的な能力を隠す為であり、何よりも魔性世界の魔物や呪いの邪悪で邪念の邪気という外敵から、山本刑事達に守られ気づいてくれれば、悪魔ゼブロスや死神デッドに特異的な能力を悟られず気づかれる可能性は否定出来ないと考え、山本刑事達の特異的な能力、後の祈祷師エクソシストの従者としてシャーマンの能力を信じて勇介は祈り続け、全ての悪霊の魔性世界の魔物や悪魔ゼブロスや死神デッドに気付かれるまでの時間を先延ばしにする為でもあった。

世界の神々ゼラトウスに伝令よって「聖霊ヘルプの能力」「妖精ハルフの能力」「天使ピクロスの能力」「女神の聖母マリアの能力」が心の神ゼウスによって植え付けられ、「怒り」「憎悪」「復讐」「苦痛」「悲痛」「喜び」「慈悲・覚悟・運命」に誓いと祈りを捧げる事で、真理は美咲の感情と予兆の能力は世界の神々ゼラトウスによって、全ての能力は与えられていると勇介は感じていたが、美咲は気付いていた様だが、まだ真理は気付いてはいない。
勇介は時の流れに逆わらず焦らずに、真理と美咲を現実の世界で合わせられる時を待つ事になる。

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チューリップス・シスター第21話

2016-10-19 10:35:14 | 小説チューリップス-シスター


チューリップス・シスター第21話 変えられた花

世界の神々ゼラトウスから全ての能力を与えられ、真理を導き始めた勇介だが伝道師、結界師、錬金術師、祈祷師としての役割の能力、離脱解離能力、霊能力、角と翼のあるフェニックスの能力をコントロールする能力は完全開化していた。
しかし、女神の聖母マリアの能力、聖霊の能力、妖精の能力、天使の能力は予兆の能力として不完全なまま開化せず能力を発揮する事は出来なかった。

勇介が世界の神々ゼラトウスから全ての能力を与えられたが、不完全開化の能力があるのは勇介自身の未熟さではなく、双子の真理と美咲の両者に重ね合わせ感情と予兆の能力を与える事、真理はすでに導かれたが、美咲にも同じように導く事が必要だった。
勇介の能力が完全開化する為には真理と美咲の心に抱えている父直継、母高子への思いの全てを受け止め、過去の本当の真実を伝え、新たなる真理と美咲に導きをする事が必要であった。
勇介にとって真理と美咲は重要人物であり、今後にある幻想世界での出来事には、必要な女神の聖母マリアの能力、聖霊の能力、妖精の能力、天使の能力を持ちあわせ、勇介が真理と美咲を導く事によって与えられ眠りから目覚める完全開化する能力でもある。
真理には美咲の両者を会わせ導く事で、勇介が世界の神々ゼラトウスから与えられた全ての能力が完全開化に導かれる事になる。
また、世界の神々ゼラトウスから与えられた勇介の役割を果たす為には、
多くの能力者との出会いと導きと今後の先にある次元の違う仮想空間の幻想世界の出来事に共に向かい合う歩みが必要だった。

真理は勇介によって美咲の感情と予兆の能力を受け入れ、未知で新たな運命を辿り歩き始めていた。
しかし、美咲の能力と感情、怒り、憎悪、復讐、苦しみ、悲しみ、喜びの明暗、自分に正直に生きているが、美咲にとって感情と予兆の能力の苦しみと復讐は正義という思考だった。
真理が持つ事が出来た6つの感情と6つの能力は「平和」を望んでいたが、この時の美咲には、まだ勇介の導きはなく大結界の絶対空間の中で眠り目覚めの繰り返しで、真理と同じ6つの感情と6つの能力はなかった。
美咲の持つ3つの感情と3つの能力は「破滅」を望み拘りがあったのかもしれない。

美咲を守り導く為には正直な感情で同じように拘る事で、勇介は美咲の感情と能力と破滅の望みを受け入れ受け止める事が必須だった。
しかし、美咲の感情と予兆の能力は勇介が創り出した大結界の絶対世界に「ヒビ」を出し、聖域外の場所で自然の天候を操れるような強大な能力で、勇介一人だけで運命を導く事は出来ないようになっていた。
大結界の絶対世界で美咲を守る8人の結界師は限界に近づいていた。

病院での美咲は特別な部屋にいる10畳程の広い部屋で大結界の絶対世界にいるが、美咲が目覚めたり眠ったりする事で「ひび」が入るようになる。
この「ヒビ」は悪魔ゼブロス・地獄バルザ・死神デッドが関わっている可能性は否定は出来ず、この大結界の絶対空間での出来事も明らかにする必要があった。
悪魔ゼブロス・地獄バルザ・死神デッドによる魔性世界の魔物の呪いと邪悪邪念な邪気を受け止めてしまう可能性も視野に置き、神父の勇介からの連絡で病院ではフリーランスの精神科医コナン・グレードと看護師資格を持ち特殊な心理学に関わってきたセラピストは示唆していた。

過去の真理と美咲の周囲で起きた全ての未解決事件の現実の世界の真実と次元の違う仮想空間の幻想世界での真実を明らかにしなければならなかった。

5人の精神科医の失踪か自殺か事件か、先入観を持つ警察官の運命は世界の神々ゼラトウスによって導かれた事で真理と美咲とは関わりは薄い。
しかし、父母と銀行員の山口四郎の未解決事件は真理と美咲に関わりは強い感情として持っていた。
それは何故か、美咲が描いていた絵画を見れば理解できると、心の神ゼウスは勇介の心へ伝えた為、これから出会う人達と過去の未解決事件の真相を探る事になる。

勇介と真理は、現実の世界と次元の違う仮想空間の幻想世界を行き来しながら夢の中で、世界の神々ゼラトウスの伝令によって導かれていた。
夢の中での記憶は勇介にはあるが真理には脳裏には薄っすらとあるが気づいてはいない、真理は美咲と会う事で夢の中の記憶に気付いていく。
そして、真理と美咲の感情と予兆の能力が全て持ち合わせる事で予兆から前兆の能力となる。

「時の煌子よ、真理に美咲を合わせる前に、すべき事をせよ」
世界の神々ゼラトウスの伝令が、勇介の脳裏を透り過ぎ、次元の違う仮想空間の幻想世界から現実の世界へ戻る。

勇介と真理は、教会で誓いと祈りをした後で、以前に真理と美咲が暮らしていた場所へ向かい辿り着くと農園跡地は腰くらいまでの高い雑草が生えていた。その中には真理と美咲が両親と生活をしていた建物、大型小型の重機や車を入れる大きな建物、花畑を作る為の様々工具を置く建物があり、工具を置く建物だけが斜めに傾き崩れかけていた。
傾いた建物を観た真理は、何かを考えながら見つめ、勇介は真理に何かが見え始めていたのかもしれないと思った。

「真理さん、どうしました、何か見えるのですか?」
「いいえ、でも何かを感じてくるのです、あの建物は父母には大切なものが」
「大切なものとは、何ですか?」
ただの建物だが勇介は、真理に声をかけながら導きを始めていた。

「仕事が終わると父母は工具はいつも綺麗にして大切に置いていたんです」
「工具が大切なものなのですか」
「いいえ、良く解かりません、ぼんやりとした記憶にあるんです」
「その記憶は、感情ですか、それとも現実なものですか」
勇介は現実の出来事か次元の仮想空間の幻想世界の出来事か試していた。
「幼い時でしたから、ただ私も美咲も建物の中にいて笑い声がしていたような気がします」
現実の世界と次元の違う仮想空間の幻想世界を行き来していた真理だと、勇介は思い確信に至る。
勇介と真理は、まず建物に入る事無く、この時はただ見てまわっただけだった。

「神父さん、気になる事があるのですが」
「気になる事とは?」
「工具を置いていた建物を見ていると何かに呼ばれている感じなんです」
「呼ばれている感じとは何ですか?」
「ガラスで作られたハウスの中で遊んでいるという感覚です」
勇介は真理の表情をみると真理の笑みが合り何かに導かれていると感じ取った。
「その場所は何処にあるのですか?」
「樹木が大きくなり過ぎて今は見えないです、地下植えの農園の先にあります」
「では、僕も一緒に行ってもいいですか?」
「もちろんです、神父さん」
「あの、お願いがあるのですが、神父さんではなく、互いに名前の方が良いのかも」
勇介の言葉で、真理は少し照れながら地面を見つめて無言になった。
「真理の現実の世界は変化している」
この時、勇介は真理の現実の世界で真理の幻想世界の真実を見ているようだった。
「では、勇介さん一緒にどうぞ」
真理の父親が作った木造の椅子に座って、真理と勇介は会話を交わす。

会話が終わり硬化ガラスハウスの方に向かうと左右にはハーブと菜の花があり、まるで勇介と真理を導くかのように歩道の様なものが出来ていた。
歩道を歩いて行くとサラサラとした海の砂浜の砂のように「キュキュ、キュキュ」という足音が鳴り後ろを振り向くと足跡が残る。
まるで過去を残していくようだと勇介と真理は感じながら歩いていく。
大きな硬化ガラスハウスは2軒あり、1軒目の扉を開けるとハーブの菜園でハーブガーデンのように作られハーブの香りが溢れるほどに管理されていた。
真理は幼き頃に見ていた光景と変わりはなかったが、2軒目の扉をかけると綺麗に輝く「白いチューリップ」が一面に咲いていた。

「誰が、この花畑を管理してるのか、真理さんは知ってますか?」
勇介は硬化ガラスからの日差しの眩しさ、ここは天国ヘブンの幻想世界かと思い自分の眼を疑いながら真理に声をかける。

硬化ガラスハウスの中で、その花畑を目の前にする真理は感情的な表情を変えず自分の意志でなく心の神ゼウスによって誘導され涙を流し始める。
涙を流す真理に勇介は叔父夫婦が管理してるのかと尋ねるが、真理は首を横にふり違うという事を表現した。
「真理さん何か知っているのですか、何かを感じているのですか?」
勇介は表情を変えず涙する姿の真理に声をかける。

白いチューリップの花畑とハーブの花と畑があり、眩しさを感じる様に綺麗に咲いていた。
「なぜ、何故なの?ここには赤いチューリップの花のはずだったのに」
真理の感情と予兆の能力は何かを感じ何かを示唆していた。
「ハウスの中では殆ど赤いチューリップが一面に咲き乱れ、所々でハーブの畑だけだったのに」
真理は勇介に以前に咲いていたのは赤いチューリップの花畑とハーブの花と畑であった事を話をしていた。
そんな時だった。
「赤いチューリップですか?始めまして山本といいます」
勇介は涙を流す真理に確認していると、硬化ガラスハウスの中に足音はなく静かに入ってきた山本刑事と他6人の刑事を連れて警察手帳を見せる。
「良く管理されていますな、事件当日は荒れ果てていたのに、どなたかが管理をしているんでしょうな」
山本刑事は白いチューリップが良く管理され日差しの眩しさの中、綺麗に咲いている事を気にかけていた。

過去には硬化ガラスハウスの中、ここで殺人事件があった時は真っ赤なチューリップであった事を勇介と真理は山本刑事の話しを聞く。
真理は、母高子の面影を頭で思い描き、真っ赤なチューリップとは「血液」まさか失踪している母の犯行の可能性は?と思った。
勇介は、チューリップは球根を変えなければ、赤から白には変わらないはずだ、次元の違う仮想空間の幻想世界の中での現象だったのかと思った。
いったい誰が管理してるのだろうか。
真理でもない、叔父夫婦か、それとも真理と美咲の母高子なのか、母親は生きているのか。

叔父夫婦に携帯で連絡をとり、硬化ガラスの中のチューリップの管理してるかどうかと確認したが、管理はしていないとの事であり驚いていた。
叔父は、今では誰も農園跡地へは近づく事もないはずであると、勇介に話した。
「いったい誰だ、誰がこの花畑を管理してるのだろうか」
心の中で勇介は思い始めると、身体が徐々に体の重圧感を感じながら脳内に想像した映像が流れた。
映像だけで音声はなく、ただ真理と同じ様に自分の意志ではなく涙が自然と流れてしまう。
この時、勇介は真理の予兆の能力に接触し真理との共感、勇介と真理の心の神ゼウスから導きかれていた。

それだけではない、聖霊の能力・妖精の能力・天使の能力・女神の聖母マリアの能力が与えられた後、真理の心の神ゼウスによって植え付けられ「聖霊ヘルプの能力」「妖精ハルフの能力」「天使ピクロスの能力」「女神の聖母マリアの能力」が真理の心に与えられた真実を知ると同時に世界の神々ゼラトウスからの勇介への導きでもあった。

真理は初めての感覚で、頭痛や嘔気嘔吐、口渇、立ちくらみ、耳鳴り、幻聴、体の痺れ、体の痛み、無気力、脳圧迫感などの症状があり苦しむ姿であった。
しかし、この症状は過去には先入観を持つ人間にあったのだが、真理にとっては先入観ではなく次元の違う仮想空間の幻想世界の中での出来事だった。
美咲と再会をする前に与えられたもの、人間の苦しみを知る事で次元の違う仮想空間の幻想世界がある事を「信仰心」で信じるよう導かれたのだ。
この導きがなければ、美咲に会って真理が美咲の予兆の能力「破滅」という心を癒し慰める事は出来ない、真理の心の神ゼウスが美咲の心の神ゼウスと交信する事や強く繋がる事は出来ない、大結界の絶対世界の中にいる美咲に悪魔ゼブロスの指令によって死神デッドは、美咲の予兆能力「怒り」「憎悪」「復讐」「破滅」を利用し、現実の世界と次元の違う仮想空間の幻想世界全てを悪魔ゼブロス・地獄ヘル・死神デッドの暗黒と炎と闇の世界に誘導し暗黒世界を求めていた為だった。
しかし悪魔ゼブロスの指令は、勇介は悟られないようにしながら自分が持つ全ての能力によって知られていた。

真理は勇介の両腕で抱えられ、山本刑事達と7人にも同じような感覚があり片腕を肩にかけながら、山本刑事達と7人共に教会へ戻った。
山本刑事達にも真理と同じように、刑事7人も世界の神々ゼラトウスに次元の違う仮想空間の幻想世界を一時的に感じるように導かれ、この先の未来の現実の世界と未来の次元の違う仮想空間の幻想世界には、勇介の祈祷師(エクソシスト)能力に従者ビショップ(シャーマン)として、真理と美咲と共に現実の世界とを行き来する事になる。

教会の中へ入ると徐々に体全体に力が戻り、真理や刑事達の身体も軽くなった。

真理は気を失ったのは人間の苦痛をあびる事によりショック状態を起こし予兆能力が人体から離れそうになっていた。
世界の神々ゼラトウスと心の神ゼウスによって予兆能力を人体から離脱しない様に、女神の聖母マリアの能力を使い真理の心の中でも離れない様に元の状態に戻していた。

真理は目覚めると何事もなかったように、山本刑事達7人に1杯の水をさしだした。
「ありがとう、真理さん、真理さんは大丈夫ですか」
山本刑事達7人は、その水を一気に飲み真理に声をかける。
「どういうことですか?私は大丈夫ですよ」
「え、覚えてないのですか?」
山本刑事は体調を崩した真理に声をかける。
「刑事さん、真理さんは大丈夫ですよ、ただ失神しただけですから」
勇介は山本刑事に真理の代わりに声をかけるが、7人の刑事達は不思議な表情を見せた。
「ところで、今度は何か、過去の事件の進展があったのですか?」
勇介は、山本刑事に聞いた。

山本刑事は捜査がまったく進展しないので、もう一度、現場100回見てまわる。
事件に関係深い場所や人物にあって話を聞いてまわっているとの事であった。

勇介が電話連絡で、捜査のきっかけを作ってくれたと山本刑事は言っていた。
この時は農園跡地にもあるチューリップを見ながらも、農園や畑の事等には触れる事はなかった。
山本刑事達は捜査をして何かを知っているかのようだった、そして、電話で話していた事をもう一度、話して欲しいというのだ。
勇介は、真理と美咲の能力以外の事を、電話で話した事を繰り返し話をする。
「どうしても、私が気になるのは、真理さんや美咲さんのお母さんの事なんです、探し出す事は出来ませんか?」
勇介が話していた事を真理は気にしていた。
真理は、静かに教会の椅子に座り、決して刑事達の顔を見る事はなかった。
幼き頃の美咲と同じだと思い勇介が、真理の盾となっていた。
山本刑事は話が終わると、もう一つだけ聞きたい事があるのですが、いいですかと勇介に聞いた。
「チューリップは球根を変えなければ、あれほど白く輝くようには咲かないのでは?」
「事件があったから、誰かが、白いチューリップにしたのかもしれませんね」
勇介は山本刑事の質問を気になってはいたが、笑みを見せながら軽く答えた。
勇介と山本刑事は、同じ感情や思いを共有し持ったのは、世界の神々ゼラトウスからの導きだったのかもしれない。

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チューリップス・シスター第20話

2016-10-12 07:39:53 | 小説チューリップス-シスター


チューリップス・シスター第20話 真理への伝令

教会の中にあるザンゲをする小さな部屋の中で真理自身の告白によって、世界の神々ゼラトウスと心の神ゼウスは真理を許され「聖霊の能力」「妖精の能力」「天使の能力」「女神の聖母マリアの能力」が真理の心に与えられる。
「神と聖霊の元、あなたは許されました」
教会の中にある小さな部屋で、全ての罪の許しのザンゲをした事で真理に神父の勇介は世界の神々の伝令によって勇介の伝道師の能力を透して許された。
そして本当の姿と感情と能力、更に勇介が持つ「自己犠牲」「信仰心」「慈悲」が真理の心の感情と運命の中に植えつけられる。
勇介が心に抱く3つの感情は、この時はまだ美咲へ植えつける事はしてはいないが、この先にある隔離室に移動する美咲の感情と運命の中に植えつける事になる。

教会の中で神父である勇介に告白した事で、真理にのしかかっていた重い苦痛と、悪魔ゼブロス・地獄ヘル・死神デッドが創り出した魔性世界の魔物や呪いの邪悪な邪気から、勇介の心の中にある「自己犠牲」「信仰心」「慈悲」の感情を受け止める事で逃れる事が出来た。

勇介が導き真理が聖人として認められると「自己犠牲」「信仰心」「慈悲」「覚悟」「運命」の心の準備だけが整った。
真理は自分の予兆能力と感情と美咲の予兆能力の「怒り」「憎悪」「復讐」美咲の感情の「苦痛」「悲痛」共通する「喜び」の他に、聖霊の能力・妖精の能力・天使の能力・女神の聖母マリアの能力が与えられた。
しかし、真理が今すぐに自分の感情と能力をコントロールするには、自らの予兆能力を前兆能力という段階から全ての能力が開化しなければならない。
真理の能力が開化する為には、勇介の「信仰心の眼」を持ち、まだ今後も「自己犠牲」「覚悟」「運命」としての段階を踏み歩き、勇介の伝道師の導きではなく、直接的に世界の神々ゼラトウスからの伝令によって様々な出来事の試練を乗り越えなければならない。

魔性世界の魔物や呪いの邪悪な邪気は未だに現実の世界と次元を超えた仮想空間の幻想世界に存在しているからだ。
真理は勇介の抱く感情と能力の中にある女神の聖母マリアの暖かく包み込むシールドの能力と角と翼のあるフェニックスの戦闘能力と共に歩いて行く事になる。

「時の煌子と共に歩く女神よ、そなたの能力で更なる出来事の全てを受け入れよ」
世界の神々ゼラトウスからの真理の心の神ゼウスへ転成の伝令が降臨した。
現実の世界にいる真理自身が次元を超えた仮想空間の幻想世界の存在と行き来できる事に気付かなければならかった。

神々ゼラトウスからの伝令によって、この時の勇介は伝道師ではなく結界師として大結界を創り出し絶対空間の中で幻想世界を真理に観せる。

幻想世界は9つに分けられ9人の神々の世界によって繋がり現実の世界とは全く違う。
宇宙の銀河系の地球は1つの星に過ぎない、しかし幻想世界は永遠に消える事なく、地球のように科学や化学物質でのエネルギー太陽光などのエネルギー源は現実の世界にあるものはない。
しかし、オーロラと虹の世界があり緑の森とと青く見える透明な水源、水平線や蜃気楼があっても地球のように丸い世界ではない。

エネルギー源は、幻想世界に存在する者達の心の生命の魂や神への信仰心、慈悲・覚悟・運命という心の持ち方しだいでエネルギーを創る。
人類の魂・誓い・祈りによってエネルギーを創造し9つの神の世界アースガルズと呼ばれる世界で大自然が成り立っている、幻想世界のアースガルズでは、人類が大自然を創り出す、全てが聖霊によって選別され選ばれたものではない、人類の一人一人が何を思い考え生きているのか、心の生命の魂や神への信仰心、慈悲・覚悟・運命に誓いと祈りを捧げる事が出来る者達であれば、浄土と安堵の世界のアースガルズの世界に生かされる。
アースガルズの世界では戦争はない、だたブラックホールの向こう側で、悪魔ゼブロス・地獄ヘル・死神デッドが創り出した魔性世界の魔物や呪いの邪悪な邪気がアースガルズの世界に入ろうと渦巻いている。
しかし、騎士や戦士がブラックホールの扉の番人によって幸福の毎日を送れるのがアースガルズの世界なのだ。
信じる信じないではなく、全ての出来事を心で受け入れ自分だけではなく誰かの為に生きるという事である。

現実の世界の人類は大自然の中で自然を利用し科学の世界の中で生きている、いつまでも何処でも戦争が起きているのが証である。
科学に頼り最期を送ろうとすればアースガルズの世界ではなく、悪魔ゼブロス・地獄ヘル・死神デッドが創り出した魔性世界の魔物や呪いの邪悪な邪気の世界で炎に塗れて、死を迎えても生涯にかけて呪われながら生きる事になるだろう。

もしもだが、アースガルズの世界で現実の世界の住人と同じような事があれば、アースガルズの神々と聖霊によって悪魔ゼブロスの魂として魔性の世界の地獄ヘルに送られ死神デッドとして炎のマグマの中で苦痛を与えられる。
しかし、死神デッドの中には悪魔ゼブロスのしもべになる事によって、現実の世界や次元の違う仮想空間の幻想世界に送られる事がある。
現実の世界には死神デッドは浮遊し彷徨い人類に害を及ぼすが、アースガルズの世界では特異的な能力者によって出入り口の扉で番人によって守られている。

神父の勇介が創り出した大結界の絶対空間は勇介が消し、次元の違う仮想空間の幻想世界は世界の神々ゼラトウスによって消された。

真理は教会の中で正面に立ちながら、瞳を閉じて幻想世界を観ていたが、大結界と幻想世界が消えると気絶し膝をつき倒れこんだ。
神父の勇介は真理を腕で抱えながら、別室へと向かいベットの上に寝かせる。
ベッドの横で勇介は椅子に座り聖書を読みながら美咲の事も考えながら、真理が目覚めるのを待った。
勇介は美咲の事を考えていると、病院の部屋のベットで眠る美咲の姿が瞳に映し出され、10畳程の広い部屋の大結界の「ヒビ」がどれくらいなのかを確認していた。
聖域である教会から病院まで30キロメートル、聖域外でも特異的な能力で人の感情や建物内の光景が勇介には見えてくる。
病院の入口から待合室を通りエレベーターに乗り5階で降りて、美咲の部屋までの廊下を歩き、ナースステーションで看護師に声をかけ扉を開けてもらう。
そして勇介は立ち入り禁止区域の廊下を歩き病室の前で病室のドアを開ける、その部屋にはコナン・グレードとセラピスト、眠りについている美咲の姿が見えるのだ。

しばらくするとベッドに横になっている真理の瞬きをして起き上がろうと姿を勇介は見ていた。
「やあ真理、やっと目覚めたね」
「ああ、良く眠れたぁ、え?ここって病院なの?」
「どうしてそう思う?」
「真っ白な部屋だから」
「それは違うよ、ここは病院じゃない教会の部屋だよ」
「教会の部屋?」
「そうさ、今は真っ白に見えてるだけなんだ、美咲の部屋のようにね、真理は美咲の部屋の夢を見ていたんだ」
「何かね、奇妙な夢をみてた感じだったんだけど」
「その夢は今後にわかると思う、瞳を閉じてみて」
真理は目をつぶった、勇介は真理の手の平に十字架を持たせた。
「え、何、十字架?のネックレス?」
「ああ、この十字架は君のものだ、部屋を見てごらん、この部屋は木造の部屋だろ」
「本当だ、どうして?」
「それは今は言えない、いつか美咲と会ってから話すよ」
神父の勇介の笑顔をはじめて見た真理は過去のように照れ笑いを浮かべる。
何事もなかったかのような真理の姿と笑みを見て、過去の外的からの苦痛を記憶と心の傷から消す事が出来たと勇介は思った。

「私は、なぜこの年になるまで、告白が出来なかったのですか?」
「それは、貴女自身の心にあります、しかし、美咲さんと生き方を変えた事で、更に強い絆が、今ここで産まれたのです」
勇介は神父としての自覚から言葉使いを変える。

「今ですか?ここで今?」
「これまで、真理さんは罪悪感ではなく、差別感を強くもっていたんです、差別感がなくなり、美咲さんを認めることができたのです」
当時、3才の真理と美咲は、間違いなく母への思いや姿を強く感じていた。
その頃の、真理は、美咲以上に、母への思いが強かった。
しかし、その母は、美咲を真理以上に、可愛がった。
それによって、嫉妬感と差別感が重なり、母の失踪で、真理は、叔父夫婦に預けられ、美咲には持つ事の出来ない愛情を手に入れた。
幼き頃の美咲の絵は、花畑に家族が一緒にいる絵だった。
農園で働く父と母、そこには真理と美咲もいた。
敷かれた、ござの上に座り遊ぶ姿、大きな木の下で4人で横になり昼寝をする姿、花畑を駆け巡る真理と美咲の姿、それを見つめる父と母の姿があった。
幼き頃の真理は、美咲との違いを周囲の人に見せるようになっていき、美咲の生き方を否定した。
否定することで、真理の心の奥底に、本当の「愛」をしまいこんでしまった。
そして、成長と共に、扉が開こうとしている自分に気づくことができなかったのだ。
銀行員男性殺人事件あとから10ヶ月間、美咲は絵を描くことはなかった。
この10ヶ月の間、絵を描かない空白は、事件に対して真理への美咲からのメッセージであった。
美咲の心は、母の失踪と共に、成長と共に、常に変化していた。
そのメッセージは、その時は伝わることなく、ある時まで、ゆっくりと真理に伝わっていくだろう。
そして、真理の告白の日に伝わった。

「真理さん、今度は、貴女が美咲さんを助ける事になります」
真理は、この日、教会で神父の勇介への告白によって、美咲の全てを受け入れる事が出来たのかもしれない。
炎の夢、太陽の夢、水が流れる夢を観る事もなくなった。
母は失踪後から、美咲が描きはじめた絵には人物の後ろ姿があったり、ただの風景画へと変わっていった。
ただ、誕生日の6月29日の絵はカラフルで家族と過ごす絵を描いていた。
教会で絵をみる真理は、自分の記憶をたどると、母失踪後の風景画は夢で見たことがあるような気がして、美咲と同じ風景を見ていたことがわかった。
当時、真理は全て夢の中として、美咲は現実ものとして、絵画として残していたのである。
全ての美咲が描いてきた絵画は、重大な意味を持っていたのだ。
勇介は、叔父の神父の遺言どおりに、真理と美咲を導きはじめた。

真理は、勇介に、事件現場へ行かなければならないということを話した。
真理や美咲だけが変化していたわけではなく、農園跡地にも変化した場所が、真理には見えていた。
教会で、勇介と真理は、美咲の描いた絵を観ている時、真理は電話の鳴る音を感じた。
「勇介さん、電話がかかってくる」
「そうですか、わかりました」真理は自分の予兆の能力を気付いてはいないが自然と能力を発揮していると思う勇介だった。
勇介は、教会にある電話のある場所へ向かった。
真理の言葉で、勇介は、真理の能力の存在を知った。
「プルルル、プルルル、プルルル、・・・」
真理の言うとおり、突然、電話が鳴った。
「はい、もしもし」
電話の相手は、先入観のない殺人事件の担当刑事「山本」からであった。
山本刑事は15分程で、これから教会へ来られるという事だったが、勇介は農園跡地へ行っていると伝えた。
真理と勇介は、農園跡地へ向かった。
真理と美咲が生まれた家は崩れかけ、農場跡地は荒れ野原になっていたが、勇介は、あの場所だけが気がかりになった。
真理と美咲の父母が育てていた、花畑が変わっている事を目にしたのだ。
チューリップだけが、綺麗に咲き乱れていた、まるで誰かが管理しているかのように。

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チューリップス・シスター第19話

2016-10-07 18:08:46 | 小説チューリップス-シスター


チューリップス・シスター第19話 勇介の推測と祈り

「時の煌子よ、人類を導く者達を見極め探し出すのだ、時の煌子の能力は心の神と聖霊と共にあるのだ、思う存分、時の煌子の全ての能力を発揮させよ」
勇介が警察に電話連絡をしたのは何故か、それは世界の神々ゼラトウスからの指令と導きであった。
警察署に電話をかける前、受話器を手に持った時、世界の神々ゼラトウスからが創り出した次元の違う仮想空間の幻想世界に勇介は導かれる。

未解決事件担当の刑事と出会い話し合うと勇介は2人の間では大結界の絶対空間を創っていた。
勇介と未解決事件担当の刑事の間での未解決事件の出来事は誰にも知られてはならないからだった。
未解決事件を再捜査で謎を解き割り出していた、謎めいた奇妙な未解決事件ばかりを捜査する特異的能力の持ち主だった。
現在7人で未解決事件の再捜査はしていると未解決事件担当の班長である刑事は勇介に話す。
その7人とは、いわゆる窓際で常に目の前にある事件捜査に相応しくはない変わり者の刑事達だったが左遷され未解決事件の捜査員7人のチーム達であった。

「加害者とは現実逃避で想像の世界観や価値観を抱く事によって自分だけの世界を創ってしまう、先入観では自分が見た事の全てが真実として脳に記憶され、本当の真実を信じる事が出来なくなってしまう、自己暗示では自分が正しいと思い込みが激しくなり否定されたくはない否定する相手に固定観念で接してしまうと価値観によってトラブルが起きる、薬物に依存では現実逃避や先入観、自己暗示など、薬草系の植物は人体に毒にもなりハーブ系の植物も人体に毒になる事、科学で創り出された薬物によって誘導されてしまう、これらの視点から様々な犯罪という事件が起きるのでしょう、まるで自分自身を見失い何かに導かれ幻想の世界の中にいるように、また病院や施設、一般家庭、様々な場所である不審な死を遂げた全ての死亡者は、遺体の司法解剖に回される事はなく、失踪者はある程度の段階で捜査を断ち切り、先入観で見ていたら物事や捜査が長引き、過去当時の事情聴取した不審な調書を信じるしかないですよ」
未解決事件の捜査に長く関わった未解決事件担当の刑事は、勇介に話した。

「凄い分析力ですね、僕には良く解かりませんが貴方とは話があいそうです、もしもですが次元の違った世界があるとしたらどうでしょう」
勇介は未解決事件担当の刑事を試すかのように言葉を返していた。

「犯罪を犯した人達は、いつしか罪の意識が増幅し夢の中で見たり、幻覚のように過去を振り返る事でしょう、そして体の寿命を縮める事もあり、心の中で罪悪感に囚われる事もあるでしょう、そして時効を迎えて警察署へ出頭したりする事もあります、それは憶測ですが自分自身が創った、次元の違った世界の中で生きていたのかもしれませんね」
山本刑事は考える事無く会話に間を空ける事もなく笑みを浮かべ、すぐに勇介に答えた。

刑事でも一般人では気づく事のない世界感や価値観を持つ未解決事件担当の刑事は、世界の神々ゼラトウスから導かれているのではないかと勇介は思った。

「他の6人の刑事の方々も同じような価値観なのですか?」
勇介は未解決事件担当の刑事に聞いた。
「まずは先入観を捨てる事が出来る警察官と言うべきでしょう、それに組織には合わないのかもしれません」
未解決事件担当の刑事は何かに導かれているように話す。
「他の6人の方は、他の事件を追っているのですか?」
勇介は未解決事件担当の刑事に何かを確認するかのように聞いた。
「いいえ、必ず7人で1つの未解決事件を担当します、ですから現在捜査しているのは1つだけです、真理さんと美咲さんとも会いたいのですが」
勇介は、会話の途中だが世界の神々ゼラトウスの伝令で「導く者達を見極め探し出すのだ」との言葉を思い出していた。
未解決事件担当の刑事の見た目は普通だったが、真理と美咲の関わる未解決事件に関わる7人の警察官は現実的には組織の中では優秀すぎて厄介者という事か?
もしかしたら特異的能力を持つ人物なのか?勇介は班長の刑事と合うと違和感というよりも奇妙で不思議な感覚を抱き思いながら会話を続けていく。

「それは今現在は、無理なんです、真理さんと美咲さんは療養中なので、しかし修道院の施設には美咲さんの絵画があります」
「それは有りがたいです、絵画から心理を分析できる刑事もいますから、真理さんとは合えますか」
「真理さんなら大学に通学していますので、真理さんの2つの部屋を見れば壁画があります、部屋にいない時なら大丈夫でしょう、しかし僕が同席する事が条件付きですが」
肯定も否定もしない先入観の感覚を捨ててしまっているのか?と勇介は思いながら笑みで話す。
「その条件で構いません、壁画ですか?それは有りがたいです、分析官が過去を割り出す事が出来るかもしれません」
勇介と未解決事件担当の刑事の会話は途切れる事なく、まるでリズミカルに会話は続いた。

未解決事件担当の刑事は、10年から20年以上前の未解決事件を解決に導いていた、導けば導く事に山本刑事にある直感で調書を読み返すと、全ての未解決事件は先入観が未解決事件を作っているのかと、思うようになったようだ。
未解決事件担当の刑事達は、完全に先入観を捨て事情聴取調書の全てに常に疑問を持って未解決事件の捜査をしていた。

「時の煌子よ、人類を導く者達を見極め探し出すのだ、時の煌子の能力は心の神と聖霊と共にあるのだ、思う存分、時の煌子の全ての能力を発揮させよ」
勇介は再び世界の神々ゼラトウスからの伝令を思い出しながら、世界の神々ゼラトウスが創り出した次元の違う仮想空間の幻想世界から、現実の世界に勇介は受話器を持ったまま戻り警察署へ電話をかける。

7人の捜査員が佐々木直継と高子、双子の真理と美咲の周囲での未解決事件を捜査を始めようとした頃に、勇介からの電話連絡を未解決事件担当の刑事は受ける。
「未解決事件担当の方がいましたら相談をしたいので、お願いします」
「しばらく、お待ちください、担当部署に繋ぎます」
「はい、未解決事件捜査課です、代わってください」
「神父の勇介といいます、電話で失礼します」
「担当の山本といいます、構いません、神父さんですね、どうしましたか?」
「僕を知っているのですか?」
「ええ、これからそちらに訪ねようと思っていたんです」
電話に代わった担当の刑事は「山本」といった。
勇介は、事件の詳細を教えてもらいたいと聞いたが、事件の詳細は電話では話せないと断られた。
しかし、なぜ2枚の絵だけを警察の証拠物件になっているのかと聞くと、山本刑事の言葉使いが変わった。
山本刑事は、勇介が絵の存在を知っている事、そして勇介の話し方で先入観がない事で、事件について何かを知っているのかもしれないと思ったようだ。
2枚の絵画については今現在は分析中と言われたが山本刑事は勇介が推測した話をすると、その話に興味を抱いた。

勇介は、母親の佐々木高子の失踪と銀行支店長の殺人事件の関連性について話し、真理と美咲の事は話さなかった。
未解決事件の捜査は何処まで進み知られているのか、勇介は5人の精神科医と数人の警察官の辞職、真理と美咲の事は何も言わず電話で話し試していた。そして、警察にある2枚の絵を見せてもらえないかと、勇介は山本刑事に言った。
勇介は、出来る事なら2枚の絵を返してもらいたかった。

美咲の描いた2枚の絵を分析をしている時、心理学者が何度か美咲の絵を見つめると奇妙な感じを受け体調を崩し、他の分析官も同じような症状に見舞われ、たらいまわしにされて中断していた。
その末、分析は出来ずに美咲の絵は警察で保管されているという、山本刑事の言葉だった。

「やはり、科学的には無理だったか、病院内の美咲の病室で感じていた通りだ」
勇介は大学病院へ行った時、美咲の病室で病院勤務の精神科医や看護婦が体調不良の同じ症状であると思った。
先入観を持つ人間の体に頭痛や嘔気嘔吐、口渇、立ちくらみ、耳鳴り、幻聴、体の痺れ、体の痛み、無気力、脳圧迫感などの症状である。

「トランシルバニア」「バチカン」「イスタンブール」等での歴史上にある奇妙で不思議な出来事を、勇介は思い出していた。
「捜査線上に、真理さんはどう関わっているのですか?」と、勇介は聞いた。
「真理さんとは誰ですか?」と、知らないふりをする捜査官だった。
「もう、ご存知なのではないですか?」と、会話のやり取りで勇介は何かを感じながら聞く。
「全てを知っているわけではありません、未解決事件の捜査に協力して頂けますか?」と、捜査官は勇介に協力を求める。
真理も捜査線上にあがっていたが、1度だけ事情聴取はしていたが、参考人や容疑者からはずされていた。
この会話で勇介と山本刑事は何かを試しあっていた事に、互いに気付いていく。

真理には大学にいたというアリバイもあり、ナイフの刺し傷の深さから考えると、当時の幼い真理には無理だと判断されていた。
大学へ入ってから、しばらくの間は離れの新しい部屋に閉じこもり、真理が叔父夫婦の家にある以前の部屋に入ったのは成人式の時だけであった。
叔父夫婦には、今の苦しむ自分を見せる事はできないと考えていた、真理だった。
もし、叔父夫婦に会ったとしたら余計な気持ちや心配をかけてしまうと思い、離れの部屋の電話の声だけで済ませていた。
大学に通うこの頃の真理には以前の笑顔になる事が出来ず、顔を合わせる事が出来なかった。
叔父夫婦は真理の成長していく姿と笑顔を見る事で「幸せ」を感じていて、その気持ちを裏切る事は出来ないと思っていた。

真理は孤独感の苦しみと魔性世界の魔物や呪いから解放されたいという気持ちで、教会にいる勇介に全てを打ち明ける。
真理は勇介との出会いで、現実の世界で唯一信頼関係が保てる相手だった。
「私は産まれる前の事から全ての出来事が記憶にあります、美咲と同じように母のお腹にいる時は、美咲との会話で楽しんでいました」
「そうですか良かった、本当の自分を見つめられ正直になれましたね」
「産まれてからも美咲と同じ事を考え思い、母が失踪してから何をしているのかを感じる事が出来ていたのです」
「そして、罪の意識を感じるようになった、そうですね」
「はい、これまでの過去を持つ私が罪の許しを求めてもいいのですか?」
「心の神は、もうすでに真理さんや美咲さんを許していますよ、聞こえませんか?貴女は貴女のすべき事をするだけでいいんです」
勇介は、静かに話しを聞き優しい声で真理を導き始める。
そして、全てを知っているかのようだった。

勇介は、真理と美咲の関係や繋がりを美咲の描いた「炎の夢」「太陽の夢」「水が流れる夢」の3つ絵を見る事で感じとっていた。
真理が、これからの進むべき道は、どうすべきかを考え真理のすべき方向へとを導いていく。
「美咲さんの絵画を全て、言葉にするのは貴女の役目です」
勇介は真理に、美咲の描いた絵を年代順に2枚をのぞいた全ての絵を見せる事にした。
もし、絵の詳細がわかれば間違いなく美咲と同じ風景、人物、出来事等を見ていた事になる。
そうだとすれば、真理は美咲に一刻も早く会わなければならない。
なぜなら、教会にある全ての絵と、病院に置かれている全ての絵をみなければならない。

美咲が描いた絵のメッセージを言葉に出来るのは、真理にしか出来ない。
勇介は、まずは教会にある絵を3才から15才までの美咲の描いた絵を見せる事にした。
真理は1枚1枚、ゆっくり見はじめる、数枚を見ては、また最初から見る事を繰り返し、真理は何かを囁きながら美咲の絵を観ていく。
そして、真理は離れの部屋の中で囁きながら絵を描く、美咲のようになっていく。
美咲のようになっていく事で、これまでの孤独感や苦しみや苦痛、死神デッドからの魔性世界の魔物や魔術の呪いの邪悪な邪気が、徐々に弱くなり無くなっていくのを真理は感じていた。
真理の固くなった表情は、徐々に和らいでいく。
「美咲、ごめんね」
真理は、美咲の姿を瞳に映し出しながら涙と共に囁いた。
「心の神の言葉において、私達姉妹の呪いと邪気の苦しみを消し去れ」
勇介は聖水を一滴つけた手で、真理の頭に左手の平をあて右手では十字架を握り、心の神のゼウスとイエス、女神の聖母マリアに願いと誓いと祈りを捧げる。
世界の神々ゼラトウスと心の神ゼウスによって、真理の新たな人生の運命の時計の針は動き始める。

真理と美咲は感情は苦しみ悲しみ喜びの明暗と哀れみ楽しさ喜びの陰陽、能力は「怒り、憎悪、復讐」と「憂い、歓喜、慈悲」感情と予兆の能力が重なり合い同じ能力を持つ事が出来た。
しかし、魔性世界の邪気は消えたが悪魔ゼブロス・地獄ヘル・死神デッドによって未解決事件の真相は、また真理を容疑者にさせ黒魔術の呪いによって真理の運命の導きを邪魔をしようとしていた。
黒魔術の呪いと戦いは、世界の神々ゼラトウスによって勇介が気づいた本当の特異的な能力の全てが働き真理を導き守り抜く守護神となる。

勇介の強大で様々な特異的な能力を持つ守護神が真理の運命を導こうとすると病院に入院し大結界の絶対世界にいる美咲を悪魔ゼブロス・地獄ヘル・死神デッドは標的にし、美咲の感情と能力の開化の運命の導きを消し去ろうとする、
徐々に勇介が美咲の為に創り出した大結界の絶対空間を壊そうとしていた。
しかし、世界の神々ゼラトウスからの伝令による勇介の役割への導きによって勇介は美咲を標的にする事を知っていた。
精神科の病棟では勇介からの連絡があり、フリーランスの精神科医によって美咲を狭い部屋の隔離室への移動を示唆していた。

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