ROLFING(ロルフィング) ~ 身体とつながるために

公式認定ロルファー田畑浩良が,Rolfing(ロルフィング)プラクティスを中心に紹介します。

Rolfer(ロルファー)という仕事 - その2

2004年11月23日 | ロルファー
何の保証もないのに,ロルファーがRolfingに惹き付けられ,身を投じるのはなぜでしょう?
そのプロセスには,単に肉体の調子がよくなるだけでなく,受け手であるRolfEEが,それ以外のレベルでの変化も起こしうることにロルフィングの奥深いところがあります。よく人生の分岐点でロルフィングを受ける人は多いのですが,ロルフィングを受けることで,それが,人生の節目になることさえあります。典型的な例は,それまでの職を捨て,ロルファーになろうと決意する人もいます。いままで体験したどの治療法よりもリアルに変化が体感できたという感想は多く,しかもそれが持続することや,こんなに軽く感じるタッチにもかかわらず,変わるということに驚きを感じる人も多いようです。
ロルファーにとって,受け手が様々な制限から解放され,身体とつながりを回復し,今にいる瞬間を取り戻すのを目の当たりにするのは,感動的です。それは,その人の内側の輝きが外側に表現されるときでもあり,美しい瞬間です。
また,それまで依存的に通い続けていたこと,何かの治療法やマッサージ等が必要なくなったとの報告,そして,自分のロルフィングを受けた人が,ロルフィングのトレーニングを受け,ロルファーになったというお知らせもとてもうれしいものです。
もちろん,うまくいく例ばかりではありません。セッションが進んでも痛み自体が軽減されないケースも存在します。そんなときは,とても忍耐が要求されます。どこか見落としている構造はないか?戦略に間違いはないか?シリーズがクローズするまでになにができるかを常に考える必要があります。そんな壁を感じたときこそ,ロルファーがブレークスルーするチャレンジの時です。場合によっては,新たな視点や技術を取り入れるためにワークショップに参加する必要があるし,或いは,もっと注意深くクライアントと向き合う必要があるかもしれません(例えば,他でうまくいったことをそこでも当てはめようとしていないか?などなど)。とにかく,滞りを感じるときには,何かを変える必要があるし,成長の時なのです。常にロルファーは,外部からも内側からも成長を求められ,それを毎回毎回クリアしなければならないのです。