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ろっくんのうさ日記

12歳のネザーランドドワーフのろっくんと我が家の庭に居ついた猫たちとの楽しい暮らしを綴ります。

みんなで日向ぼっこ。

2015-11-01 16:33:35 | うさぎ

★ その日の最高気温が20度に達せず、肌寒さを感じる日が多くなってきた。温度設定を「低」にしていたトイレの便座がひやりとするので、「中」に変更したらホカホカして快適に感じる。植木鉢の南天の実が赤く色づき始め、ツワブキの花は盛りを迎え、黄色い花が鮮やかに存在感を示している。

 10年ほど前に鉢に植えた菊が、その後はほったらかし状態のままなのに今年も黄色い花をつけた。土の量が半分以下に減っていて、確か去年も土を足してやらねばと思いながらも、結局何もしなかったため、菊の茎は弱々しい。茎が傾いている方の花びらが食い荒らされているのは猫たちの仕業のようだ。

★ 先週は斜頸が発症したかと心配したろっくんだが、この一週間はその症状もおさまり平穏無事に過ごすことができた。このところほぼ好天が続いており、毎日陽射しが差し込む時間帯にはろっくんは決まってこの場所にやってきて、日向ぼっこを楽しんでいる。首が左に向いているが、これは毛繕いのために首を曲げているのであって、決して斜頸のせいではないので心配無用だ。

 毛繕いの一仕事がすんだら日を浴びながらゆっくりくつろぎ始める。暖かい陽射しを受けて身体がほかほかして気持ちよさそうだ。窓の外ではシッポが猫ベッドに収まって一緒にうたたねをしている。最初は背中を日に向けて寝ていたけれど、背中が熱くなったのだろうか、そのうち顔を上の方に向けて、胸や腹に日が当たる姿勢に変わっていた。

 時間の経過とともにゴーヤの葉っぱのカーテンの日陰が移動し、陽射しが強くなりすぎると、ろっくんは窓ガラスの枠でできる陰を利用して、上手に温度調節を図る。これは長年の経験による知恵であり、ろっくんはこの外にもこの家の環境の中で快適に暮らすためのノウハウをいくつも身に付けているみたいだ。

★ コウとフクも朝方のまだ気温が低い時分はデッキの上で日向ぼっこをしている。日が当たって身体が暖まると毛繕いをしたくなるのはウサギだけでなく猫も同様のようである。今は動物の毛にくっつく野草の種がたくさん茂っている時季であり、裏の林の草むらを散歩コースにしているコウやフクの身体のあちこちに種がからみついているので毛繕いが大変そうだ。

 コウとフクは四六時中行動を共にしているわけではないが、一日のうちで何度かは我が家の庭で出会って、一緒に時間を過ごしている。出会った時はお互いにうれしそうに親密な挨拶を交わしていて、この様子を見ているだけでほほ笑ましい。大きくなってもいつまでも本当に仲の良いきょうだいだと感心する。

 二匹は兄弟だけあって身体の大きさとか縞模様などが似ているが、身近で観察していると相違点がいろいろあることに気付く。その一つがこの家から出ていくときの方法だ。フクは母親のみいと同様に門扉の下の狭い隙間を潜り抜けていく。コウも最初の頃はみいを見習って下を潜っていたが、今では必ず横の塀に跳び上がり乗り越えていくようになった。人と一緒に出入りする時まで、開いた門の所を通らずに門が閉まるまで待っていて、塀を跳び越えるくらいだ。コウの運動能力はこのようにして日々鍛えられているようだ。

初めて目にしました。

2015-10-25 15:51:46 | うさぎ

★ 我が家ではたいたい年に2回花の植え替えを行っており、今がその時期に当たる。お母ちゃんはこれまであった花を片付けて、これからの季節に向けた花に模様替えした。サンパチェンズという名の紅色の花は階段下にあったものだが、まだ元気いっぱいで毎日たくさんの花を咲かせているので上に移動し、パンジーとゼラニウムを新たに植えた。左端のつたは猫たちが休憩場所としていつも使っているのでそのまま残しておかなければならない。

 階段の両脇には、冬の季節の定番であるパンジーを今年も植えた。パンジーなら何でも良いという訳ではなく、お母ちゃんはその年ごとに花の色を統一することにしており、去年は紫と黄色の混ざった花だったが、今年は黄色とオレンジ系統のでまとめたそうだ。

 ゴーヤを植えている花壇も冬の間はパンジーを植えることになるが、そこはもうしばらくは手が付けられない。というのもゴーヤがまだ元気で、実がなり続けているからだ。つい先日にもゴーヤの佃煮を作るために実を集めたところ、15本ほど収穫することができた。つるには実がまだ小さめのものが残っていて成長を続けているので、もう1度は佃煮作りができそうだ。

★ 最近ろっくんの体調に異変が生じた。深夜にサークルの中で、首を左側に傾けたまま反時計回りにぐるぐると走り周り、なかかな止まらなくなってしまったのだ。うさぎは斜頸という首が傾く病気になることがあることは本で読んで知っていたので、それに罹ったのだろうか。

 次の日の朝、どんな様子でいるか見ていたところ、ろっくんは普段と変わらない感じでサークルから走り出て、バナナの皿の方へ真っ直ぐに駆け寄り、いつもどおりの食欲を示した。どうやら昨晩の症状は一過性のもの一安心したのだが、それ以後もたまに首を左に向け、同じ場所をぐるぐる走ることがある。寝ていて急に目覚めた時になることが多いみたい。老齢になるに従って、体調に変化が生じることは覚悟しなければならない。

★ 庭に出ていくとたいがいコウやフクが近寄ってくる。来ない時は辺りを探してみるのだが、この時は姿は目に入らなかったものの、何か違和感を感じた。しばらくして、フェンスに掛けた植木鉢の中にコウが身動きもせず座り込んでいるのに気付いた。今までにこんな場所にいるのを見たことが一度もなかったので、地面の上以外は気にも留めなかったのだ。

 前に回って見ると、コウは寝ているのか、あるいは寝たふりをして誤魔化そうとしているの分からないが、目をつむったままじっとしている。この植木鉢にもお母ちゃんがパンジーを植えたばかりなのに、コウはその上にのっかって踏みつぶしている。お母ちゃんに知られたら一大事だ。

 それに気が付いたのだろうか、コウはやおら立ちあがると、植木鉢から出てフェンスの上を歩き始めた。三角屋根を歩くのはもうすっかり見慣れたが、フェンスを歩くのを見たのは初めてだし、こんな狭い幅でも平然と歩く様子にびっくりした。我が家の庭の地面まではたいした高さではないが、隣の庭とは相当の高さがあるのに、コウには恐怖心というものがないようだ。

 フェンスの端まで行くと、今度はそこで座り込み、次には身体を伸ばして居眠りを始めた。身体が傾き今にも下に落ちそうになるが、こんな場所でもくつろぐことができるのだろうか。見ているとコウは地面から垂直にフェンスの上に飛び上がる。よくフェンスの上でぴたりと静止できると感心するが、運動神経は並外れているコウだからこそこんな芸当ができるのだろう。フクはコウを真似て三角屋根に上がれるようになったが、さすがにこのフェンスは無理だろう。

秋の青空の下で。

2015-10-18 18:47:03 | うさぎ

★ コウは毎日朝のひと時をこの塀の上で過ごしている。もう幾たびとなく見慣れた光景ではあるが、季節の移ろいにしたがって少しずつ様子が変わってきている。今はハナミズキの葉の色がずいぶん赤みを帯びてきており、こんなことでも秋が深まっていることが感じられる。

 ハナミズキの木の根元あたりでは、ツワブキの花のつぼみがほころび始めている。右側の少し離れた場所に自然と株分けしたように伸びてきたものが今ではかなり大きく育ち、親株と同じくらいの花を咲かせている。この花からまた種が飛び、さらに広い範囲に勢力を拡大していくことになる。

★ この週末は見事な晴天となり、爽やかな風に誘われるように近所の散策を楽しんだ。昨日は家の裏の天王山の山頂を越え、反対側に下りた山合いにある楊谷寺(ようこくじ)という所へ出かけた。その近くには棚田を利用したコスモス畑があり、ちょうど花の見ごろを迎えており、思いもかけない風景にも出会えた。

 今日は桂川から淀川に沿ってのサイクリングで、雲一つない真っ青な空の下、爽快なことこの上ない。所々にあるグラウンドで行われている少年野球やサッカーの試合を観戦したり、キリンソウの黄色い花が真っ盛りな様子を眺めたりしながらゆっくりと秋の日を楽しんだ。

 川に沿って南の方へ進み高槻市に入ると河川敷は一面の葦原が広がる。葦(あし)は「悪し」につながり縁起が悪いので、この辺りは葭(よし)と呼ばれている。今はちょうどススキのような銀色の穂が生い茂り、風に揺れるたびに陽の光をきらきらと美しくはじいている。今はまさにこんなふうに出かける先々で秋の風景を満喫することができる季節だ。

★ ろっくんも以前は庭に出て爽やかな秋の季節にひたることができたけれど、今ではそれもできず窓辺で日向ぼっこを楽しむくらいだ。白内障でどの程度支障があるのかはよく分からないが、日が当たっているかどうかは判別できるようで、陽当たりが良い時はこの場所にやってきて日向ぼっこを始める。初めは日をいっぱいに浴びていたのに、身体が暑くなり過ぎると少し日陰の場所に移動する。

 さらに時間が経って気温が上がってきてらしく、ろっくんは今度は壁側の完全に日の当たらない場所まで移動していた。今日は陽射しが強く日向ぼっこをするには暑すぎたようだが、徐々に日向ぼっこが気持ちよい季節となっていく。ろっくんは不自由ながらも日の当たり具合を察して、その場所に移動できるようなのでこれからも存分に日向ぼっこを楽しんでもらいたい。

★ 猫たちにとっても朝の日差しは気持ちが良いようだ。フクの朝の定位置は階段の一番上のこの場所で、ここは朝の時間帯では最も日当たりが良いのでここに座って朝日を全身で受けている。それにここからは広場の様子を見ることができ、人の行き来などを眺めて退屈しのぎにもなるので好都合のようである。

 コウやフクは我が家の庭にいるときはこれといってすることもなく、いつも退屈にしているようで、人が庭に出た時は必ずすかさず近寄ってくる。頭や身体をこちらの足にすりすりと擦り付けてくるので、手で身体を撫でてやるとうれしそうにして離れようとしない。撫でるのをやめてもそばを離れず、地面に寝転がりこちらの顔を見つめながらごろごろと寝返りをうって遊んでいる。猫たちが本当にうれしそうにしているのを見ると、猫と一緒に過ごす時間がますます長くなってゆく。

習慣あれこれ

2015-10-11 18:26:31 | うさぎ

★ 気温がだんだん低くなり、肌寒さを感じるようになってきた。今ではプランターの野菜はかろうじて万願寺とうがらしを残すだけで、あとは当の間に姿を消している。ゴーヤはまだ持ちこたえているが、毎日のように葉が下のほうから枯れてき、根元のほうはもうすかすかの状態となった。

 しかし、上側半分は枯葉は混じってはいるもののまだ青さを保っており、今も毎日のようにいくつかの花が咲いている。その花に毎日虫が集まってきて授粉の手助けをしてくれるので、次々と実が育っている。この調子ならもう一、二度はゴーヤの佃煮を作ることができそうだ。

★ 食欲の秋というとおり、この頃猫たちは旺盛な食欲を示している。真夏のころはあまりの暑さのせいで食欲を失くし、朝晩餌を食べに来ても少しだけ食べ早々に帰って行った。しかし、今はその度にたっぷり食べていくし、その上朝と晩の間にも何度かやって来て餌をくれとせがむ。せっかく大袋の餌を買ってきてもすぐになくなってしまい大変だ。

 ろっくんも食欲の秋を満喫している。食欲旺盛とまではいえないが、日課に従い規則正しい食事をしている。今日も朝起きがけにお母ちゃんから乾燥パインをもらった。ろっくんは毎度お母ちゃんの周りを走り回って、膝に前足をのせてパインを食べている。時々お父ちゃんが代わりにあげるのだが、同じ場所で座って同じようにやるのだがろっくんが途惑って上手に食べらず、朝のパインやりはお母ちゃんが専担するに限る。

 次にバナナを食べさせるが、皿に切ったバナナをのせてやるだけなので、これは難しく考える必要はない。最初の頃は皿を使わずにバナナを指でちぎって食べさせており、その時はろっくんはパインの時と同じように前足を人の膝の上にのせて食べていたものだった。しかし、いつの頃からか皿にのせてやるようになり、リンゴと同様にそれが習慣となった。使う皿もその皿を置く位置も長年同じにしているので、それだけは守らなければろっくんが迷ってしまうことになる。

★ コウとフクはよく人について来ることが多くなった。毎晩近くのお祖母ちゃんの家に行こうとすると一緒になって階段を下り、お祖母ちゃんの家の入れ口までついてくる。そしてその場所でずっと待っているようで、30分くらいして帰ろうと戸を開けると、だいたいそこにいる。

 昼間でも人が階段を下りていくと、2匹は一緒についてくる。そのまま広場で留まっていると、2匹は人の周囲をうろうろしたりじゃれあったりして遊びだす。この2匹の行動で気づいたのは、いまだにこの広場を離れ、道路のほうへ行かないということだ。母親のみいやシッポはちょくちょく道路を横切ったり、歩いたりしているのを見かけたが、コウとフクがそうしているのを見たことがない。

 蛇姫池の横の通路に向かっていくとフクがついて来たので、どこまでついて来るか試してみたところ、フクはある程度まで来たものの途中でぴたりと止まってしまった。そして、早く戻ってきてとでもいいたげににゃあにゃあと鳴き出した。隣の家や裏の林の方へは平気で行っているのに、何故だか道路の方は怖くて警戒しているようだ。

 これはコウも同様で木の枝を飛んでいる鳥を見つけて駆け出して行っても、通路の途中で立ち止まりその先へ行こうとはしなかった。この先の道路ではみいの母猫やみいの子供たちが自動車にはねられて死んでおり、もしかしたらみいが道路は危険ということをコウとフクに教えていったのかもしれない。安全に長く暮らすために、道路には行かないという習慣をこれからもきちんと守ってほしいものだ。

秋の陽ざしは美しく。

2015-10-04 16:26:55 | うさぎ

★ 秋が深まるにつれ、太陽の位置が次第に低くなってきた。朝みんなが起きだしてきた頃にろっくんの部屋の窓のシャッターを開けると、朝日が部屋の奥の方まで差し込んでくる。その時までじっとしていたろっくんが朝日を浴びたとたんにサークルの中をせわしげに走り出す。朝のこの時間が一日のうちでろっくんが最も活発に動き回るときであり、逆光に照らされた毛が鮮やかにきらめき元気いっぱいに走るろっくんの姿を見ると、無事また一日を過ごせそうだと安堵するのである。

 日の暮れるのもずいぶん早くなり、いつもの散歩コースである淀川沿いの河川敷を歩いているとじきに日が傾いてくる。道の両脇に広がるススキの原に低く夕日が差し込み、透過光でススキの穂が銀白色に輝いて見える。涼やかな風が吹くたびに穂が一段と美しく輝きながらなびく景色を堪能できるのもこの季節ならではの楽しみだ。
 
 この淀川の河川敷は広大でたくさんの自然を味わえ、野鳥などの動物も多く見かける。つい先日には、対岸に一匹の茶色の動物と30羽くらいのカラスがいるのが見えた。なにせ広い川幅のため、携行していたコンパクトカメラの望遠を最大にしてもこれがやっとの状態であり、迷子になった痩せこけた犬が食べ物を探してさまよっているように見えた。そして、死にかけた犬がいつ倒れるかとカラスの集団が待ち構えている感じだ。

 ところが、家に帰ってから撮った画像を見てみると、なんだか違和感がある。画像を拡大していくと、頭が三角に尖っているところや、胴の周りや手足の長さのバランスが違うところ、尻尾がやけに太いところなど、これは犬ではなくてもしかしたらキツネではないかと思えてきた。イタチなら何度も見かけてはいるが、こんな場所にキツネが生息するなんて想像もしていなかったので確信はない。今度出会ったときはじっくり観察して正体をつきとめるつもりだ。

★ 猫たちにとってもまことに過ごしやすい気候になってきたようで、コウとフクはもちろんのことシッポも我が家の庭で過ごす時間が長くなってきた。朝ご飯を食べた後、コウはいつものように塀の三角屋根に上ってゆったりとあたりを眺めており、フクはこの時間帯には一番日当たりのよい階段の所で日向ぼっこをしている。運動神経が悪く高いところが苦手なシッポは三角屋根のコウをうらやましそうに見るだけで、フクと一緒に日向ぼっこをすることを選んだようだ。

 シッポはフクに対しては優位を占めていて、つい最近まではフクを追いかけて怖がらせていた。しかし、シッポはコウに対して偉ぶった態度を見せたことがなく、コウもちっともシッポを怖がったことがない。コウはメスではあるが、高いところも全く怖がらず平気だし、一番肝が据わっているようだ。だから、シッポに対しても上から目線で無頓着に接しているように見える。

 シッポは我が家の庭では特に悪さをすることもなく、大人しく過ごしている。シッポがお気に入りの猫ベッドは今は日当たりのよいデッキの上に移しており、シッポはたいがいそこで寝ている。しかし、日が当たり過ぎて身体が熱くなるとこちらの方へ移動してきて、ベッドは枕として使い、ほてった身体をコンクリートの上に横たえて冷やしたりしている。

 またある時は、玄関横の植木鉢の中に身体を収めて寝ていることもある。出かける時に人がそばを通っても逃げもせず、ちらっとこちらの顔を見て挨拶するようににゃあと一声鳴いてくる。用事を終えて帰ってきて階段を上がってきたら、シッポはまだ植木鉢の中で寝ており、また顔を少し向けてにゃあとひと鳴きする。尻尾の傷がまだ完治せず、決して幸せな境遇とはいえないシッポであるが、こんなふうに平穏に過ごす姿を目にするとこちらもほのぼのとした気持ちにさせられる。