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ろっくんのうさ日記

12歳のネザーランドドワーフのろっくんと我が家の庭に居ついた猫たちとの楽しい暮らしを綴ります。

思い出がいっぱい。

2015-11-29 16:11:40 | うさぎ

★ これがろっくんの生前に撮った最後の写真となったものだ。
 23日の月曜日の朝、サークルを覆った毛布をはずし、扉を開けてやってがろっくんはなかなか外へ出てこようとしなかった。ようやく出ようとしたが、思うような方向へ行けない状態だ。右足は床をけるのに、左側の後ろ足が硬直して動かないみたいで、ころげてしまうのだ。それでもおしっこはいつものようにリビングに敷いたシートでしようと一生懸命にたどり着き、最後まで人に面倒をかけまいと頑張っていたようだ。

 その日は珍しく家族みんなが家にいたので、ろっくんは家族みんなに見守られ、一日をリビングでうずくまって過ごした。朝のバナナにお昼の小松菜、4時のりんごといつもどおりに用意してやったけれど、結局何一つ口にすることがなかった。この時点で身体は相当衰弱していたのかもしれないが、身体を横たえずに座っていたのは、家族の者に心配をかけまいと気遣っていたからだろうか。
 夜には、ろっくんはサークルへ自分で帰ることができないまでになり、座っていたクッションごとサークルに戻してやった。夜中に家族みんなが寝静まる時にもろっくんは頑張っていたが、次の日の朝サークルの中をのぞくと、ろっくんは隅で身体を横たえていた。その姿は日向ぼっこをしている時のようで、苦しみの表情はなく、くつろいでいるようにしか見えなかったが、全身が硬直し、少し冷たかったので息を引き取ったのだと確認できた。
 ろっくんのために、下のお姉ちゃんはフラワーアレンジメントを、お母ちゃんはろっくんの大好物のパンジーの鉢をそれぞれ買ってきて供えてあげた。 そして、火葬の際にはそのパンジーの花をいくつか摘み取り、ろっくんが毎日食べていたペレットなどと一緒に炉に入れてやった。

★ 葬儀がすんでから、パンジーはすべて花壇に植え、庭を眺めながら日向ぼっこをするのが好きだったろっくんのために、ろっくんの祭壇は花壇のパンジーが見える日当たりの良い場所に設えた。買い物に行った時にろっくんのためのバナナやりんご、小松菜の在庫量を気にする必要はなくなったとはいえ、今でもたまにお昼や午後4時になるとその用意をしないととふと気になることもある。

 庭からろっくんの部屋を見ると、晴れた日の午前中は決まってろっくんが日向ぼっこをしていた姿がそこにあったが、今はそれもない。コウやフクも窓越しにろっくんの姿を見つけると、ろっくんの様子をしげしげと見ていたものだが、もうそうすることもない。

★ このブログは毎週日曜日に更新するのにやっとで、なかなか読み返す余裕はなかったけれど、ろっくんが亡くなってからは元気な頃のろっくんがなつかしくて過去の記事を読み返すことが多くなった。週に一度だけの更新とはいえ10年以上続いたので、ろっくんの若かった時からの思い出がたくさん残っていて、懐かしく思い出される。

 パンジー好きのろっくんはパンジーが咲く季節は本当にうれしそうに庭を駆け回り、花壇の中に入り込むようにしてパンジーの花びらを美味しそうに食べていた。うさぎに関する本には、パンジーはうさぎにとっては食べては毒になるので食べさせてはいけないと書いてあった。ろっくんはうさぎの主食という牧草は全く食べないし、身体に悪いというパンジーは大好きという今思えばちょっと変わり者の部類のうさぎだったようだ。

 ろっくんが元気に庭で走り回っていた頃は一緒に過ごすのも楽しかった。自分であちこち歩いていても、こっちへおいでと呼ぶと一生懸命に駆け寄ってくる姿がとてもかわいかった。そばに来ると傍らに座ったり、時には膝の上に跳び上がってきたりと、楽しい思い出はつきない。

ご報告

2015-11-25 15:21:56 | うさぎ

 ろっくんは、昨日24日の未明に息を引き取りました。
 お陰様で、普通に眠っている時と同じような、本当に穏やかな最期を迎えることができました。

 昨日はろっくんがとりわけ大好きだったパンジーの花などや食べ物を供え、家族みんなと過ごしました。
 そして、今日ペット葬儀場で火葬を終え、お骨となって帰ってきました。

 ろっくんの生前中にいろいろとお気遣いいただいた皆様本当にありがとうございました。
 まずはご一報させていただきます。
 

ただ見守るしかない。

2015-11-22 16:45:29 | うさぎ

★ 先週に紅葉が真っ盛りだったハナミズキはその後あっという間に落葉が進み、今やわずかな葉を残すばかりとなった。隣のケヤキからも枯れ葉が舞い落ち続け、せっかく掃除しても一晩経てばあたりはまた落ち葉でいっぱいとなり、このところ落ち葉拾いが日課となっている。

 来春に備えて、お母ちゃんは今年も花壇にチューリップの球根を植えた。球根を植えるために花壇全体の土を掘り起こしたので、地表はふかふかになり、コウやフクには絶好のトイレ場となった。このまま何の対策もしなければ、猫たちがウンチをするために掘り返してしまうので、ネットで十分に覆いつくした。隣の花壇のゴーヤはまだ青さを保っているけれど、いつまでも残しておいてもきりがないのでつい先程ネットをはずした。花壇には近いうちに何かを植える予定だが、おそらく今年もパンジーとなるだろう。

 一昨日から今日までの3日間、ここ大山崎町内では毎年恒例の「おもてなしウィーク」が開催され、町内のいたる所でお店による割引や特典、作家さんの工房・自宅での作品鑑賞や体験などをすることができる。お母ちゃんは上のお姉ちゃんと一緒にこの3日間で何か所も訪れていろいろと楽しんできたようで、どうやら将来は自分も出展したいと目論んでいるようだ。

★ ろっくんの調子が良くない。このところ食欲が徐々に落ちてきていたのだが、ついに昨日はほとんど物を食べなかった。あんなに好きだったバナナもリンゴも全く口にしないし、お昼の菜っ葉は一口、二口程度かじっただけであとはほったらかしだった。小動物は食べなくなると危ないということなので、今日の朝サークル全体を覆っている毛布を恐るおそる開けてみたところ、動いているろっくんの姿を見てほっとしたくらいだ。

 ろっくんはサークルから出ると、こたつテーブルの下のクションに座り込み午前中はそこから一歩も動かず眠り込んでいた。今朝もバナナには見向きもしないし、小松菜は少しかじっただけで昨日と同様にまったく食欲がなさそうだ。身体を震わせたり、呼吸が激しいといったことは見受けられず、身体に苦痛を感じている様子はなく、ひたすら眠たいといった感じだ。いわゆる老衰であり手当の仕様もなく、医者に連れて行ってもいらぬ苦痛を与えるだけのようなので、今はやさしく見守るしかない。

★ コウは左前足の具合はすっかり良くなったようで、かばって地面につけないようなこともなくなった。塀の三角屋根にも毎日上がって周囲の葉が落ちて見晴らしが良くなったからか、長い時間あたりを眺めて過ごしている。デッキに戻っても、ケガしていた時は足を上げて緊張気味だったけれど、今はリラックスしてくつろいでいる。

ところで、コウの足であるが、後ろ左足を除き3本とも足の裏が真っ黒だ。これはどこかきたない場所を歩いてきたせいで黒く汚れているのではなく、毛だけでなく肉球までも生まれつき黒い色素で染まっているのだ。母親のみいも同様に、白猫なのに足の裏がほぼ黒色だったので、コウはみいの遺伝子を多く引き継いだらしい。

 ちなみに、フクはコウと違い足の裏はすべて真っ白で、肉球はきれいな肌色をしている。身体の特徴や性格に多少の違いはあっても、コウとフクは一緒に生まれたきょうだいなので本当に仲良しだ。暖かい日差しを浴びながら、きょうだい睦まじく戯れたり、互いに身をゆだねて舐め合ったりしている様子を見ているだけでほのぼのとした気分になってくる。

病気やケガは嫌だけど。

2015-11-15 16:39:35 | うさぎ

★ 紅葉のシーズンとなり、我が家のまわりの木々も日増しに秋色が濃くなっている。玄関前のハナミズキの葉は濃い紅に染まり、晩秋の日差しを受けてひときわ鮮やかさを際立たせている。しかし、落ち葉の季節はもう始まっていて、風に吹かれるたびにハナミズキやケヤキの木から落ち葉が舞い降り、一日も経つと地面はいっぱいの落ち葉で覆われてしまう。

★ 今日は朝からろっくんの様子が少しおかしい。いつもなら朝起きて一番に欲しがるバナナなのに、いつもの場所に置いた皿に近寄ろうともしない。皿をろっくんのすぐそばまで持っていってやったけれど、全く見向きもしない。片づけずにそのままにしていたところ、お昼ころまでにようやく半分くらい食べていた。

 最近ろっくんは食べ物の好みが変わってきた。朝サークルから出るとまずは催促していた乾燥パイナップルを食べたそうにしないし、お昼には5、6枚食べていた小松菜は1枚ちょっと食べ、残りは残してしまうようになった。その代わりにペレットをしっかり食べるようになり、餌箱に入れた分はいつもほぼ完食してある。しかし総量的に見ると一日に食べる量は確実に少なくなっている。

 2日前にはろっくんが後ろ足の先まで全身を真っ直ぐに伸ばし、しきりに身をよじるような動作を繰り返していた。これはろっくんがお腹の具合が悪い時に体調を整えるために自ら行う動作で、これでいつも元気を回復している。でも、ろっくんは12歳7か月の高齢となり、体力の衰えは明らかなので、いつ何が起こってもおかしくはないと納得している。ただその日までは何の苦痛もなく穏やかに過ごしてほしいと願うだけだ。

★ 先週の日曜日の夜あたりから、コウが左前足をかばうようにしているのに気づいた。餌を食べている時も左側の前足を上げて、地面に触れないようにしているのだ。最初は血が出ていないので、とげが刺さったのだろうくらいに考えていた。しかし、とげが刺さった程度なら、1、二日もすれば元に戻るだろうが、その後も痛そうなのでもしかしたら高い所から落ちて骨折したに違いない。

 動物病院に連れていけそうにないが、野生の動物なら骨折ぐらいは安静にしていれば自然治癒で治るだろう。ところがコウは少し良くなると高い場所に跳び上がってしまう。跳び上がるのはそう負担にならないが、跳び下りるときにまた足を痛めてしまうので、なかなか完治しないようだ。

 一週間たった今でもまだ痛いらしく、コウは足を上げてじっと座り込んでいる。一番元気に動き回っていたのに、思うように身動きできずに意気消沈しているようで見ているとかわいそうになってくる。そんなコウが気になるのかフクが様子を見にやってきた。いつもならとびかかったり、取っ組み合いをしたりして互いにじゃれあうのに、今はフクも遠慮がちだ。

 それどころか、フクはコウの頭や背中をやさしく舐めてやり、コウはおとなしく身をゆだねた。そのうちにコウは気分が落ち着いたのか、痛めた足のことも忘れたかのようにうっとりとした表情を浮かべていた。コウとフクはきょうだい二匹がそろっていさえすれば、互いに困難を乗り越えて幸せに暮らしてゆけることだろう。

もう座布団は使いません。

2015-11-08 16:02:28 | うさぎ

★ 11月に入ったというのに我が家のゴーヤは依然として健在だ。根元寄りの葉はほとんど枯れ落ちたものの、二階のテラス辺りではまだ青々と葉が茂っており、毎日いくつもの花が咲いている。前回の収穫時にはまだ小さかった実が大きくなってきたので、またゴーヤの佃煮を作るために小さい実も含め20個ばかりを収穫した。おそらくこれが今年最期の佃煮作りとなるだろう。

★ 今や日向ぼっこがろっくんの最大の楽しみの一つとなった。この一週間は天気が良い日が続き、毎日ろっくんは存分に日向ぼっこを楽しむことができた。長時間日に当たり体温が上がりすぎた時は、ほてった身体を冷えた床にずらせたりするなどろっくんなりにいろいろ工夫している。

 猫たちも日向ぼっこが大好きだ。しかし、近頃は太陽の高度が低くなったせいで我が家の庭に日が差す時間が次第に短くなってきた。我が家の庭からほとんど離れないコウであるが、日の当たる場所を求めて移動する。塀から隣の家の駐車場の屋根に跳び移り、日の当たる場所で座り込む。時間が経つにつれ日の当たる所がだんだん狭くなり、しまいには一番片隅までいってしまった。

 今日は久しぶりの雨降りとなった。庭の花や木にとっては慈雨となったが、ろっくんは残念ながらお楽しみの日向ぼっこができない。こんな日はいつもの窓際に近寄ろうともしないで、リビングで過ごしている。これまでは敷物の上で過ごしていたけれど、だんだん寒くなってくるとクッションの上を好むようになった。

 ろっくんは、以前は寒い季節は必ず四枚重ねの座布団の上に居座っていたけれど、今は全く座布団に上がらなくなってしまった。白内障で目が見えにくくなり高い場所に跳び上がるのが怖くなったからか、高い所に上がっても視界が変わらないのでつまらないからだろう。座布団の隣の暖かシートの上で十分満足しているようだ。

★ 気温が低くなるにつれ猫たちの食欲がどんどん旺盛になってきた。体温を維持するための基礎代謝量が大きくなりお腹がすくのだろう。シッポは夏場朝と晩の二度食べに来ていたが、今ではその間にも何度かやって来る。そして、窓のそばで大声で鳴き、人が玄関に出ていくまで鳴くのを止めようとしない。近所の手前もあるので無視することもできず、シッポの思うつぼであり、シッポの身体は太っていく一方だ。

 先日コウが何かを口にくわえたり、離して前足で弄んだりしているのを見かけた。また何かを捕まえて遊んでいるのかと近くに寄ると、コウは取られるとでも思ったのかそれをくわえて裏庭へ逃げていった。追いかけて見てみると、くわえていたのはネズミで既にネズミの上半身は食べられた後だった。近所にネズミが生息していることを初めて知ったが、コウは本当に優秀なハンターだ。

 近づくと、コウは叱られるとでも思ったのか、食いさしのネズミを残したままどこかへ走り去った。すると今までどこにいたのかフクがすぐに現れて残されたネズミをあっという間に食べ始めた。最初はネズミの後ろ足としっぽが口からはみ出して見えていたが、結局全部食べてしまった。残酷なようだが、健康のためにはドライフードの餌だけでなく、このような活餌を食べることも必要なのかもしれない。