
★ 相変わらずの寒さであるけれど、季節は着実に春に向かっている。玄関の下駄箱の上には菜の花とチューリップが活けられ、飾り物は雛人形に代えられ、春の季節感を醸し出している。みいは以前よくそうしていたように、この頃はまた下駄箱の上にあがるようになり、そこに置かれたものをもの珍しそうに眺めたりしている。もしコウがみいのこんな姿を見たら、絶対自分も真似して跳び上がるに違いので要注意だ。

★ ろっくんは、日中は自分の部屋かリビングで自由に過ごしているが、夜寝る間だけはサークルに入るというのが長年の習慣だ。若いころは夜中の11時、12時までリビングで遊んでいたものだが、この頃は午後7時を過ぎたころになると自分からサークルの方へ走っていき、もう寝たいとアピールする。そして、乾燥パイナップルを数粒もらって食べた後は、サークル全体に毛布を掛けてもらい、朝まで静かに眠っている。

ろっくんが朝サークルから出てくる時間も、以前は人が起きた気配を感じると同時にサークルから出してくれと、サークルの扉を歯でガシガシ噛んで催促したが、今はそんなこともなく静かに待っている。そして、いったんサークルから出れば、まずは乾燥パイナップルが、次にはバナナが欲しいとそわそわ駆け回るが、それが済めば後は自分の部屋かリビングのどこか自分のお好みの場所に自由に移動して、身繕いをしたり日向ぼっこをしたりして過ごしている。

ろっくんは、すっかり歳を重ね、白内障を患ってはいるけれど、他に健康上の問題もなく、普通通りに生活できているので、ろっくんの世話に手がかかるということはなく、本人はもちろんのこと家族の者も何の負担を感じることもなく毎日平穏に過ごしている。ろっくんに関しては毎週特に変わった出来事もなく変わり映えのしない内容のブログであるが、この平凡な日が続くことが一番有難いことなのかもしれない。

★ お母ちゃんが先週実家に行った際に、犬用ベッドをお土産としてもらってきた。モコという名のトイプードルが使っていたものだが、もう使わなくなったので、よかったらどうぞと我が家の猫たちに譲ってもらったそうだ。帰ってきて、そのベッドをデッキに置いたところ、早速みいとコウがやってきて、くんくんと匂いを嗅ぎ、点検を始めた。しかし、まだ洗ってなかったから犬の匂いが強すぎたようで、二匹は敬遠して中に入ろうとはしなかった。こんど天気の良い日にこのベッドをよく洗う必要がありそうだ。

ベッドの点検にはみいとコウしか現れなかったのだが、実は5日程前からシッポがほとんど我が家に顔を出さなくなり、同じようにフクも朝から夕方までどこかへ出掛け、我が家の庭にいないようになったのだ。昨年にもシッポが一週間全く寄り付かないことがあったが、今回もそれと同様らしい。フクも一緒に行動しているのかどうかは定かではないが、コウは独りぼっちになり、日中は寂しいのか猫ベッドに入ってずっと眠っている。

みいはシッポがいないことを承知しているらしく、ちょくちょく階段を上って我が家へやってくるようになった。退屈なコウにとっては格好の遊び相手がきたので、コウはベッドから飛び出し、みいにちょっかいを出そうと狙っている。

みいは子猫たちが近づくのを嫌がり、唸り声を出して威嚇する時期もあったが、今ではコウやフクが近づいても以前のように嫌がることがなくなり、コウが飛びかかっても一緒にじゃれあうようにしている。今は、雄はオス同士で、雌はメス同士でうまくやっているようだ。