☆アラ!(歓)☆

2005-03-21 | Play
Vには久しく感じていない(殴)高揚感を抱いていざ荒神ゴォつん。
ネバゴナ大阪で初めて見た絵画調ポスターがめっさカッコよく、しかし「新感線」で「ツクリがかっこいい」といふと昔ス●ノオでそらもうガックリ来たトラウマがあるので不安もいっぱい。
TVで見てきた範疇では確かに演技するゴォつんの持ってるオーラて強力な何かを秘めているのだが、舞台でそれをどれだけ魅せられるかは当然ながら未知数だ。

さて青劇入ってすぐ「う、MP3プレーヤー止め損ねた?」とカバンの中を覗きそうになる。
ヘッドホン経由で会場に響くわきゃないのだが、私がここ来るまでに聴いてきたのと客入れの音楽が同じ。

Angel of Retribution/JUDAS PRIEST

毎日聴いとるっちゅうねん。風呂場でも聴いとるっちゅうねん。

四半世紀超の長きにわたり私が魂を捧げ続けているヘヴィ・メタルバンドである。
そういへばいのうえひでのり氏もPRIEST信者なのであった。
十年以上前、初めて新感線観に行った時もPRIESTの曲ばっかり流れたのに興奮してアンケート用紙にそのことだけ書いて置いて来た記憶が…

しかも曲順アルバムと違うっちゅうねん。
ランダム再生じゃなくて選んでるだろ、これ。

忘れてましたが新感線開演直前のお約束:

Heavy Duty~Defenders of the Faith/JUDAS PRIEST

歌えるっちゅうねん。忘れもしない1984年やっちゅうねん。

大音量でこんな曲聴かされるともう後がどうでもよくなってしまうが、今日の私は集中力が違う。
私はゴォつんを観に来たのよ!!

満を持して登場した瞬間から、もはやサイズにやられまくり。

ちっちぇー(激萌)

たっぷりフリルの白シャツに赤のロングジャケットは動くたびに裾のプリーツが波を打ってそりゃあもうカッコカワイイ。
さすが竹田団吾と言ってよいのか。
赤・紫衣装でフィギュア製作熱望。
つーか、まーくん、作れ。内職で。
(趣味を生かしたメンバーサポート)

で、一体誰が鍛えてくれたのか意外なまでに滑舌が…まとも。
健ちゃんと並ぶあのウキャキャ声だから、正直、舞台じゃ何喋ってんのか分んないんじゃないかと覚悟していたのだが。
合格ですよゴォつん。
横内芝居の昌行やエレクトラ准一より断然良い。
人間でない、魔物/精霊といふ設定もぴったりだ、
サイズ的に(どうしても大きさにこだわるかへる君)
ヤンチャで暴れん坊で、思慮の浅さゆえうっかり大切な人に地獄の苦しみを背負わせてしまったといふ哀しい過去もある種のリアリズム(それ以上は言うな>自分)
刀振り回して暴れてる時より、ステージ前方に座りこみオノレを責めてる姿のほうがいっそう説得力大(それ以上は)

粟根・橋本といふ万全のキャストを得て、新感線的笑いも随所に展開。
小ネタに精一杯ついてきてるゴォつんが珍味なら、アドリブで苛められる田辺・川原も美味しいおやつ。
これが高田聖子ならどんなに良かっただろうと念じながら見る山口女史と、「あんたはメーテルか?!」と身長差ばかり気にかかる緒川女史は、まあ、予想通り。
身長差といへばゴォつん、橋本じゅんに「三宅健の隣ではちょっとかかとをあげている」て言われてた(笑)

個人的に、マボのスサオウも堤真一の野獣郎もどうも信用できない出来だったちう負の印象が強いが、ゴォつんのジンは外部の人間が「新感線のヒーロー」を演ってて陥りがちな「書割的キャラ」の平坦さ、つまらなさを脱していた。それはアテ書きしてもらったアドバンテージだけが理由ではないと思う。
殺陣にしろ芝居にしろアドリブにしろ、ゴォつんには決して余裕はなかった。それがよかった。それが森田剛らしくてたまらなくチャーミングだった。「舞台演劇的なもの」に対して彼は白紙なのだ。さらに、それを粉飾するだけのさかしさが彼には無いのだ。
いや、バカだって意味でなく。
いや、多少はそれもあるか。
(をい。)

そもそも私だって盛り上がらないVコンのMCで慌てるでもなく仏頂面を押し通していたゴォつんが好きだったのでわないか?
最近こそ兄センの悪影響でVのMCもおかしなことになってるが、あの「自分以上自分以下」には絶対ならないスタンスが妙にこの舞台にも感じられて嬉しい一日でした。
加納さんや宮沢章夫にもその愚直(ピュア)っぷりを(一応)認められたらしい健ちゃんと同じ道をゴォつんも行くのかも。
どこまでも剛健ね。


カーテンコールで再び

Parental Guidance/JUDAS PRIEST

歌詞カードも要らんちゅうねん。イントロもギターソロも口で歌えるっちゅうねん。

満面笑顔でバタバタお手振りゴォつん。
ああ、やっぱ無条件にカワエエ…(蕩)
------------------------------------
長々とV担ぶって書いているが、卑怯にも3分割でリリースしやがったDVDはまだ1枚も買っていない。