おおひなたごう◆SILVERY NOTE

ギャグ漫画家おおひなたごうのブログ

第四回ギャグ漫画家大喜利バトル!!のできるまで 1

2011年08月31日 16時41分07秒 | ギャグ漫画家大喜利バトル
先日行われた『第四回ギャグ漫画家大喜利バトル!!』が、
どのような経緯で行われたのかを、何回かに分けて、克明に描いてみます。
観に来た方も、そうでない方も読んでいただけたらと思います。



第一回 テーマを考えよう


2008年に100人規模のライブハウスからスタートしたこのギャグ漫画家大喜利バトル!!も、
昨年の第三回は大阪の演芸場に会場を移し、360人を動員しました。
そして今年は二年振りの東京。
550人収容の、なかのゼロ小ホールでの開催は、チケット全席完売。
突然のどしゃ降りにもかかわらず、立ち見が出る程の大盛況でした。

出場選手も今まで以上に豪華な顔ぶれ。
しりあがり寿、島本和彦、西原理恵子、和田ラヂヲ、村上たかし、
東村アキコ、カラスヤサトシ、ダ・ヴィンチ・恐山。
しかも今回はギャグ漫画家以外の漫画家による、初のスペシャルマッチも企画。
なんと浦沢直樹vs寺田克也という、誰も想像が付かない夢の対決が実現。
漫画ファン、大喜利ファン、双方に喜んでもらえるイベントにしようと、一年前から準備は始まりました。

企画は主に僕と、イベント制作マックスパワーのハヤマとの、二人三脚。
どんなイベントにするか、入念に打ち合わせを重ねます。

ここで僕が考えた今回のテーマは「キョトンとさせる」
今までの演出はダイナマイト関西を真似ただけのもので、枠に捕らわれ過ぎていました。
「大喜利イベントはこうあらねばならない」というものは「ない」ことに気付きました。
見せるべきところはキッチリ見せ、それ以外の部分で遊ぶ。
そんな風にもっと自由で、遊び心に溢れるイベントにしたい。そう思いました。

そこで司会を友達の演歌歌手・千葉山貴公に依頼し「演歌で始まり演歌で終わる大喜利イベント」を考えました。
観客をキョトンとさせるには、J-POPでもロックでもない、「演歌」だと思いました。
演歌は日本のソウルミュージックです。
最初にキョトンとさせておいて、じわじわ観客の心を掴む、そういう狙いがありました。

千葉山貴公はローカルですがラジオ番組を二本持っており、喋りも達者。
そして彼の黄色と青のド派手な衣装!
ステージ映えすること必至。
今回のテーマに合った司会は彼しかいませんでした。

このイベントで一番覚えることが多いのは司会者で、しかも最初から最後まで出ずっぱり。
司会の良し悪しでイベントの成功が決まるといっても過言ではありません。
もちろんそんなことは一切言わず、主旨だけを伝えて千葉山貴公に早速司会の依頼。
千葉山は、そんな恐ろしいこととは露も知らずに司会を快諾。
こうして野望への第一歩を踏み出したのです。(続く)

第二回 出場選手を決めよう


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