世紀の恋愛大スペクタクルを見てみた。
理由はテレビで分割されながら興味喪失しつつちらちら見たことはあったもののきちんと座ってタップリ堪能したことがなかったから。
それと南北戦争が背景、ってのも興味あった。
オハナシ「アンクルトムの小屋」がこの戦争の引き金になっただのいろいろと興味をそそられる南北戦争はなんと第二次大戦の米国死者を上回る犠牲に成り立っていて、つまり米国史上最悪の犠牲を伴った内戦だったわけだ。
そしてこの戦争の大儀は「奴隷解放」。
つまり今のハリウッドのテーマの一角を成す黒人問題の映画でもあるわけだ。
さて、そんな米国史上最悪の悲劇をベースにしたこの映画のカテゴリは恋愛モノ。
しかもその大儀の矛先になった、奴隷制支援のスタンスに立つ南軍側での恋愛モノである。
客観的に見て、そんなノンキが許されて良いの?!なのである。
さて、そんな時代背景にありながら、この南部の奴隷達と白人との人間関係はとても微笑ましく描かれている、と言える。
しかし自由奔放なスカーレット・オハラとレッド・バトラーはある意味、現代的、とも言えるがお互いが心変わりするときの描写があまりに豹変しすぎでホントに小説でもそんなだったの?と思ってしまった。
この映画のアトランタ陥落のシーンは最も最初に撮影されたそうであの特撮で有名なキングコングのセットもこの火災のシーン撮影のために燃やされたんだそうだ。
そして、この映画のベースになった小説は聖書の次と言われるほどのベストセラーになったそうで。。。
僕には理解できないなぁ
確かに映画も多分小説も素晴らしい恋愛小説だし大作と言われるだけのことはある。
でも最後にスカーレット・オハラはタラに戻る、とある。
僕はその先が知りたい。
なぜって戻ったら当然、生きるために、また、綿花畑だ。
当時までの綿花産業を支えていたのは黒人奴隷労働者だったのだ。
しかし時代は既に南北戦争が終結して奴隷制廃止となった時代なのである。
スカーレットは一時、犯罪者を奴隷代わりに使用した描写が映画では見られたがまた故郷に戻って果たして奴隷を使うのだろうか?
考えて見るとこの女の人は好きでもない男と結婚し、相手を不幸に陥れ、挙句、死に至らしめる。
最後はやっと気づいた愛する人にさえ捨てられる、という、救いようの無いハナシだ。
そしてまた奴隷再雇用???
このハナシのどこに「美」があるのだろう?
あはは、めずらしく辛口っぽくなっちゃった。
こんなこと言いながらもこの映画見ながら結構、泣いちゃいました。
ある意味、この映画はアメリカ人特有の恥部の美談化の第一歩の映画だったのかもしれません。
この映画で愛嬌のある奴隷役を演じたハティ・マクダニエルが黒人オスカー第一号、というのも何だか象徴的かも?
彼女ももしかしてアンクル・トム(白人迎合)に祭り上げられてしまったのか?
クラーク・ゲーブル レッド・バトラー
ヴィヴィアン・リー スカーレット・オハラ
レスリー・ハワード アシュレー・ウィルクス
オリヴィア・デ・ハヴィランド メラニー
ハティ・マクダニエル マミー
監督 ヴィクター・フレミング
"Gone with the wind"
米'39 232分
俺流評価 ★★★★☆
おまけの一言
・この映画が受賞したオスカー像の実物を今は白人化してしまったMJが買い上げた、というのも象徴的なできごとかもしれません。。。。
わたしのブログに長いレスを書きましたので、こちらにはごあいさつだけさせてくださいね。
また寄らせていただきます!
そうそう、スカーレット役が決まらず難航していた時、当時付き合っていたローレンス・オリビエさんを追いかけてイギリスから来ていた、ビビアンに白羽の矢がたったと聞きました^^ 一目見て「彼女だ!」と(笑)
ところで黒人問題がテーマとか!?だと、私は観た事が無いのですが
「カラーパープル」(ウィーピー・ゴールドバーグさん)が泣けると聞きましたが・・
私も一度観て見たいのですが
お返事遅くなっちゃってゴメンなさーい。
myunkさん
どうもですー。
ちょっと今バタバタしてますので後ほどジックリ長いレス堪能させていただきにお向かいに上がります。
その前に塩出ししてお化粧しなきゃ
yuyunさん
そうなんですかー。
やっぱいろいろお金をかけても物事タイミングなんですねー。
この映画はセットとかも結構手間かかっているみたいだし。。。
トイレ休憩が途中に入る映画、ってのも珍しいんぢゃないでしょうか? 笑
カラーパープルは多分見てます。
でもイマイチ印象が。。。
も一度調べてレスしますね。
ちなみに黒人系ではここにもマルコムXのレビューがあります。
よろしかったらどうぞ。(ネタバレなしですので)
デンゼルは良い役のイメージ強いですけどマルコムとかトレーニングデイとかの演技は鬼気迫るものがありますねー。
やっぱり見てます。
そう、ちょうどスピルバーグがエンターテイメントを脱却して人間ドラマを描き始めたタイミングで翌年が日本を舞台にした「太陽の帝国」でした。
僕は後者の方が印象に残ってます。
ってか、今、まさにハリウッドで僕が着目しているテーマである黒人、そしてアジアンを連続して彼は着目していたのですねー。
で、肝心の内容なんですが実は殆ど印象に残ってません。
その当時はあまり時代背景とか考えて映画なんて見てませんでしたし、何よりスピルバーグの新作だ!ってなノリで見たのでエンターテイメントを期待していて。。。だからひどく退屈した思い出があります。
まぁ当時は僕も子供でしたからねぇ