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u know what?...anyway not k's but 'k... 'k? by kuro

「モハメド・アリ かけがえのない日々」 DVD

2006-09-08 16:52:52 | DVDs



 

後に「アリ」というタイトルでウィル・スミスが演じた映画があり、すげー感じ出てる、とちょっと感激したけどやっぱクリーンなラップしかしないウィル・スミスと本物のモスリム、アリではラップの迫力も全然違う。
ウィル・スミスは華麗な舞いの真似、特に脚サバキだけが印象に残ったけどやっぱ本人が演じているほうが遥かに美しいし、キレも違う。
そりゃ本人が演じているのだから本物デス。

内容は「キンシャサの奇跡」と言われる1974年10月30日に行われたヘビー級タイトルマッチの一戦とその過程を追ったドキュメンタリー。

18才でプロボクサーとなったカシアス・マーセラス・クレイは22才でヘビー級チャンピオンになった直後、モハメド・アリと改名。
ベトナム戦争反対だった彼は堂々徴兵回避してしまったので、タイトル剥奪され試合もスポイルされ長いブランクを余儀なくされる。
しかし自らの信念のために戦い続けその後'71年に最高裁で評決をひるがえし堂々、長年のブランクを押し、当時40連勝中だった25才の若手ジョージ・フォアマンに復帰戦を挑む。
下馬評では実力差は明白、ブランクの長いアリに対し負け知らず、飛ぶ鳥を落とす勢いのフォアマンにプライドの高いアリは滅多打ちにされてもひたすら挑み続け壊されてしまうだろう、とさえ言われる。

そんなアリはこの復帰戦に自分の存在意義の誇りをかけ遠い祖先の故郷であるアフリカ、ザイールでの開催を企画する。
つまりこれは単なるボクシングではなく彼の政治的なメッセージなのだ。
しかも彼はザイール大統領の野心を利用し戦争をやるより安く国の宣伝ができる、と説得し1000万ドルのファイトマネーを確約させてしまう。
そしてさらにさらに1大イベントにすべく当時、有名だった黒人アーティストであるBBキングやジェームズ・ブラウンまでをも招待し、試合前座のウッドストックばりなコンサートまでも同時開催とする。
まさにアフロアメリカン、故郷で祭典の図だ。

そんなところに悪役として戦うジョージ・フォアマンはアリよりも肌の黒い黒人でありながらアメリカ人になりさがっいてる、とアフリカ人に敵視されるようになる。
当時のザイールの人々はジョージ・フォアマンを見るまでは白人なのだと思い込んでいた、という。
そのくらいアリは既に現地、キンシャサでヒーローになりつつあった。
そんな試合前から現地入りしていたアリはーに現地後では「アリ・ボムマイエ!」(アリ、奴を殺せ)の掛け声に後押しされる。
そしてトレーニングの取材では現地の人々と共に走りながらシャドウボクシング、軽快なフットワークで「俺を倒せるか?」とたたみかける。

しかし実はこれは多分圧倒的な実力差におびえている裏返しでもあったのだろう。。。。

ここまで自分を追い込み、戦いの場に駆り立てるものは何なのだろう?
そして結果はいかに?



モハメド・アリ 、
ジョージ・フォアマン 、
ドン・キング 、
スパイク・リー 、

監督 レオン・ギャスト

"When we were kings"
米'94 88分

俺流評価 ★★★★☆

◎あわせてチェックしたい映画
・「アリ」 → 'k ROOM のカテゴリ DVDs 参照ください

おまけの一言
・マルコムX、そしてスパイク・リーも登場してます。





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