月姫亭-第六章-

Risunyaのオリジナル詞華集と楽曲

【lyrics】ロマンス

2022-04-05 | 詞華集~1999

春の風に鳥は歌い 緑萌え出づる頃
君とつなぎあった指に そっと恋が芽生えた

灼けた陽射し浴びたふたり 揺れる揺れる向日葵
君の白い絹のシャツに 目を奪われた夏

醒めることを知らない
そんな夢を見てたの
君と生きて 君と死ねる
今は遠いロマンス


落ちる夕陽 伸びた影に 君はため息ひとつ
積もる枯葉 色を変えて 秋の気配深まる

白い季節 空を染める 雪の花がはらはら
すくい上げて とけて消える 恋は淡い幻

記憶の破片(かけら)集めて
夢の跡をなぞれば
切ないほど 君ひとりが
すべてだったロマンス


~そして誰もいない丘の上で 両手ひろげて
君と駈けた青春が 空に吸い込まれていく~



--------------------(~1999年)



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