オリンピック、興味ないと思っていても始まってTVでやってるのを見ると、すっかり夢中で見てしまう。
なんだったらもう感動して泣いたりして。
柔道の兄妹の選手の妹さんの試合。
見ていました。
こちらまで泣けてしまって。
ところが、その後の報道で知ったんだけど、彼女の行為が批判する人がいると。
びっくりでした。
彼女に限らず、あの場にいる人達、しかも前回金メダルを取っていて今回も金メダルを取るきでいた。
それが2回戦(だっけ?)でまさかの敗退。
試合見ていたけど、それまで結構優勢な感じで押せ押せで来ていた。
彼女は先を見ていた。
でも、相手って世界ランク1位なんですよね。
しかも金メダルを結局取ったんですよね?
やはり本物に強かったんですよね、2回戦でも。
彼女が一本取られた時、あの表情、あの仕草をみて、その後涙が止まらないどころか号泣。
これ、全く私とは違いますが、こういう経験したことないですか?
私は自分を思い出しましたよ。
ちょっとしたミスで、とてつもない取り返しのつかない失敗をしてしまった・・・という反省、後悔。
私のこととは全く大きさも重要性も違うんだけど、こういうの多かれ少なかれ経験したことありますよね?
その感覚を思い出して、彼女がとてつもない失敗に気づき、取り返しのつかないミスに嘆き悲しむ姿にこちらまで涙してしまった。
もうどうにも時間を戻せない失敗に、泣き叫ぶしかないんです。
私の場合、父や母の看取りのこととか、もう過去に戻れない現実というか。
それと同じような、後悔とか反省とか悔しさとかを感じてしまったんだろうなって。
あの一瞬で今までの努力とか希望とか夢とかが終わったんだから。
なんというか、そう、一瞬で全てがなくなるあの感覚。
これって、経験したことがある人のほうが少ないのかな?
もう泣き叫んで、頭をかち割りたくなる感覚。
私は彼女のあのときの号泣は、多少なりとも理解出来てしまった。
あの感覚には覚えがある。
もう一瞬でなくすあの感覚。
後悔、反省とか、もうなんだかわからないけど終わったという現実が受け入れられない。
感情が抑えられないあの感覚。
彼女を支えてくれるコーチなのかな?しっかり抱きしめて、背中をポンポン叩いてあげて、受け止めてくれてくれる人がいるのは、ラッキーというか良いことだなって思ったし、それは羨ましく思うことだった。
大概、両親の死とか、受験の失敗とか、あと・・なんだろ。
誰かとの別れとか。
そういう時、私は一人だったから。
あんなふうにしっかり抱いて慰めてくれる人はいなかった気がする。
彼女の功績はそりゃ私なんかとは比べ物にならないし、努力も半端じゃないし。
相手選手が全然喜ばなかったことに、実はTVを見ていてすぐに気づいた。
負けて呆然として頭をかきむしる仕草に、やはりそういう自分の感情も知っていたのではって思った。
コーチ陣が激しく喜ぶ中、勝った選手はガッツポーズすらせずに見守っていた。
すごくいろいろな経験をしてココまで来ていて。
世界ランク1位。
オリンピックでその後に金メダル取ってる。
何もかも乗り越えてきたんだろうなって。
だから、彼女の気持ちもわかったのではないかって思った。
その後、柔道の試合で、やはり負けて畳でうずくまりなく人もいたし、本当にがっくり立ち上がれないとか。
みんなここに来るまでに本当に努力して頑張って頑張って来ているんだなって思うと、なんか泣けてくるし、感動するし。
今までだって感動したり泣いたりしてみていたけど、今回のウタ選手の号泣から私の見方が変わってきたんです。
もっと奥まで想像するようになったと言うか。
今後、彼女はきっともっともっと強くなるんだろうなって思う。
私は彼女の涙を忘れないし、それを見て私すら多少なりとも勝敗を見る目が変わってきたんだから。
こんなおばちゃんすら感動、感激、すごかったんだから。
なんか言われてもそんなの気にすることないよ。
負けても感動を与えてくれた。
あの涙で、どれだけ頑張ってきたかが分かるから。