最近、美術館で琳派の作品が展示されました。
改めて、酒井抱一もすごいなー、琳派って面白いなぁ。
と感動しました。
展覧会は屏風絵が多く、
「いつか私もこういう屏風を描きたい。」と、強く思いました。
お教室の生徒さんも何人かお連れして、一緒に観に行きました。
そこで、私の屏風愛、屏風熱(笑)の溢れるままに
屏風について語ったところ、おもしろいからそれをブログに書け、と
言われましたので、真に受けて、今日は
「夏秋渓流図屏風」から、おもしろい見方などをご紹介したいと思います。
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こちら、売店で購入した図録から
自分のスマホのカメラで撮影しました。
ページの撮影なので、あまり鮮明ではなくてすみません。
ご紹介したいと思う、こちらの「夏秋渓流図屏風」は、
鈴木其一(すずき きいつ)という方が描いたものです。
右と左に1枚づつ分かれますので、見ていきましょう。
こちらが右側です。
ヒノキの木立の間を、青い水色の川が とうとうと流れています。
渓流の向こう側、木陰と熊笹の陰に、白い百合の花が咲いています。
「夏」の情景を描いたもので、
画面の中央に描かれた山腹も、濃く瑞々しい緑色で塗られています。
なんとなく、現代のグラフィック・アートみたいですね!
こちらの写真で黄色に見える背景は、
実際の屏風では
金泊を貼った金色です。
実物は、まぶしい感じがしますよ。
こちらは屏風の左側です。
「秋」を描いています。
川は、今度は左から中央にむかって流れていて、
2枚の屏風を並べると
真ん中にむかって水が注ぎこまれているように見えます。
屏風の前にいると、
自分もこの川の汀にいるような、臨場感が漂ってきます。
画面の中央、渓流とヒノキの木立の前に生えているのが、
桜です。
では、次のブログに続きます。