短歌エッセイ〜桃色の夢の底〜

気づいてしまう幸せな日々、恋する私と花たちのささやきをつづります

罪という名の浮力

2019-02-07 09:19:38 | 日記
水仙の
苦い香りに
引き込まれ
罪という名の
浮力に負けて


水仙(ナルキッソス)は麻痺や昏睡をあらわすギリシア語のナルケーからきているとも言われ、実際に球根や茎には中毒を引き起こす毒があります。

花言葉「うぬぼれ」「我欲」「自己愛」「神秘」

・・・・

ナルシシズムの語源となった神話を持つ花だけあって、私の中では美しく危険な花の元祖というイメージの水仙。

遠い昔の神話だけど

現代こそ他人を愛せない「ナルシシズムの時代」という感じもします。

水仙の毒で自家中毒しないようにしないと。

。。。。

「煩悩あってこそ、悟りがあるのです。煩悩は悟りの資本です。あなたはその資本をなくしたといわれる。お気の毒です」
~「般若心経入門」松原泰道~

この本を読んだ時
「そうよね、この世に必要のない思いなんてないのよね」と思いました。

悟りは煩悩あってこそでしょうか。

水仙のスパイシーな香りは多くのニンフ達を悲しませた美少年ナルキッソスの罪の香り。

「罪という名の浮力」という言葉が降りてきました。

ある意味水の中でしっかりと土をつかんでいる蓮と真逆のイメージです。

どちらも魅力的な花。

振り向いてくれる美少年と泥にまみれてもカッコイイイケメン。

両方と出会える地球が素敵!

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