リリアの『Buon appetito♪』

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スパイスのお話…「ナツメグ」

2007-02-28 23:26:30 | 【リリアの豆知識】
こんばんわ、リリアです。

今回は引き続いてスパイスアイランドにちなんだ
スパイスのお話です^^

前回のメースに続いて、同じ木から採れる「ナツメグ」についてです♪

■ナツメグの語源
 Nutmeg…ナツメグ。「Nut」と「meg」が合わさった呼び名で、
 「meg」は「ムスク」を意味します。つまり、「ムスクのような香りのする豆」…ムスク?^^;
 学名は「Myristica fragrans」…なんだか香りのよさそうな学名です♪

■にくづく…って??
 和名でナツメグが取れる木の名前。
 モルッカ諸島や西インド諸島が主産地で高さ10~20mの高木。
 花は山百合のような強い香りで「森の鳥を惑わす」とも。

 実は杏のような形をしていて、熟れてくるとアケビのようにぱっくりと割れて種が露出する。
 この実はスライスしてシロップにつけてお菓子として、塩漬けにして酒の肴にされる。

 そして、実を取り巻いている網状の皮(メースです^^)を取り除いて、
 天日乾燥・種の中身、「仁」を取り出したものが「ナツメグ」です。

■いつ頃から使ってたの?
 インドのバラモン教の教典ヴェーダには既に登場。
 紀元前1000年と言うからものすごく歴史は古いですね。
 頭痛・熱病や整腸の薬として使われていたそうです。

■もう少しナツメグ
 香りが強いナツメグですが、この香りは熱に出会うと弱まり、「甘さ」に変化します。
 これが焼き菓子によく使われる所以で、シナモンとあわせるとより引き立ってきます。

 でも…、このブログを以前からご覧になっている方でこんな疑問が出てくるかもしれません。

 「種の中の仁って…たしか毒性なかったっけ?」

 …このナツメグ。その疑問通り、毒性があります。
 とはいえ、普段使う量では問題はありません。
 
 「薬に使われていて」「熱を加えると甘くなる」ということは…
 キャッサバの記事で書いた「青酸配糖体」が影響しているのかも。
 
 幻覚や中毒症状が出て、死にも至るかなり強い毒性があるようです。
 実際の中毒で亡くなった方もいるようなので、大量の摂取は禁物です。

…と、メース&ナツメグについて調べてきましたが、
そろそろこのあたりで「お開き」です♪

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