ルーブルの続き。イタリアの”光と影の天才画家”カラヴァジオ。”聖母の死”は、サンタ・マリア・デラ・スカラ聖堂からの依頼で描いた絵ですが、あまりにもリアルなマリアの死体に、教会はこの絵を受け取らなかったそうです。オランダのルーベンスがこの絵のすばらしさを認め、彼のパトロンが購入。その後、イギリスのチャールス1世の手に移り、その次はフランスのルイ14世の手に、そして現在ルーブルに飾られているすごい絵です。もう1枚の”女占い師”女が若い男の指輪をはずそうとしている、二人の心模様。バラコは、教会の庇護を受け、宗教画をたくさん描いたカラヴァジオが、けんかの果てに殺人までし、逃亡の日々をおくったのが理解できません。でも、彼の描いた光と影・赤とかげや背景の黒色が好きです。しかし、バラコの薔薇の赤は、この赤ではありません。