うみーの掃き溜め愚痴日記

私こと、うみへびが機嫌の悪い時に愚痴を書き一時的にでもスッキリする為のものであり
他人様が見るようなものではないです。

近畿遠征旅行 最終日 その1

2006-10-03 03:13:33 | 通常日記
三日目、最終日。
雨は上がり空は晴れ。

どうやら寝ている間に台風は行ってしまったようです。
風はまだ相当強いものが吹いていますが、少なくとも雨はなさそう。
助かった~~

さて、友達の家を出て大阪へ。
大阪から新快速に乗り一路姫路へ。

左手に海、右手に山を眺めつつ、ノンビリと電車に揺られる。
今日も電車には人は少ない。一番前の車両だからか?
台風の影響で波高く、風の強さで電車はやや遅れ気味だったが順調に進む。

途中、海の先に大きな橋が!


明石海峡大橋です。きらびやかな装飾や媚びたデザインは無いが
だからこそストレートに橋の立派さを見ることが出来ます。


更に明石駅に到着。
駅から見える明石城!

……天守閣が無いのでいまいちかもしれませんが。
さすがに寄っている時間は無いので明石城は電車内からパチリ。


途中神戸市を電車が通りましたがあの大地震の爪跡は見受けられませんでした。
テレビで倒れていた道路も復旧され、線路から見える範囲では
全ての建物がこなれた感じで存在しておりました。
あれだけの破壊の後でも、これだけの復興が出来るとは。


姫路へ向かう間、電車から二本の大きな川が見えました。
二本目の方はなんとか写真に。

何川なのか不明ですが、なかなか雰囲気はよさそうです。
台風で増水していなければ、素敵な光景が広がっていたことでしょう。


そうこうしているうちに姫路駅に到着。

バス停に行くが、バスは暫く来ないらしい。
どうしようかと見回すと、レンタサイクルがある!
自転車で動くのは好きなので有難く自転車を借りた。

荷物の多くは発送&大阪駅ロッカーに入れてあるので身軽である。
向かい風は多少強いが大したことではない。
まずは姫路市立水族館へ!!

姫路市立水族館は文化センターとやら敷地内にあるらしい。
とりあえず文化センターへ到着し自転車置き場に自転車を置く。
ぐるりと見渡すがしかし、水族館らしき建物は見えない。

駐車場をぶらぶらしていると、やっと水族館という看板が!
矢印が書いてある、どっちだ!?




うえ……? うえですか??

上を見上げると……山の上に何か建物が見える。
あれか……? 水族館行くのに山のぼんのか!?


見回すと、水族館へ行くための細い階段がある。
頑張るか……(==;


雨上がり、天気も良く湿気たっぷりの中、ただひたすらに山を登る。
別に頂点が見えないほど大きい山というわけではないが、小高い丘よりも高い場所。
急な坂道をえっちらおっちら登っていく。



10分ほど歩くと建物の全景が見えてくる。白い建物だ。


そして反対側を見ると、姫路の町並みが一望できた。


疲れを忘れてちょっと見入る。
都心のビルからビル街を望むことはあったが、
こうやって素朴な町並みを見下ろすことは最近あまりなかった。

さてここが姫路水族館。
いままで回った水族館とはまた別の雰囲気の、こじんまりとした水族館だ。
なんというか、親しみやすいというか落ち着けるというか……


ナウイヤングのデートスポットになるような洒落た場所ではなく
人に密接した場所と言えますね。

海が近いため、海がめの展示に物凄い力を注いでいました。
1年もの2年もの3年ものと並べて飼育して大きさを比較させたり
姫路を訪れ・流れ着く様々な種類の海亀たちが、標本を含めて展示されていました。

水槽一つ一つがそんなに大きくなく、大きな水槽に入れられて
ゆっくり見ることの出来ない海の魚をじっくりと見ることが出来るのが嬉しい。


ここの水族館には、私が目的としていた生物が今日もおりました。
その名も……エラブウミヘビ!!
なんと1967年にこの水族館へ来て、39年間も生きているご長寿さま!
私の大大大先輩です!


こちらの海蛇様は、私の前で色々動き回り様々な姿を見せてくれました。
有難いことです。
実は、「魚の」海蛇ではなく、「海蛇の」海蛇を見るのがこれがはじめて。
感動です!



淡水魚もしっかりと揃えられており、それぞれ見やすく環境良く飼育されております。
特にタナゴ混遊水槽は大きさこそそれほどでもないですが、
様々な水草を使用し、これ以上ないくらい美しい出来となっております。
これは正直必見です!! この中で泳ぐタナゴの美しいこと!!!
タナゴも美しく、水槽の中も美しく……そして全体も美しい、素晴らしい!!
パイプ椅子持ってきて、その目の前で座って見てしまいたいほど(笑


他の水族館よりも圧倒的に大きい海亀達は見ごたえありますよ。
※これは屋外水槽の下側から撮影。上から見るとその大きさは圧倒!


写真はピンぼけ&水族館が暗いため写りが悪いのですが
以前Zaccoさんが仰っていた「毛が真っ白」のモクズガニがいました!!
もう「藻屑」ではなく真綿のような真っ白い手……こんなに真っ白で綺麗だとは!!
正直衝撃でした。そして、このような個体を飼育しているここは素晴らしい!


また、市立水族館ということで、様々なチラシが置いてありました。
その多くが周りを取り巻く水の環境に関する活動のチラシ。水の悪化の調査や、生物調査などです。

水族館が作っている亀の飼い方やメダカの飼い方なども魅力的。
……ですが、一番魅力的なのが、これ。


水族館報『山の上の魚たち』


どうやら、水族館が定期的に作っているものみたいです。
8ページ程度の冊子なのですが、この内容が濃い濃い濃い!!

裏話なんかが結構載っていて、
水族館内で寄生虫や病気が大発生してしまった話や衝撃を受けつつも
「水族館でもあるんだ」と何かに納得したり、
「水族館で唯一名前がついていた亀」の話などは正直涙を禁じ得ませんでした。
かなりの号数が出ているようですが、私が手に入ったのはその中のほんの数冊。
しかしその数冊ですら、非常に堪能できました。

最後の一冊だったものは兎も角、それ以外は一応二冊ずつ貰ってきました。
是非Zaccoさんに読んで頂いてブログに掲載していただきたいところ。
送り先教えていただければ送りますよっ

しかしこの水族館。
私が朝イチで行ったのもありますが、休日なのに殆ど人がいない。
こんなノンビリできるとは思いませんでした。特に前日の海遊館の後だと!
小さな子供を連れた親子連れがかなり見受けられましたが、
それこそ地元(人間?)密着型の楽しい水族館の姿なのかもしれません。


さてさて、姫路市立水族館を後にして自転車置き場へ。
途中、街路樹から何かがポタポタ地面に落ちているので何かと見たら……
緑色の毛虫のような毛がない幼虫。

これは……

イラガきたー!!!
イラガの幼虫です。俺は昔からこいつはダメ。全然ダメ。もうダメ。
小さい頃に刺されてからもう全然だめ見るのもダメ。
辺りを見ると、かなりの数のイラガが落ちている。

走って自転車まで戻って直ぐに敷地から出たよ……怖すぎだ。


文化センターの直ぐそばに幅5メートルほどの川が流れていました。
川の名前はわかりませんが、橋の名前は月見橋。
その下を覗き込むと、さして深くない川に物凄い濃い魚影。

大きな鯉がゆらゆら泳ぎ、小魚の群れが踊るように泳ぎ
スマートな体つきの魚が水を切るように泳ぎ、
手のひら大の大きさの魚が他の魚を縫うように泳いでいきます。

スマートな体の魚はアユでしょう。手のひら大の魚はオイカワかヌマムツ?
小魚は分かりませんが……
しかし手元に道具は無い。ダンボールに入れて発送してしまいました。

くっそー何がいるかだけでも知りたかった!
今後はこういう場合でも、かばんに入るサイズの竿と小さな最低限の道具、
アカムシをケースに入れて持ち歩こう。


さてやってきました姫路城。
ここはなんと、時代劇で江戸城として映像が出るときに使われる城です。
世間のお父さん達なんかはTVで見慣れているのではないでしょうか。


ここの濠では釣りをしている人はいませんでした。
鯉がいるらしいです。また、ソウギョも放流したそうです。
ですが、ソウギョを放流したことにより、効果が「ありすぎた」そうで
ありとあらゆる草や藻や水草が食い尽くされてしまったとのこと。

ニュースで城の濠を工事するときに水を抜いて魚を出すシーンを時々見ます。
そのとき、非常に大きなサイズのソウギョが必ず出てきます。
ここにもそんなサイズのがいるのでしょうか。


姫路城。

大阪城と違って、白亜の城というべきでしょうか。
無駄な装飾は無く、白と黒のはっきりした主張が好感持てます。

大規模工事をしているのが気になりましたが、
テレビで見慣れているものを実際に見るのは面白かったです。


お昼ご飯は姫路城前にあるお店で売っていた「カツめし」
どうやらこの辺り(播州)の名物だそうです。


出てきたのはご飯にレタスを乗せ、その上に大きなカツを乗せて
最後にデミグラスソースをたっぷり掛けるというもの。
ご家庭でも出来る品ですが、食べてみると意外と旨い。
なおかつ、家でも手軽に出来る身近さが良かったです。

近畿遠征旅行 最終日 その2

2006-10-02 02:19:37 | 通常日記
さて、名残惜しいが姫路城を後にして、次は兵庫県神戸市須磨へ。
駅をおりると、目の前が海!!

素敵な立地条件です。


駅からバス停まで少し歩くのでノンビリ歩いていると、
「お持ち帰り寿司」の店がありました。小腹が減っていたので見てみると
随分と安い。
こっちで買う半額くらいで売っている。しかもボリュームたっぷり。

お店のおばちゃんにバス停を聞きつつ、松前(サバの押し寿司)と愛するアジの握りを買いバスへ。
水族館前のベンチで一人おやつタイムです。



上がアジの握り。4カンで200円。
下が松前寿司。これで300円。

さっそくアジのほうを食べてみる。

……!!??

なんだこれは! 滅茶苦茶旨い!!


食べる前からアジのサイズが東京の倍はある立派なものでしたが
味も全然違います。東京で食べるのよりも何倍も何倍も濃縮された味がします。
味の基盤はアジのものなのです、でも……全然違う。
食べると海とアジのおいしさが口の中に広がっていく、そんなアジのお寿司でした。

松前も、しっかりと昆布が染み込んでおりましたが
肉厚でやわらかいサバがご飯にあい、とてもとても堪能できました。
ボリュームあり、味も先ほどのようにしっかりとしていてどんどん入っていきました。

この美味しさは近くに漁港があるからでしょう。
旨いお寿司で元気一杯です。

さて、小雨が降ってきた所で水族館へ。

ここは神戸市立須磨水族館。背の高い南国風の木を入り口に配した
リゾート気分の水族館です。
この水族館、どうやら新しいウルトラマンの映画に使われたらしく
5メートルくらいのウルトラマンがいたり、あちこちでポスターが貼られていたりしました。

どうやら隊員同士がデートをする場所として使われたようです。
……知るか、雰囲気壊すから剥がせ(==#


ここは、本館・アマゾン館・イルカライブ館・ラッコ館・さかなライブ劇場・
森の水槽・和楽園展示館 といった複数の建物からなっており、
好きな順番で、好きに回ることができるという自由度の高い水族館になっています。


目の前に広がる豊かな海の魚たちを展示している本館をはじめ
それぞれテーマごとに建物が分かれているので
好きな建物へ行き、存分に魚たちを楽しむことが出来ます。

ここの水族館で面白いのは、夕方のイルカライブは
「イルカの練習風景」を見ることができるということ。
16時からのイルカショーは、まだ未熟なイルカたちの技の熟練度をあげたり
新しい技を覚えるための時間です。
勿論失敗も多く、トレーナーの言うことを聞かない子もいるのですが、
晴れやかなショーの裏側を覗けるようで興味深いです。


まだまだ未熟なイルカが上手く芸が出来たら惜しみない拍手をあげましょう。



魚の輪切りのスライドや、深海魚の標本、ピラルクーの骨格標本
それに無脊椎動物の展示数も多く、学習施設としての色合いも強く感じます。


本館屋上では海亀アップルパイが売っていました。なかなか可愛い。

望遠鏡もあり、目の前に広がる瀬戸内海をたっぷり見ることも。


外来魚水槽に、バスやギル、アカミミガメなどだけでなく
アリゲーターガーが居たのがちょっと衝撃。
日淡館で「身近な魚」としてオイカワ・モロコとギギが同列だったのがもっと衝撃でした。


閉館時間ギリギリまで居て、外に出る。
入館時に降り始めた雨がやんでいたので、砂浜を歩いて駅へ向かうことに。


船着場などで見られる小魚が何なのかを考えながら、
瀬戸内の海を全身で感じる。

午前中まで波が荒かったので、波打ち際に多くの貝殻がうちあげられていました。
その中には、死んだヒトデやバフンウニなども。


これは生きてました。

潮干狩りする家族連れ、もの悲しげに海を見る女性
楽しそうに遊ぶカップル、サーフボードを持ったナイスガイズ
大学の映画部っぽい人たち
(暮れる瀬戸内海を瀬に男女が抱き合ってるシーンを撮ってました)
釣りをしている父と子、金属探知機で波打ち際で何かを探す外国人一家。

台風明けで風も強く寒い日だというのに、そこには人がちらほらと。
瀬戸内の砂浜に、俺もその「風景のひとつ」として、歩を進めていく。


デジカメの容量が限界なのだが、写真を一枚撮った。


暮れゆく瀬戸内海。遠くに見える明石海峡大橋。
砂浜で、仲よさげなカップルがじゃれあっている。

それを独り撮る俺!


俺もいつか、ああいう写真の中の人たちみたいになりたいものだ。


旅の最後に、「美味しい」と薦められた豚マンを買いに行く。
新大阪駅の構内にうっている店があるということで行ってみると
何人も並んでいる。

私も購入してみる。

……ちょっとピンぼけ


一口食べてみると、食べた瞬間に肉汁が「じゅわ」っとあふれ出てくる。

豚ひき肉とちょっと大きめに刻んだ玉ねぎが中心の具材なのですが
とってもジューシー。
食べるたびに、豚の油と玉ねぎの甘味が口の中に広がります。
しかもかなりのボリューム!
女の子とかなら、これ一個で一食分になるかもしれません。

2個入りから売っていたので2個買ったのですが結構おなかに溜まりました。
2個食べる人は、1個目は普通に食べて、次は付属のカラシをつけてもいいと思います
刺激的になって、口の中のくどさが消えますよ。


大阪駅でバスに乗り、東京へ帰還。

琵琶湖・大阪城・姫路城・淀川・瀬戸内海
そして、それぞれの水族館。
様々なものを見て、独特な雰囲気を楽しんでまいりました。

あ? 食ってばかりだったって?
気にしない気にしない。旨い物食うのは人生の楽しみの大きな部分だよ!

非常に有意義な旅であったと思います。
あまりこういった時間は取れませんが、また何処かへ行きたいところです。




おまけ
個人的な観点ですが、今回行った水族館で私の好きな順。
見易さ、面白さ、淡水魚の展示、目玉、雰囲気 などで勝手につけたものですが
以下の通り。

1:琵琶湖博物館
  文句なしの淡水魚館。西日本の魚が一同に会しています。
  淡水魚好きならまず見るべし!
  ビワマスの大量に泳ぐ水槽や、
  それぞれの魚のため大きくスペースを取った水槽が胸を高鳴らせます。
  立派なアユモドキも!
  人は結構いましたけど、混んでいるというほどでもないです。
  男子トイレからも水槽が見える罠。
  ここのカネヒラはとっても大きい。カネヒラってこんな大きくなるんだねえ。
  アルビノのビワコオオナマズが居ました、必見。

2:姫路市立水族館
  こちらの淡水魚のランナップもかなりのもの。
  海水魚や海亀。本当に間近で見れるペンギンや水生生物
  水族館でありつつ、水産生物学習施設として充分な出来栄え。
  何よりゆっくり見れるのがいい。  
  とにかく亀の揃いが素晴らしく、亀好きなら絶対に行くべし。
  青サワガニや白毛モクズなどの生体もおり、入館料の安さと比較して内容充実。
  海蛇など、独特な展示がオススメです。

3:水道記念館
  水族館というわけではありませんが、水槽と魚の揃いはかなりのもの。
  琵琶湖淀川系だけでよければ全ての淡水魚が揃っているでしょう。
  規模そのものが小さいので生体のサイズもそこそこですが、
  水槽の形状や見せ方に魅せられます。
  川の環境悪化に関しての資料が揃っています。色々考えさせられる場所ですよ。
  研究室の魚たちは、普通の市販水槽に入っている魚たち。
  自分の家がこんなだったら幸せだなーなんて思ってしまいます。

4:海遊館
  人! 人! 人!
  しかしジンベイザメのインパクトはそれを凌駕します!
  カワウソなどの若者向けな生体が多く、
  生物を見るというより雰囲気を楽しむアミューズメント的な場所となっています。
  私のような生物を見るタイプにはちょっと方向性が違いますが
  目玉生体であるジンベイザメとマンタを見るだけでも充分元は取れるかと。
  日本淡水魚もそれなりにいますが、大きな水槽に色々混ぜて入れているので
  個々の姿をじっくり見るのは難しいと思います。

5:かわいい水族館
  別に大きいわけでもなく、別に目玉があるわけでもなく
  無料であるのも当然な通路のオブジェ。それがかわいい水族館。
  ですが、買い物客に子供がいた場合は人気でしょうし、
  子供が再度見たがったら集客効果につながります。
  ほんとに駅に繋がった建物の中にあり、気軽に行ける場所でしょう。
  水槽ごとにテーマがあり、ぱっと見るだけでその違いとテーマがわかり面白い。
  水槽のアクリルが歪んでいるのかかなり見づらいですが、
  それでも時間があれば少し足を向けてみるのも良いかと。
  日本淡水魚はいません。

6:神戸市立須磨水族館
  入るといきなり大水槽が迎えてくれる水族館。
  海浜公園に来る観光客のための水族館だと思います。
  通路の両側にある水槽全てに大量のピラニアが泳いでいたり
  竜宮の遣いという深海魚の標本があったりと、
  珍しいものが色々見れます。
  アマゾン水槽などは、ボタンを押したり一定時間が経つとスコールが降ります。
  強烈なインパクトが不足はしていましたが、ワザを感じる水族館です。
  冷たい水の水槽の前に、車のワイパーが置いてあり、
  窓の曇り取りとしてわざわざ設置してあるのも丁寧で好感がもてる。
  パンダの顔のような、全身白黒ブチのウナギが居ました。
  不思議な生物です……近所のウナギ屋さんが提供してくれたのだとか。必見っ

順位はつけましたけど、どれも見ごたえあったり
面白い工夫を凝らしてあります。楽しいですよ!

近畿遠征旅行 二日目 その1

2006-10-01 19:39:19 | 通常日記
二日目っ

朝釣りが終わった後、荷物を片付けマシス氏の
知り合いさんに駅まで車で送ってもらう。
マシス氏のブログでお名前だけは存じておりましたので
なんとも微妙な挨拶に。

最寄り駅から新快速に乗車、ここから大阪に向かうのだ。


早朝なのと、最後尾車両に乗ったことから
ガラガラの車内で日差しを浴びてノンビリと過ごす。

窓の外を見ると、前日分の日記でも書いたが
やはり川が多い……川は多いとしても、だ

千葉に行ったときも思ったが、日本は山が多い。
山の中の盆地(?)に琵琶湖のような巨大な湖があったり
山の隣が海だったり……

私のフィールドとしている茨城は、関東平野のど真ん中。
平野続きの場所に慣れていましたので
新鮮で、自分の知らない土地に来ているとしみじみ感じます。



電車は関東で乗る特急系の電車のように
進行方向に向けて座るタイプの椅子。
午前中の日差しが窓の外から入ってきてまぶしく
他の席の人はカーテンを閉めていた。

台風が来る前の快晴なので少しでも堪能したくて私はカーテンを開けていたのですが
大阪府に入ってから乗ってきた後ろの座席のオバハンが
わざわざ立ち上がり私の席のほうまで手を伸ばして
一言もなしにカーテンを閉める。
さすが大阪のオバハン。

非常に腹立たしかったのですが、とりあえず町並みも建物が多くなってきたので
カーテンをそのままにしていました。

……が!

電車の前の方から、橋を渡る独特の音。
川は見ないわけにはいかない……私は慌ててカーテンを開ける。

そこに広がっていたのは、利根川にも劣らない河川敷を持つ
とても大きな川。

しかし水の深さは利根川とは違い、なかなか浅そうです。
川遊びとか出来そうな感じ……この川は、『淀川』とのこと。
琵琶湖を水源とし、琵琶湖唯一の排水口だそうだ。
流域により名前が変わる河川で、水系としての支流河川は
日本一とのこと。

見知った利根川とはまた違った大河川に胸は高鳴ります。
寧ろ水族館やめてここで釣りしていたいそんな気分。

そんな雰囲気に浸っていたのですが、
なんか後ろからオバハンが文句言って来た。
どうやらまぶしいから閉めろと言っているらしい。

人様の席の範囲まで口出すとは
さすが大阪のオバちゃん!!

とはいえこちらもそんなこと言われて黙ってられない。
大阪のオバハンには仕事でも散々煮え湯を飲まされているのだ、
仕事と無関係なら頭なんざさげるつもりは無い。
「俺は外が見たいから開けているんだ、眩しいなら他の席に行け!
 俺は大阪で降りるからそれまで我慢してろ!」と、一括。
オバハンは渋々席に座ったが、まだなんかブツブツ言ってやがった。

ちと腹立たしくはあったが、無事大阪まで到着。
ちなみにそのオバハンも大阪で降りていた。

さて、大阪駅のホームから空を見上げてちと思案。
台風が接近中で、天気が悪くなるのは間違いないが、今は不思議と快晴。
ならば、最初の予定とはずれるが天気のいい大阪城を覗いてみようと移動開始っ
大阪環状線(東京の山の手線みたいに大阪一周してる路線)にのり、大阪城公園駅へ。

駅の改札前には、立派な大阪城のディスプレイが置いてありました。


スケールはかなりのもののようです、さっそく駅から出て天守閣へ向かってみました。
敬老の日連休のため、観光客はお年寄りが多く、彼らを抜きつつサクサク歩くと
外濠が見えてきました。


濠は静かに佇んでいましたが、柵に
「柵を越えて、釣りは禁止します」と看板がついていました。
これは柵を越えなければ釣りしていいのか、それとも釣りがダメなのか……?
岸近くを見ると、濃い緑色の濠の中に、10-15cmほどの魚影がちらほら見受けられました。
果たしてこれは??

結構急な坂を登りつつ、内堀へ到着。
ここまで来ると、天守閣も望めます。


ここの柵には「釣り禁止」との記載。しかしバリバリ釣りしてる人がいます。
お話を伺ってみると、ここは結構いいサイズの鯉フナが釣れるとの事。
また、『コイみたいな大きな魚』も掛かるとか。ソウギョかな??
かつてはモロコなどの小魚もかなり釣れたそうですが、今はブルーギルが多いのだとか。
ルアー釣りしてる人に話を聞くと、バスも居るのだとの事。

更に橋の真ん中でビンドウを用意している怪しげな集団が居たので話を聞くと
許可を得て調査をしている民間の方々でした。

曰く 大阪城の濠に居る魚は
ブルーギル・ブラックバス・コイ・ギンブナ・ヘラブナ(ゲンゴロウブナ)・モツゴ・モロコ・ドジョウ
ナマズ・ライギョ(カムルチー)・ソウギョ・チチブ(ヌマチチブ??)・ゴリ(??)・ハゼ(ヨシノボリらしい)
なんかが居るそうです。タナゴは居ないんだって。
俺が観光客(いやそなんですが)に見えたらしく、通りやすい名前で教えてくれたのですが
その分わかりづらい部分が出てしまったのは残念。

兎も角お仕事の邪魔するのもアレだったんで退散。ビンドウを引きあげてるところなら
ずっと付いていたんですけどね。

さて、内堀も越えて天守閣へ。
更なる急な坂を登ります。こりゃキツイ……これを馬で上がるなら兎も角
重装備の鎧兜でのぼるのは辛すぎる。
あちこちから弓が撃てる高台があり攻め落とすのは容易ではなさそう。



そして遂に天守閣へ到着!!
バリアフリー用なのかエレベーターが外観をぶち壊しにしていますが
それさえ見なければ問題なし!

緑色の瓦に各所に施された金の装飾。豪華絢爛と言える城。
歴代の城主の名前を見れば、自ずと理由もわかってくるものです。
しばしベンチに座り城を眺めましたが、あまり時間も無いので退散。
来た方向とは別の門へ向かおうとしたのですがいまいち道がわからず。

適当に歩いていると、見知らぬおっちゃんが
「そっちは行き止まり、出るならこっちいって建物を右に曲がると門だ」(意訳)
と声を掛けてくれましたので無事門から出れました。

門から出ると……
こちら側の内濠は水が抜いてあるようです。


……深っ!!?

こ、こんなに深かったとは……
濠の深さは15メートル位ですが、天守閣側の石垣は30メートルはあります。
クレーンも何もなかった時代、これほどの建造物を人の手だけで作った……
改めてその偉業に背筋が凍ります。一度見てみてください。

大阪城を抜け、反対の森之宮駅から海遊館へ向かうために地下鉄へ。
電車が到着したとき、電車へ降りようとしたカートを押しながら歩くおばあちゃんが
カートの車輪が電車ドアの下にある出っ張りに引っかかり出られない様子。
すると、おばあちゃんの後ろにいたお兄さんがワザワザおばあちゃんのカートを持ち上げてゆっくりとおばあちゃんと共にホームへ。
(隙間から出ることもできたのに)

颯爽と去るお兄さん。例のひとつも言わないおばあちゃん。


先程の天守閣での事もそうだが大阪の男は人情に溢れている気がする。
颯爽と去る背中や良しッ!



そんなこんなで海遊館へ到着~

妙に角張った建物が目に飛び込んできます。



(#゜д゜)<ゴルァ


海遊館の中は、もう 人 人 人!
私はこんなに混んでいる水族館ははじめて!
人間観察しろってか!

してみた。

来客は主にカップル・お年寄り+孫&息子夫婦・お年寄り夫婦・子供&父母の4つに分けられる。
敬老の日でお年よりは格安なので、ツアーでも組まれたのかもしれない。
しかし杖を付いているような老人にはこの人ごみはキツくないか……? しかし中々楽しそう。
ベビーカーがかなり目立つ。正直邪魔。
しかも子供が疲れて寝ている場合が多い。何しに来たんだ? 子供の情操教育のためじゃないのか?
父母カップルのただのデートか……?
小さな子供は水槽前で私が見ていると足元にもぐりこんでくる。小柄だと便利だな。


カップルは男の方は結構静か。相当な人ごみなので、腕で彼女をガードしたり誘導したりと
なかなか出来た男が多い。
しかし彼女はというと……割り込む割り込む割り込む。
俺が水槽前で写真を撮ろうとずっと並んでいる場所に堂々と割り込む。
水槽前でじっくり見ていると腕を入れてきて入り込もうとする。
しかも一度腕で押し返したりしても何度も何度も入り込もうとする……(汗
彼氏に文句いって、なだめてた彼氏乙。


そんな感じ。少なくとも俺のように「野郎一人」で来ている剛の者は居なかった。
……泣けてくる。いやマジでorz

ちなみに一組だけ男同士で来てる二人組みを見つけた。
生態に関してなどのまじめな話をしていたので、生物か水族館かに興味があり来たのだろう。
ちょっと羨ましい。


大水槽でジンベイザメを見た。これがここに来た目的だ。

俺は元々大きな魚はあまり興味がないタイプだった。
水槽で飼えるようなサイズの魚、特に日淡がメインで好きだった。
マンボウは好きだったけど、それ以外は『日淡と比較して』あまり興味はなかったが……

友人が大きな魚が好きということで、その魅力をよく語ってくれたので
多少私も大きな魚に興味が沸き、ちょっと見に来たのだけど……


ジンベイ、凄い……
堂々と・堂々と・堂々と……ジンベイはただ泳いでいるだけ
ただ泳いでいるだけなのに、特に何かしているわけではないのに
それだけで、俺の心を打つ。


ジンベイが泳ぐ。その周りに魚たちが寄ってきて従うように、慕うように共に泳ぐ。
ジンベイが泳ぐ、ジンベイが泳ぐ。ただただ、堂々と泳ぐ。

その姿はまさに王。
私はかつて、鴨川のシャチに力強い『海の王者』の印象を受けたが
ジンベイザメはまた違った『海の王』の魅力を持っていた。
前者が『動』でありパワーの王なら 後者は『静』であり権力と威厳の王である。

俺は大きな魚には近年まで興味は無かった。
海遊館に来るまで、ちょっとした興味でしかなかった。

そして

俺は、心に衝撃を受けた。



余韻に浸りながら海遊館を出ると、雨。
一気に冷めたorz 頭冷やせってか。

しかし存外ジンベイザメで時間を食ってしまった。
次の目的地である「水道記念館」はなんと16時半でおしまい。現在15時半。
慌てて駅に向かい、最寄駅下車。
タクシーに飛び乗ると「歩いて5分くらいだよ」と運ちゃんに言われてダッシュ。

……5分じゃつかねーよorz タクシーのりゃよかった。


到着したのが16時15分。赤レンガの建物が出迎えてくれました。


時間がないのでゆっくり見られないが、とにかく一通り回ってみる。
希少淡水魚から汽水魚、淀川水系の多くの魚たちが揃っているようだ。

モクズガニなどの甲殻類なども揃い、魚たちの状態も良い。
イメージとしては琵琶湖博物館を小さくした感じだが、
水道記念館ということで、水質の悪化に関する問題提議など
人と水を取り巻く様々なことが展示されていた。



併設されている淡水魚飼育研究棟 では、ずらりと並んだ水槽に
様々な淡水魚が飼育されていた。中には稚魚・若魚なども。

でももう時間終了。研究棟は殆ど見ることが出来ませんでした。
無料の資料館なのですが、無料にしては十分すぎるほどの魚の揃いでした。
琵琶湖博物館に行ってしまえば充分といえば充分ですが、
大阪で日本淡水魚を見るなら海遊館よりもこちらでしょう。
研究棟のように間近で魚の飼育が見られたりするのもオイシイ。
またじっくり行ってみたいなあ。


そして最後に、大阪駅近くのデパート内にある「かわいい水族館」へ。



デパートの普通の通路の壁面に幾つも大きな水槽があるという場所なのですが
なかなか面白い。
水槽ごとに見栄えを考えて展示されていて、子供も大人も楽しめる。
きちんと何が展示されているかの紹介もあり、
こんなデパートなら子供も行きたがると思う。

各水族館の詳細は後日(いつか書くから!)の来訪記で……。
一番書きたかったジンベイから受けた衝撃はここでサクっと書いちゃったけど(苦笑