WoodSound~日綴記

山のこと、川のこと、森のこと、その他自然に関することをはじめ、森の音が日々の思いを綴ってみたいと思います

釣具屋のマドンナ

2006-01-19 | Flyfishing
昨日、今日、明日と3日間、研修で梅田に通っている。
いつも行くと人の多さと、ごちゃごちゃした街並みに疲れてしまう。
よく10数年もこんなところに、毎日通っていたなぁと思う。
はっきり言って好きな場所ではない。
でも、その中で一箇所いつも立ち寄る大好きなところがある。
某百貨店の釣具売り場だ。
(百貨店に釣具売り場があるのはここだけなので分かる人にはすぐ分かると思うが・・・)
フライの用具ならここでほぼ全て揃うという、
なにわのフライフィッシャーなら誰もが知っているところだ。

この売り場に看板娘のおばちゃんがいらっしゃる。
もう80くらいのご年齢だが、カクシャクとして立ちっぱなしの
決して楽ではない仕事を毎日こなされている。
仕事の帰りや、途中にも抜け出して、よくロッドやリール、
マテリアルを愛でて癒されたものだ。
仕事で梅田に通わなくなって行く回数は年に数回となった。
フライを始めてから10年の付き合いなので、
ここに来ておばちゃんと会って話をするのが楽しみである。
今日もまた寄ってしまった。
たいがい昔の川は良かったとか、○○さんの造った竿は良かったとか、
おばちゃんの昔の話に相槌をうつくらいなのだが。

梅田に来て、寄らずに帰るとどこか落ち着かない。
ご年齢がご年齢だけに、こうして店を訪れておばちゃんの顔を見るとほっとする。
騒々しい梅田の街の中で、私にとっての心のオアシスだ。
これからもずっと元気で、ここに立ち続けて欲しいと心から願っている。



全くの余談だが、この釣具売り場が百貨店にあること自体が、
不思議なのだが今日行って驚いたことにその横の売り場が変わっていたこと。
スポーツのコーナーなので、別にあってもかまわないのだが・・・
それにしてもマニアックな百貨店である。
件の売り場と釣具売り場の両方を見て私は思わずつぶやいた。
Shall we fish?


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