WoodSound~日綴記

山のこと、川のこと、森のこと、その他自然に関することをはじめ、森の音が日々の思いを綴ってみたいと思います

Vive La France!!

2006-04-13 | Diary
最近の痛快なニュースと言えば、フランスで試用期間の若年者を、
理由なしに解雇できるというCPE法案が廃案になったことだ。
「さすがフランス」と言わざるを得ない。
フランスの政治は街角で行われると言われているらしいが、
他国のことながら、廃案にさせた学生や民衆を拍手したくなった。

そもそも解雇しやすくすれば雇いやすくなるという発想は、
完全に雇い主側に立った視点である。
労働者側には選択の余地はなく3年間もの間、
緊張と抑圧が強いられる。
人権主義のフランスが聞いてあきれる法案だった。

翻ってわが国ではどうか?
労働基準法18条の2に
「解雇は客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると認められない場合は、その権利を濫用したものとして、無効とする」
と言う条文が一昨年設けられた。
これまでは判例でのみ示されていたのだが、
イチオウ条文ニシテミマシタヨという感じのあいまいな表現である。

まず客観的に合理的な理由とは何か?
これに関しては就業規則できちんとうたう必要がある。
例えば10日間無断欠勤したら・・、酒を飲んで職務に就いたら・・
などその理由を労働者に周知した上での話ですよということになる。

しかし次の“社会通念上相当”とはどういうことか?
これがいまいちよく解らない。
常識という言葉が思い浮かぶが、これこそ百人おれば、百人の常識がある。
読みようによってはどうとでも、取れるこの玉虫色の条文。
曲者である。

フランスを他山の石として、日本人ももう少し真剣にならないと、
格差社会は広がるばかりである。

なんか強引かつ無難なまとめ方でしたね。

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