WoodSound~日綴記

山のこと、川のこと、森のこと、その他自然に関することをはじめ、森の音が日々の思いを綴ってみたいと思います

経る時

2008-04-08 | Music
春は別れと出逢いの交錯する季節である。
哀しいし、そして嬉しい。
我が職場でも何人かの人が辞めていき、
何人かの新しい人が入ってきた。

長女は入学式を迎え、
次女や息子は学年が一つあがった。

私はといえば一つところに残り、
流れる季節を眺めている。
そして確実に言えることは、
こうして一つ年をとるということだ。





 経る時


 作詞 : 松任谷由実
 作曲 : 松任谷由実


 窓際では老夫婦が
 ふくらみだした蕾をながめてる
 薄日の射す枯木立が
 桜並木であるのを誰もが忘れていても
 何も云わず やがては花は咲き誇り
 かなわぬ想いを散らし 季節はゆく

 二度と来ない人のことを
 ずっと待ってる気がするティールーム
 水路に散る桜を見に
 さびれたこのホテルまで

 真夏の影 深緑に
 ペンキの剥げたボートを浸し
 秋の夕日細く長く
 カラスの群れはぼんやり
 スモッグの中に溶ける

 どこから来て どこへ行くの
 あんなに強く愛した気持も憎んだことも
 今は昔

 四月ごとに同じ席は
 うす紅の砂時計の底になる
 空から降る時が見える
 さびれたこのホテルから

2 コメント

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さびれた事務所から (トムノグ)
2008-04-09 18:51:11
別れと出会いの春は、うれしさよりちょっぴり淋しさの方が上回ります。うちもついに夫婦ふたりきりになりました。
職場ではひとり退職し、さびれた事務所から見る空はちよっぴり淋しい感じです。
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トムノグさまへ (森の音)
2008-04-09 23:04:07
夫婦水入らずですね。
いまどきなかなか社会で、
独り立ちできない若者が多い中、
ご立派なお子さんたちだと思います。
でも、それはそれで寂しいものがありますね。

職場でも退職者。
私のところでも折角仕事を覚えてこれから戦力という若者が、
多く辞めていきました。
せめて培った経験を生かして、
新天地で頑張ってほしいと願うばかりです。

寂しいですね。
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