WoodSound~日綴記

山のこと、川のこと、森のこと、その他自然に関することをはじめ、森の音が日々の思いを綴ってみたいと思います

貸本屋の誘惑

2006-04-19 | Diary
最近、よく仕事帰りに古本屋に行く。
古本屋といっても梅田のかっぱ横丁にあるようなイメージとは全く違って、
大きなフロアにわりかしきれいな本が、並んで普通の本屋と変わらない。
思ったとおりの本があるわけではなく、ちょっと前に売れた本が、
特値で売られているのが魅力だ。

安いのでついついこれはと思った本は買ってしまう。
今日も新書を4冊ほど買ってしまった。

先日来、かわぐちかいじ氏の漫画にはまっているのだが、
良平さんに薦められた「イーグル」というのが置いてあったので買ってしまった。
ただし7巻がなくて、6巻を読んだ時点で止まっている。
多聞にもれず大変面白くて次を読みたいのだが、生殺しの状態である。

小学生の頃、近所に貸本屋というのがあった。
小さな店の中に、漫画が所狭しと並んでいて、一冊一日30円くらいで貸してくれた。
かびのすえた臭いがして、髪をひっつめにした年老いたおばさんが店番していた。
当時、「ドカベン」や「キャプテン」、「ブラックジャック」など
流行していたたくさんの漫画をここで借りて読んだ。

1~2冊借りては次の巻が読みたくて、毎日通ったものだ。
しかし、誰かが借りていて意中のものがなかったりすると、
あきらめて帰るか、他の漫画を借りてお茶をにごすかしなければならなかった。
何日か後に、読みたい巻が戻ってきたら、その巻が後光がさすように見えた。

今、古本屋に通ってそんな懐かしさが突然蘇ってきた。
貸本屋と違って、待っていても「イーグル」の7巻は、棚に並びそうにないので、
新品を買おうかなと思っている。

でもどこか貸本屋の感覚で、ついつい古本屋をのぞいてしまう今日この頃である。

2 コメント

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金魚屋古書店 ()
2006-04-20 14:40:06
貸本(漫画)屋さんが舞台の

「金魚屋古書店」という漫画が好きです。

昔は貸本用の出版・流通経路があったんですね。

水木しげるや手塚治虫も

貸本漫画家からのスタートだったらしい。

「金魚屋古書店」みたいな店があったら

絶対に毎日通うだろうなあ・・・。
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渉さんへ (森の音)
2006-04-20 22:24:23
いくら民度の高い(?)京都といえども、

私が知る限り貸本屋というのは、

そこだけでした。

あれって合法だったのでしょうか。

卒業してしまったのか、

それとも読みつくしてしまったのか、

いつの間にか足が遠のいて、

そのうち店もなくなってしまいました。

間違いなく私の幼少の精神的発達に、

多大な影響を及ぼした貸本屋でした。



今となれば夢幻のごとくかな・・・

「金魚屋古書店」、古書店で探してみます。
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