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ハイツ黒猫

怪異画家として
妖怪画を好んで描いています。
そんな女性作家の日常と非日常。
日本画/妖怪画/妖怪画女性作家

年賀状メイキング2

2013-01-18 22:51:01 | 制作
毎年、なぜだか 20日前後になっても年賀状のやり取りをしています。


本日も遅れて一枚届きました。


そして、今年の年賀状はこのような感じになりました。

ロボヘビ。




アクリルとキャンバスボードで一部に嘘っこ金箔。




お返しの年賀状印刷しなくては…(笑

年賀状メイキング①

2013-01-01 22:09:59 | 制作
毎年、年賀状を送り合う友人がいてとてもありがたいと思っています。

特に、今年は作家の知り合いが増えたので…勝手に年賀状をいただけるものとし、ワクワクしています。

さて、今年の干支はヘビですね。
皆さんは、どんな風に描いてくるでしょうか?

以前、「戌年」の時に「犬」じゃ飽きただろう…と気を使った友人の年賀状に「巳」が描かれていた事がありました。
今年は、どうなることやら…

ヘビだと、神格化された生き物だしさまざまなアプローチができそう。
作家陣は、伝承とかからインスピレーションを受けて描くんじゃないかな?

と、勝手に想像し…

私は、未来的なところで、ヘビのロボットを描こうかな、、、

と決めました。

ロボットと言っても仕組みは参考にしながら、メカニカルと大装飾時代を混ぜたオリジナル世界から描く物なのでそんなにメカニックな物にはならないはず。


資料①


下絵①



資料②過去のメカニカルな作品

仕上がりは、全然違いますが…

次回は、彩色中の画像を載せます。


蛇体の女神 と 年賀状。

2012-12-29 01:13:49 | 制作
十二の干支の中でも、神として崇めらる反面、憑き物として恐れられる…そんな生き物は蛇ぐらいではなかろうか?


今年の夏に、北海道の円山動物園でビルマニシキヘビのアルビノを見てきた。
土の色との異様なコントラストに思わず息をのんだ。


土の上を静かに這い回る姿は、神に対する裏切りを行なった生き物にも見えたし、白娘子(白蛇伝)の人間に化ける前の姿にも見えるので不思議だなぁ。

と、つい、時間を忘れ魅入ってしまっていた。

それにしても、蛇=女性
というイメージがある。
有名どころとして、メデューサとか。
一応、伏犠は男なんだろうけど…

白蛇伝とか、あと日本の話で女性が恋に焦がれてるうちに身体が蛇がとなっていった…
というのがあったはず(うろ覚え)


どうやら、700番あたりの本をいくつか読むと蛇の「脱皮」が、女性と関係しているとの事。


その「脱皮」において古来の人々は生命の再生や種族の繁栄をイメージしたわけで、

=出産
=女性
=蛇体の女神の出現

の着地。

なるほど。


今回、この巳 年にあたり…
この辺の伝承などをモチーフに年賀状を描こうかと思ったけども、、、
真逆のアプローチで、完成を狙っています。
それが、いいか悪いかは別として…

とりあえずは、まず、下塗りね。


錬金-混合エマルジョン技法

2012-12-11 15:45:35 | 制作

親油性と親水性の反発とエマルジョン効果、解乳化を利用し画面上で顔料を混ぜ、絵の具のもぞもぞ感を出す。

という、オリジナル技法(だと思っているが、もしかしたら、そうでないかもしれない。)


妖怪の絵を描くときに少し使ったりもするが、とりあえず「混合エマルジョン技法」と呼んでいる。


それを、今回(初)日本画でやろうと思い…
水干絵の具、岩絵の具、水彩絵の具、アクリル絵の具、膠、グリセリン
を引っ張り出してきた。




まずは、和紙を張ったパネル画面全体に水を引き、岩絵の具と水干絵の具のたらしこみをし、半乾きになったところに膠水を全体に引く。

ここで、加湿器を入れる。


絵の具全体の乾きを遅らせるためだ。


次に、水彩絵の具にグリセリンを足し、上から垂らしこみをする。


表面張力で絵の具が固定されているが、ここで一回画面を揺らす。

ここで、本来は水性で重い岩絵の具と水干絵の具が動き、軽い水彩絵の具を押しのけ絵の上にくる事で、二層の分離状態がエマルジョンし、乾燥しながら解乳化することで、さらに複雑な色の変化を作れるのだが…


…失敗した。


やっぱり、テレピン油や樹脂の方が反発するし、軽いから…

そもそも、和紙でやろうとしたのがいけなかった気もする。


いま、すごい悲しい気分だ。


とりあえず、一回コアラ生活に戻ろう…