親油性と親水性の反発とエマルジョン効果、解乳化を利用し画面上で顔料を混ぜ、絵の具のもぞもぞ感を出す。
という、オリジナル技法(だと思っているが、もしかしたら、そうでないかもしれない。)
妖怪の絵を描くときに少し使ったりもするが、とりあえず「混合エマルジョン技法」と呼んでいる。
それを、今回(初)日本画でやろうと思い…
水干絵の具、岩絵の具、水彩絵の具、アクリル絵の具、膠、グリセリン
を引っ張り出してきた。
まずは、和紙を張ったパネル画面全体に水を引き、岩絵の具と水干絵の具のたらしこみをし、半乾きになったところに膠水を全体に引く。
ここで、加湿器を入れる。
絵の具全体の乾きを遅らせるためだ。
次に、水彩絵の具にグリセリンを足し、上から垂らしこみをする。
表面張力で絵の具が固定されているが、ここで一回画面を揺らす。
ここで、本来は水性で重い岩絵の具と水干絵の具が動き、軽い水彩絵の具を押しのけ絵の上にくる事で、二層の分離状態がエマルジョンし、乾燥しながら解乳化することで、さらに複雑な色の変化を作れるのだが…
…失敗した。
やっぱり、テレピン油や樹脂の方が反発するし、軽いから…
そもそも、和紙でやろうとしたのがいけなかった気もする。
いま、すごい悲しい気分だ。
とりあえず、一回コアラ生活に戻ろう…