ハイツ黒猫

怪異画家として
妖怪画を好んで描いています。
そんな女性作家の日常と非日常。
日本画/妖怪画/妖怪画女性作家

妖怪扇子制作

2014-10-28 01:20:18 | 制作
先日、花園神社の骨董市に行って来ました。

なにか、いい物あったら買おうかな という具合に物色していたら…

大量の扇子を箱に入れたお店が。

どれもこれも長年の経年変化で良い味が出てました。
普段なら通り過ぎるでしょうが
なぜか、通り過ぎては行けない気がして、立ち止まり、
興味本位で扇子を広げてみたところ…

妖怪を添えてみたら素敵かもしれない!
と閃きまして。

その場にあった扇子を全て広げ、妖怪画に合いそうな扇子を探すことに。

怪しい扇子探しに集中し始めた私を、お店の人がチラッと見てました。

まさか、妖怪を添える用で選んでるとは思わないでしょう。

集中すること10分。

選びに選び7本購入しました。



そして、本日妖怪を添えてみました。


妖怪・松明丸です。



扇子元々の模様が雲の様だったので、飛行タイプの妖怪をと思っていました。

いつも描いている団扇より、描きにくいですし、下書きが出来ないので苦戦しますが、満足の仕上がりです。

たためる様に、水干絵の具ではなくアクリルガッシュを使っています。







銀座一丁目、奥野ビル

2014-10-16 01:20:56 | 日記


銀座奥野ビル。

15日搬入を済ませ、16日より展示が始まります。

1932年竣工の奥野ビルは、
当時には珍しく、電話回線が全室に備えられた銀座初の高級アパートだったそうです。

外壁のタイルの引っ掻き模様や手動のエレベーター、どちらを使うか迷う対照に配置された階段。
昭和のモダン建築好きとしてはたまりません。

特に、「呼」ボタンで籠を呼ぶ、手動のエレベーターは毎回絶対乗ります。

籠って書くと本当の籠みたいですが、編み込まれてません。

6階の銀座モダンアートにて21日まで人魚の木乃伊などを展示をしています。

お近くにいらした際は是非お立ち寄り下さい。


オパールは不幸を呼ぶの?

2014-10-13 01:18:01 | 日記
「氷のような炎をはなちながらたえず燃え続ける蛋白石、
人の心を悲しませ、暗闇を怖がらせる…」
(オスカー・ワイルド サロメより)


オパールは、不幸の石なのか?

日本語で、蛋白石と呼ばれるオパールはその特有の遊色が美しい10月の誕生石のひとつ。

10月は、他にピンクトルマリンもありますが個人的にオパールが大好きなのでそれについてのお話を。

「愛を射止める」「人々に喜びをもたらす」「内側の才能を引き出す」

オパールの石言葉は、とても良いものばかり。

見る角度によって変化しながら虹色に輝く遊色効果は、昔から人々を不思議と幸せな気持ちにしてきたからこういった石言葉があると思うのですが、「不幸の石」ともいうのです。

迷信的な恐怖の原因は、
昔から職人達がオパールをカットしたり、金属の台にはめ込んだりする時に石が欠けたり、割れたりというのがあり…
加工での事故は、職人が責任を負うことになっているので多くの職人がこの石に対して嫌悪感を抱くようになったのだろうと考えられているようです。

記録にあるもので、ルイ6世が世にも素晴らしいオパールを誤って割ってしまった職人に怒り、腕を切り落とした。
というのがあります。

恐ろしいですね。


さらに、現代の迷信に大きく影響を与えたと言われるのが、1829年のイギリスの小説
『Anne of Geierstein(ガイアスタインのアン)』。

小説の中に出てくる主人公、
レディー・ハイマイオニーがいつもオパールの髪飾りを着けていて、
話の中で、この髪飾りが彼女に不幸をもたらすことはないのですが、
ハイマイオニーの気持ちに合わせてさまざまな遊色を見せる中、聖水をふりかけた時に輝きが消え、ハイマイオニーが気を失ってしまいますが、
次の日には、ベットにひとかたまりの灰が残っていた…

という話が、いつしかオパールが彼女の命を奪ったかのようなおろそかな読まれ方をしていたみたいなのです。


広く信じられていても、本当の理由や言われは何処かにいってしまう。
人々の解釈について、この石を通して気付かされる部分があります。




…「お母様、(オパールの髪飾りの)御守りよりもあなたの愛こそが私を守ってくれるでしょう。
とはいえ、この素晴らしい宝石は輝く空から不思議な力を与えられたよう。」
(Anne of Geiersteinより)


【告知】暗黒少女展 vol.4

2014-10-12 20:23:59 | 展示
暗黒少女展vol.4
10/16~21
銀座モダンアート



住所
〒104-0061東京都中央区銀座1-9-8 奥野ビル608
電話・FAX
03-5579-9830
営業時間
12:00~19:00(不定休)

交通
JR有楽町駅京橋口出口より6分
地下鉄銀座線銀座駅A13より4分
地下鉄有楽町線銀座一丁目駅10番出口より1分
地下鉄都営浅草線東銀座駅A8京橋口より4分



http://ginzamodernart.com/


暗黒めいた作風の女性作家が集います。

私は、幻想生物の骨格や木乃伊の絵を展示予定で、すべて新作となります。

幻想生物のシリーズは、今回の展示から来年の2月、8月の作品発表の機会に続いて行くシリーズです。

いつも描いている妖怪と違いますが、私がいつも興味を抱いている対象のひとつです。

どうぞよろしくお願いします。


猛毒の生き物たち

2014-10-02 23:24:50 | 日記
池袋サンシャインシティ水族館で行われている、毒毒毒毒毒毒毒毒毒展(猛毒展)へ行って来ました。

毒を持つ怪しげな生き物の展示です。

色や、形がなんだか怪しげなものばかり…




そして、マンドレイクまで…!


しかし、その中にいる「スベスベマンジュウガニ」名前が可愛らしい…。
思わず愛でたりしたくなりますね。



可愛らしい。

スベスベマンジュウガニの横をウニがそろそろ歩いていました。