頂くということ

神戸市で占い師をしている　りょうです。

寒い！！このところ、真冬並みの寒さになったり温かかったりと
気温に振り回されて着るものに困ります・・・。
でも、桜が散って新緑の季節になると「これからは温かくなるはず」
と実感できます。

さて、今日は食べることについて書いてみたいと思います。

食べること＝生きるために必要なこと

当たり前のお話なんですが、私は結構これを疎かにしやすい。
忙しいと、適当に摘めるものしか口に入れなかったり
気付くと「あれ、いつから食事とってないんだろう・・・」
ということもありました。
味わうということが二の次になり、無関心になるのですね。

忙しい

を理由に、大切な生命の営みってものを二の次にすることが
ありました。
今はそういうことにならないよう注意しています。
そして、食べることに対してしっかりと気持ちを向けるように
しています。
大げさに聞えるかもしれませんが、食べものや食べられることに
感謝しないことが、横柄なことだったんだと気付かされることが
あったのです。

みなさん、まど・みちお　さんという方をご存知でしょうか？

作詞家の方でいらっしゃいます。
お名前を知らなくても作品は絶対に知っているはず。
なんせ童謡の「ぞうさん」「やぎさんゆうびん」などを
手がけた方なのですから。

まど・みちおさんは、現在100歳になっていらっしゃいます。
毎日空を見上げて、今でも詩を書くことを日課にしていると
いう話です。
「同じ空はない」それを見ていると飽きないんだそうです。
そして、嫌いな食べ物は「卵」だそうです。
なんでも

「身震いがします。」
「あの中には雛の命が詰まっている。」
「生まれる前の命を食べてしまうなんて・・・」

そのような話をされていたと伝え聞きました。
なんて事ない会話なのでしょうが、私にとっては衝撃でした。

そんな風に考えた事がなかったのですよ。
卵の中に命がつまっているなんて。

そりゃ、生物学上では当然のことなのですが、その当たり前
のことをすっ飛ばしていました。

まどさんは
「食べ物をいただく時には大きな声で『頂きます』
　と言うのです。誰が聞いていなくても。
　私はそうやって生かされているのですから」
　
感動しました。
食べる事で生かされている。
日々の営みの中で100年生きてきた人であっても疎かにしない
大切な事が「食べる事」なのですね。
「頂きます」を意識して生かされていることに感謝できる
人生の先輩の言葉は重かったです。

気は口から取り入れる。
栄養も食べる事で取り込める。
それらは全て、口に入れるものの命とエネルギーで
私達が生かされているということを再確認した出来事でした。

忙しいから、面倒だから、という理由もあるのですが
それとは別に疎かにしてはいけないことってあるのですね。
些細な事かもしれませんが、私にとってはパズルのピースが
ピタっとはまる感覚を得たお話でした。

みなさん、「いただきます！」
気持ちを込めていった後に食べるお食事はふだんより
美味しく、そして食べられる幸せを実感できるかも
しれませんよ。
是非、お試し下さい。

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