死ぬのは眠るのと同じようなこと

　死ぬのは眠るのと同じようなことだと教えてくれた人がいました。朝起きた時＝生まれた時で、夜眠る時＝死ぬ時。1日のうちで朝に起きて夜眠るのと同じで、人間は生まれることと死ぬことを繰り返していて、しかし、その生命は永遠に続いているのだと、その人は言います。だから、妻も今は眠っているけれども、どこかでまた新しい生命として生まれてくる。あるいは、どこかで既に新たな生命として生まれているかもしれない。
　僕もそのように思っています。愛する人が目の前にいなくなることはとても寂しいことですけれどもね。希望を持って最後まで一生懸命に生きた妻は、どこかで幸せに生きていると信じています。
　だから、自分ももう少し元気になれたら、世の中で懸命に生きている人々がより幸福になるような活動をしていきたいと考えています。