波 2008-12-16 15:57:57 | 透明 林檎をかじって冬がひろがる ふれるだけのキスのよう あと何時間ここに居られるの? 見えない時計を気にしてる いけないのは泣きやんでも 瞳をあげないあたしのほうだ 先を先をみるんだ つよいまなざしで信じるんだ きみが消えても波は打ち寄せている
モーニングメール 2008-12-15 14:31:20 | Sweet 羽根のように どれほど君を想っているか ふかく質感のある眠りが降りてくる 天に召される日が近づくからこそ 恋しいんだろうか 恋をするんだろうか トーストをかじりながら おはようってメールを打つ奇跡 珈琲で飲みほした朝
罪深さ 2008-12-13 14:35:12 | Blue さようならでほどいた あなたの行く道を わたしは二度とたどれない あなたがこれから出逢う花に わたしは決して映らない ああふたりが離れたからといって 罪深さが濯がれるというのでもないのにね
空の強さを 2008-12-09 14:19:31 | 透明 空に向かい 空と話し 空の色を賛美し 空のつめたさにおののく その青 そのなにもかも すべてをつつみこむような 空の強さを 私は あなたのなかにみている
きれぎれの夜 2008-12-07 15:14:46 | 透明 床の上で 毛布にくるまる君を ベッドからながめて 帰りたくない と 伝えるその時ばかり考えてる 君を世界一 困らせてるのが あたしでも 言えないことばで 破裂したくないな 寝顔がこっちむいた 息がとまりそう
泣かないよ 2008-12-05 17:49:07 | Sweet うまく吹けない口笛で夜をふるわせながら 手紙の文字を月に浮かべては消していく 君が来ようと来るまいと 夜明けのアーチはやさしくかかる ただ夢をみずにそこをくぐるのが ひびわれた涙のようにせつないだけ 泣き顔は苦手でしょう? 雨は絶対降らせないよ 嬉し哀しマーブル模様の微笑 君がいるから上手になったんだ