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Four Season Colors

現代詩と映画、読書、ゲーム、スポーツなど雑文を掲載
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読書のよもやま(2024.10.14)

2024-10-14 | 雑文
「野の医者は笑う 心の治療とは何か?」東
畑開人(文春文庫)

京都大学博士課程を修了した臨床心理士の著
者が、沖縄の色々な民間ヒーリング(スピリ
チュアル)をめぐり、研究をする。

ただし、確固たる心理のプロが、その立場か
ら「あばく」ことを目的としているのではな
い。

知りたいのは、心の治療とは何かであり、自
分のいる側をもう一つの側から見て、精神治
療とはなにかについて、考えている。

そもそもの起点も、対象も、わりと行き当た
りばったりに研究は進み、色々な野の医者に
インタビューをする。

そして、必要とあらば、研究者として治療、
ヒーリングも受けて、手法と効果を分析し、
位置付けていく。

そこでは、拒絶もなく、批判もなく、つとめ
てフラットに有象無象の野の医者にあたり、
あくまで研究の対象として接する。

野の医者をはしごするほどにハマりもするが、
そこには信奉などみじんもなく、どこか冷め
た目があり続けもする。

この娯楽(又は人生の寄り道)に近い研究の
終わりにどう共感するかは、読み手次第であ
るが、人生が変わるほどの驚愕はない。

著者も研究を終え、当人曰く、半分はみ出た
状態(スタンス)で、臨床心理士の日常へと
回帰していく。

この本のジャンルは、怖いもの見たさの、何
でも見てやろう系である。

ちょっと特殊な環境にある(らしい)沖縄の、
民間ヒーリング(スピリチュアル)が垣間見
える、というものである。

著者の一般向けの最初の著書らしく、本人も
述べているが、文章はだいぶ読者受けを狙っ
た文章。

だからといって読みにくいわけでもないし、
学者さんありがちの繰り返しや重複があるわ
けでもなく、スラスラは進む。

つまりは、時間は潰すことができる、毒にも
薬にもならない、本当に普通の本であった。

Re₋Union

2024-10-10 | 
節目の年数とくくる

紋切りのレター文に

わりきれない素数で

+1出来ずにあがき

節目の年数をすごす

歯切れの悪い一文と

やりきれない素顔の

-1残念さをかえし

節目の年数ですとは

区切られず独り言ち

ツキイチ映画館(2024年番外)

2024-10-07 | 雑文
月に一度は、映画館で新作を。2024年の
番外編は、「犯罪都市 PUNISHMEN
T」(韓国)。

予告編を観て、観たいなあと思っていたシリ
ーズの新作を観に行く時間が無事に取れたの
で、鑑賞する。

荒れくれ犯罪に対抗する、韓国の警察官を主
役にした、暴力系アクション映画シリーズは、
これが4作品目。

およそ邦画系にはいない、ハリウッドでいう
ところの、(超)筋肉系ナイスガイが、自慢
のパワーで暴れまくるというコンセプト。

勧善懲悪に徹底しており、韓国版ハリウッド
系テンプレートといってもいい。

ストーリーはあってないようなもので、犯罪
内容と属性(組織)が異なるだけで、どの作
品も基本は同じ。

主演の悪(犯罪)を許さぬ正義の心と、アン
パンマンやスーパーマン的なスーパーパンチ
が映画のすべてとなる。

1,2作目は警察のチーム(班)メンバーの
ちょっとしたヒューマンドラマもあったのだ
が、新作はもう清々しいほど全くない。

水戸黄門的なシリーズ映画をわざわざ映画館
で観るかどうかは、意見が分かれるところで
はある。

動画(レンタル)配信をお家で気楽にでも十
分だろうといえば、正直なところ、否定はで
きないという感じ。

感想は以上で、以下は個人的なしょうもない
あれこれ。

最初、タイトルロゴで韓国語の後に4の数字
を見て、あれ?となったのだけれど、まあ、
とりあえず最後まで鑑賞。

なんかチームのメンバー全員違うなあと思い
ながら観賞を続けるが、だとしても観ること
には支障がなさすぎる映画。

エンドロールで再び4の文字を観て、やはり
違和感があって調べてみると、3は2004
年の2月公開とある。

タイトルに見覚えはなく、確実にツキイチ映
画館でも観ていない。

ということで、3は4を観た翌日に動画(レ
ンタル)配信を観て、この感想を書くという
適当ぶりだったりもする。

あなたの△△は、わたしの▽▽は———

2024-10-03 | 
善も悪も中立さえ無くして

本当に必要な☐☐も解らず

得体の知れぬ感情の隆起に

暗きを明かし〇〇を決める

善も悪も中立さえ失くして

本当に必要な◇◇も判らず

意味を持たぬ羅列の付与に

願いを込めた✕✕は消える

あー、あー、こちら☆さま

あなたの△△はなんですか

えー、えー、こちら☆さま

わたしの▽▽は————です