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re-tokyoの業務日誌

(株)東京住宅センターの店長が、日々の業務や出来事を心の赴くままに綴ります。

エアコンの誤解

2019-07-07 12:23:17 | 業務日誌
先日、インターネットの口コミサイトで見かけたのですが、

エアコンに関するありがちな誤解について取り上げてみようと思います。



私が見たのは

「エアコンが冷えない」というクレームでした。

話の要点としては、

冷房で設定温度を18度にしてもエアコンから出てくる風は20度台の前半程度。

メーカーに不具合だと訴えても相手にされない。だからこのメーカーはダメだ。

というものです。



これに対して

「18度設定で18度の風が出ないのは明らかな不具合だ。メーカーにもっと強く言うべきだ」

という他の方からの賛同する回答が複数ありました。



しかし知っている方は知っていると思いますが、これは明らかな勘違いです。


エアコンのリモコン表示される設定温度は、あくまでも「目標温度」です。

別のブログで電気工事業者さんも書かれていましたが、

現在のエアコンは概ね「吸い込んだ空気の温度を約10度下げて送り出す」ように動作するそうです。

ですから仮に室温が30度なら送風口では約20度に、

室温35度なら25度の風が出てくる理屈になります。

例えば上の例で20度の風を送り続けていると少しずつ室温が下がってきます。

28度に下がれば18度の風を送れるようになり、その繰り返しで設定された目標温度に達すれば動作を停止するわけです。

もちろん省エネ性能が重視される昨今ですから、

実際にはもっと細かい複雑な制御を行って電気代を節約するようにしているのだと思います。



もし最初の室温が40度あったなら、エアコンが正しく動作しても、出てくる風は30度もあります。

風が冷たくない、故障だとすぐ判断しないようにお願いします。