ＦＵＲＵＳＡＴＯ～

re-nyaの暮らすＳＡＮＵＫＩはとても穏やかな国でした。
豊かな自然と温暖な気候に恵まれ・・・
人々は白いＵＤＯＮを食べて幸せに暮らしていました。

しかし、re-nyaは最近なんだか怪しい気配を感じていました。
そしてある時、ひとつのメッセージを発見してしまったのです。
「ＦＵＲＵＳＡＴＯをまわれ！」
発信者の名はblue-star、善なのか悪なのか？
この青ざめはじめた空気と何か関係があるのか？
re-nyaにはわかりません。
でも、愛すべきＳＡＮＵＫＩを救うことができるかもしれないと
冒険の旅に出ることにしました。

一つ目のＦＵＲＵＳＡＴＯ・・・それは近くのａｓａｈｉ-townにありました。
　ここは難関でした。
kaishaの仲間にみつからないようこっそりと出掛けます。
（そう、他人に気づかれてはいけないのです）
　まだ桜が少し残っている頃でした。
とても陽気なおばちゃんが「食べまい！」といってくれたマンバの炊いたん
　元気が出ました。


二つ目のＦＵＲＵＳＡＴＯは・・・少し離れたｋａｓｕｇａ-townにありました。
　他所のkaishaの人達で賑わっています。
みんな楽しそうにＵＤＯＮを食べているなか、ひとりで黙々と食べます。
　ここには冷かけがありました。
おいしいうどんなのに前に座っている人は新聞を読みふけり食べようとしません。
こんなところにも怪しい気配が浸透しはじめているのでしょうか・・・



三つ目のＦＵＲＵＳＡＴＯ・・・kounan-townに向かいます。
　なにやら張り紙がありました。
衝撃の事実！
　2010年3月31日をもって閉店・・・
まさかこれは青い影の仕業ではないでしょうが・・・先を急がねばならないようです。


四つ目のＦＵＲＵＳＡＴＯは・・・ayauta-townにありました。
　平和そうな家族連れで賑わっています。
　冷かけはなくて・・・
ぬるいのが「せいいっぱい」だそうです。珍しい説明でした。


五つ目のＦＵＲＵＳＡＴＯは・・・yamamoto-townにありました。
　古民家を改築したのでしょうか？
趣のある店内でした。
　ここでもぬるかけを食べました。
細いＵＤＯＮでした。


六つ目のＦＵＲＵＳＡＴＯ・・・hirosima-town、そう最大の難関です。
早起きして向かった船着場で強風のため欠航を知らされました。
青く不吉な影が行く手を阻みます。
　次の大きな船を待ちました。
普段は穏やかな瀬戸内海にいくつもの波がたち、船は大きく揺れながら進みます。
船には他にもＦＵＲＵＳＡＴＯを目指す勇者らしき人が乗ってはいましたが
re-nyaは用心してひとりで行ってみることにしました。
　なんとか着きました。
自転車のおばちゃんに教えてもらって目的地に向かいます。
　ここが最後のＦＵＲＵＳＡＴＯ。

　冷ぶっかけ・・・ぬるかったです。

　レモンと生姜は別添でしたが・・・
ネギはありませんでした。

　旅の証を受け取りました。
帰りの船の中で勇者達の仲間にいれてもらいました。
re-nyaはもう一人ぼっちではなくなりました。勇気百倍です。

「ＦＵＲＵＳＡＴＯをまわれ」
これで本当によかったのか・・・re-nyaにはわかりません。
ほとんど冷かけがなくてネギがのったＵＤＯＮばかりでつらい旅でした。
でもしばらくは白い平和が戻ってくるような気がします。

今日もＳＡＮＵＫＩでは人々が白いＵＤＯＮを笑顔で食べています。