詩： 愛ひとしずく 裸心全通（RasinToru）

詩：　愛ひとしずく　　　裸心全通（RasinToru）


天　よ

その　富んだ　　ご老体に　　・・・

ひとつぶの　　愛の　涙を　　・

どうぞ

その　胸の　ど真ん中　へ

小さな愛のひかりの　しずく　を

ひと　しずく

やさしく　　無限の愛を込めて

落とし　給え


　裸心全通（RasinToru）




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詩： 救いの音 裸心全通（RasinToru）

詩：　救いの音　　　裸心全通（RasinToru）



父親が　リビング　で
なにげなく　テレビを　つけた

いつもの　
悲しい　ニュースが　流れた

いつもの
政治の　いざこざ　が　流れ

いつもの
経済の　不安をつのるニュース　が
流れた

父親は
しっかり　と　凝視　して
見つめて　いる

手は　しっかり　と　　リモコンを
握り

テレビの　チャンネル　を　変えた

そして
しばらく　して　　・
また　テレビを消し　　・

静かに　してい　る

父親　は　ひとことも　話さない

ただ
いつものように　・

テレビ　を　つける　とき
リモコンの　ボタン　に
何か　願いを　込める　ように　・

リモコンの　ボタン　に
何か　祈りを　込める　ように　・

押して　いる　の　です

毎日　　日常

この　変わり映えの　しない
この　リビング　の　テレビ

厳しい　お金　を　振り絞って　買い換えたの　です


寝転がった　父の　年老いた　背中が　見えている

世界　は　注目している

父が　押した　テレビの　リモコンの　音　が　　・・

世界が　救われる　音　に　なる　時　を　信じて
　・・・


　　裸心全通（RasinToru）

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