第66回 宝塚記念(GⅠ)
阪神競馬場 2200メートル(芝)定量 3歳以上オープン
歴史
年末の総決算ともいえる「有馬記念」と同様に、上半期の締めくくりのレースとして、出走馬をファン投票で選出するレースを設け、関西地区の競馬を華やかに盛り上げようという趣旨から、1960年に創設されたのが「宝塚記念」である。第1回は、3歳以上・馬齢重量の条件で、阪神競馬場の芝1800メートルで行われた。距離については、翌1961年から2000メートルに、さらに1966年に現在の2200メートルに延長された。その後、開催時期の変更に伴い、1968年から4歳以上となっていた出走資格が、1987年に再び3歳以上に戻された。なお、本年より暑熱および梅雨の影響等を考慮して、開催時期が2週繰り上げられた。
レース名の宝塚とは、兵庫県南東部に位置する宝塚市のことを指す。宝塚市は阪神競馬場の所在地であり、「宝塚歌劇団」をはじめとした文化施設が数多く存在している。
コース
阪神・芝2200メートル(内回り)
ホームストレッチを4コーナー方向に延長したポケット地点からスタートして、内回りコースを1周するレイアウト。ゴール前の坂を2回通過する形になる。スタート地点から1コーナーまでの距離は約530メートル。ゴール板を通過してからはしばらく平坦が続いて、3コーナー付近から直線半ばまで緩やかな下り勾配に転じる。ゴール前の直線は長くない(Aコース使用時で356.5メートル)が、強いメンバー同士のレースになると3コーナーの下りから徐々にペースが速くなり、ラストスパートが早めに始まることが多い。そういった展開になると、切れ味よりは長くバテない脚が要求されるので、直線が長いコースとは違ったタイプの馬の好走が多くなる。
