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JRA 今週の重賞競走 歴史

2025-06-15 06:55:07 | 今週の注目レース 歴史 コースの特徴
第66回 宝塚記念(GⅠ)
阪神競馬場 2200メートル(芝)定量 3歳以上オープン 

歴史
年末の総決算ともいえる「有馬記念」と同様に、上半期の締めくくりのレースとして、出走馬をファン投票で選出するレースを設け、関西地区の競馬を華やかに盛り上げようという趣旨から、1960年に創設されたのが「宝塚記念」である。第1回は、3歳以上・馬齢重量の条件で、阪神競馬場の芝1800メートルで行われた。距離については、翌1961年から2000メートルに、さらに1966年に現在の2200メートルに延長された。その後、開催時期の変更に伴い、1968年から4歳以上となっていた出走資格が、1987年に再び3歳以上に戻された。なお、本年より暑熱および梅雨の影響等を考慮して、開催時期が2週繰り上げられた。

レース名の宝塚とは、兵庫県南東部に位置する宝塚市のことを指す。宝塚市は阪神競馬場の所在地であり、「宝塚歌劇団」をはじめとした文化施設が数多く存在している。

コース
阪神・芝2200メートル(内回り)
ホームストレッチを4コーナー方向に延長したポケット地点からスタートして、内回りコースを1周するレイアウト。ゴール前の坂を2回通過する形になる。スタート地点から1コーナーまでの距離は約530メートル。ゴール板を通過してからはしばらく平坦が続いて、3コーナー付近から直線半ばまで緩やかな下り勾配に転じる。ゴール前の直線は長くない(Aコース使用時で356.5メートル)が、強いメンバー同士のレースになると3コーナーの下りから徐々にペースが速くなり、ラストスパートが早めに始まることが多い。そういった展開になると、切れ味よりは長くバテない脚が要求されるので、直線が長いコースとは違ったタイプの馬の好走が多くなる。


JRA 今週の重賞競走 歴史

2025-06-14 06:58:45 | 今週の注目レース 歴史 コースの特徴

 函館スプリントステークス
函館競馬場 1200メートル(芝)別定 3歳以上オープン

歴史
本競走は、夏季競馬の短距離重賞の充実を図るため、1994年に3歳以上の混合・別定の重賞競走「札幌スプリントステークス」として創設され、第1回から第3回まで札幌競馬場の芝1200メートルで行われた。1997年から札幌競馬と函館競馬の開催順序が入れ替えられたため、舞台を函館競馬場の芝1200メートルに移し、レース名を「函館スプリントステークス」に改称して行われている。また、2006年から、夏季競馬をさらに盛り上げるため設けられた「サマースプリントシリーズ」の第1戦に指定された。その後、2012年に開催時期が6月の中旬に繰り上げられた。 

コース
函館・芝1200メートル
2コーナー奥のポケット地点からのスタートで、3コーナーまでの距離は約490メートル。スタートから3コーナーと4コーナーの中間付近までは緩やかながらずっと上り勾配が続く。力を要する洋芝コースということもあって、レース前半の消耗度はラップから受ける印象以上に高くなる。ただ、ゴール前の直線は262.1メートルと短く、4コーナー途中からは緩やかな下り勾配になっているので、前がよほどバテないかぎり後方に控えた馬にチャンスは回ってきづらい。このコースで信頼できるのは、激しい先行争いを耐え抜いて直線でもうひと踏ん張りできるスピードとタフさがある馬だ。純粋なスプリント能力に加えて洋芝への対応力も不可欠になる。

JRA 今週の重賞競走 歴史

2025-06-13 06:58:11 | 今週の注目レース 歴史 コースの特徴
東京ジャンプステークス(J・GⅢ)
東京競馬場 3110メートル(芝)別定 障害3歳以上オープン

歴史
1999年の障害競走の改革に伴うグレード制導入により創設された重賞で、当初は「東京オータムジャンプ」の名称で10月に行われていた。2009年からは6月の東京開催において、3歳以上・別定の条件で行われている。なお、距離は幾度か変更され、2012年から現在の3110メートルに定着している。

コース
東京・障害芝3110メートル
2コーナーからスタート、障害コースを1周半走ってから最後の直線で平地の芝コースに合流する。障害コースにはバックストレッチに3つ、3コーナーと4コーナーの中間に1つ、ホームストレッチに4つと、障害飛越は1周で8回を数える。長い直線を生かした連続障害が東京ならではの特徴で、途中でバランスを崩すとリズムを取り戻すのが難しい。東京ジャンプSではホームストレッチ後半に重賞仕様の大竹柵、大いけ垣(ともに高さ1.5メートル)が待っている。水ごう→グリーンウォール(人工竹柵)→大竹柵→大いけ垣と続くスタンド前の連続障害は迫力十分だ。また平地コースに合流してからの最後の直線には可動式のハードル障害が設置されるが、そこからゴールまではまだ300メートル以上あるから、飛越センスとともに平地の脚力も重要となる。

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2025-06-05 06:40:40 | 今週の注目レース 歴史 コースの特徴

農林水産省賞典 安田記念(GⅠ)
東京競馬場 1600メートル(芝)定量 3歳以上オープン

歴史
本競走は1951年に、東京競馬場の芝1600メートルを舞台とする3歳以上のハンデキャップ競走として創設された。1984年のグレード制の導入により、GⅠに格付けのうえ、開催時期をオークスの前週に移して4歳以上・定量の条件で争われることになった。その後、1996年から日本ダービーの翌週に移設され、出走条件が3歳以上に変更されたため、本競走は名実ともに“上半期のナンバー1マイラー決定戦”となった。2011年の優勝馬リアルインパクトはグレード制導入以降初となる3歳馬による本競走制覇を成し遂げた。

本競走は、明治、大正、昭和にわたり競馬法の制定、馬券の発売、日本ダービーの創設、日本馬の改良など競馬の発展に尽力した安田伊左衛門翁の功績を称えて、「安田賞」のレース名で創設。1958年の安田翁の逝去のあと「安田記念」に改称された。

コース
東京・芝1600メートル
スタート地点は2コーナー付近。スタート直後は緩やかな下りになっていてスピードに乗りやすい。3コーナーまでの距離は約540メートル。バックストレッチ後半の起伏を越えると3コーナーに入る。3コーナーから4コーナーはカーブが緩やかなためペースが落ちにくい。ゴール前の直線は525.9メートル。直線の前半には全長160メートル、高低差2メートルのタフな坂が待っている。坂を上り切ってからゴールまでは約300メートルあって、ここで最後の瞬発力勝負になる。平均的に速いペースで流れることが多い上に、最後の直線では切れ味も求められる。マイラーとしての総合力を試されるコースだ。

JRA 今週の重賞競走 歴史

2025-05-31 07:00:22 | 今週の注目レース 歴史 コースの特徴
第92回 日本ダービー
東京競馬場 2400メートル(芝)馬齢 牡・牝 3歳オープン

歴史
クラシック三冠レースの第二弾として行われる日本ダービーは、イギリスのダービーに範をとり、競走体系の確立と競走馬の資質向上を図るという意図から、1932年に3歳牡馬・牝馬限定の重賞競走「東京優駿大競走」として創設され、目黒競馬場の芝2400メートルで行われた。1934年から府中の東京競馬場に舞台を移して行われ、以降は距離・競馬場とも一度も変更することなく継続している。

なお、レース名は幾度かの変更を経て、1950年に「東京優駿競走」に変更のうえ(日本ダービー)という副称が付けられたのち、1964年に「東京優駿(日本ダービー)」と改称され、現在に至っている。また、本競走は1984年のグレード制導入によりGⅠに格付けされた。

クラシック三冠レースについて、“皐月賞は最も速い馬”が、“日本ダービーは最も幸運に恵まれた馬”が、“菊花賞は最も強い馬”が勝つと言われている。また、“競馬の祭典”とも呼ばれる日本ダービーの栄冠を勝ち取ることは、日本の全てのホースマンが憧れる最高の栄誉とされている。

競走名のダービー(Derby)とは、1780年にイギリスで同レースを創設した、第12代ダービー卿エドワード・スミス・スタンレー氏にちなむ。現在は一般的に3歳馬の頂点を決める競走として世界各国の競馬場でダービーが行われ、わが国でも”競馬の最大の祭典”として、競馬ファン以外にもその名が広く知れ渡るレースとなっている。

コース
東京・芝2400メートル
スタート地点はホームストレッチの半ば。スタンド前を通過しながら先行争いが繰り広げられる。1コーナーまでの距離は約350メートル。バックストレッチの中盤に上り坂があり、ここでペースが緩んで馬群が固まることが多い。3コーナーにかけては緩やかな下り。直線に入るとすぐ160メートルで2メートル上るタフな坂が待ち構える。上り切ってから残り300メートルはほぼ平坦。最後の直線(525.9メートル)では、前半の坂でスタミナを振り絞ってから、平坦な後半部分でキレ味を競う。距離のロスを避けるためには内めを動ける器用さも必要で、競走馬として多様な能力が要求される。チャンピオンを決めるのにふさわしいコースだ。