第139回 目黒記念(GⅡ)
東京競馬場 2500メートル(芝)ハンデ 4歳以上オープン
歴史
競走名の「目黒」とは、第1回東京優駿大競走(現日本ダービー)が行われた目黒競馬場に由来するもので、本競走の前身である「各内国産抽せん豪州産馬混合競走」(のちに「各内国産古馬競走」に改称)が目黒競馬場で行われていた。その後、競馬場の府中への移設が決まった際、同競馬場の名称を永く後世に伝えるため、1932年に「目黒記念」が創設された。
本競走は、日本の競馬におけるハンデキャップ競走として最も古い歴史を持ち、当初は3歳以上、目黒競馬場・距離3400メートルで春と秋の年2回行われていた。1933年の秋から、舞台を東京競馬場に移して行われ、距離は幾度かの変更を経たあと、1950年の秋から現在の2500メートルに定着している。1963年から、春は4歳以上、秋は3歳以上で行われるようになったが、1984年のグレード制の導入に伴いGⅡに格付けされるとともに、秋の競走が廃止されて年1回の開催となり現在に至っている。なお、2006年より日本ダービー当日の最終レースとして行われている(2011年のみ日本ダービーの前日に開催)。
コース
東京・芝2500メートル
芝2400メートルのスタート地点を4コーナー方面に100メートル移した形のコースレイアウト。2400メートルは坂を上り切った平坦な部分からのスタートだが、2500メートルでは坂の途中からのスタートになる。1周目のゴール板を通過して1コーナーを回ると、バックストレッチ半ばまでは緩やかな下りが続く。3コーナー手前の上り下りを経て、ゴールまで525.9メートルの直線を向くと再びタフな上り坂が待っている。坂を上り切ってからゴールまでの残り300メートルはほぼ平坦。最後の直線勝負で速い脚が求められるのは2400メートルと同様だが、スタート直後の上りで消耗を強いられるので、余力を残すためにスタミナがより一層求められる。