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JRA 今週の重賞競走 歴史

2025-05-30 07:00:01 | 今週の注目レース 歴史 コースの特徴
第139回 目黒記念(GⅡ)
東京競馬場 2500メートル(芝)ハンデ 4歳以上オープン
歴史
競走名の「目黒」とは、第1回東京優駿大競走(現日本ダービー)が行われた目黒競馬場に由来するもので、本競走の前身である「各内国産抽せん豪州産馬混合競走」(のちに「各内国産古馬競走」に改称)が目黒競馬場で行われていた。その後、競馬場の府中への移設が決まった際、同競馬場の名称を永く後世に伝えるため、1932年に「目黒記念」が創設された。

本競走は、日本の競馬におけるハンデキャップ競走として最も古い歴史を持ち、当初は3歳以上、目黒競馬場・距離3400メートルで春と秋の年2回行われていた。1933年の秋から、舞台を東京競馬場に移して行われ、距離は幾度かの変更を経たあと、1950年の秋から現在の2500メートルに定着している。1963年から、春は4歳以上、秋は3歳以上で行われるようになったが、1984年のグレード制の導入に伴いGⅡに格付けされるとともに、秋の競走が廃止されて年1回の開催となり現在に至っている。なお、2006年より日本ダービー当日の最終レースとして行われている(2011年のみ日本ダービーの前日に開催)。

コース
東京・芝2500メートル
芝2400メートルのスタート地点を4コーナー方面に100メートル移した形のコースレイアウト。2400メートルは坂を上り切った平坦な部分からのスタートだが、2500メートルでは坂の途中からのスタートになる。1周目のゴール板を通過して1コーナーを回ると、バックストレッチ半ばまでは緩やかな下りが続く。3コーナー手前の上り下りを経て、ゴールまで525.9メートルの直線を向くと再びタフな上り坂が待っている。坂を上り切ってからゴールまでの残り300メートルはほぼ平坦。最後の直線勝負で速い脚が求められるのは2400メートルと同様だが、スタート直後の上りで消耗を強いられるので、余力を残すためにスタミナがより一層求められる。

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2025-05-29 07:00:11 | 今週の注目レース 歴史 コースの特徴
第8回 葵ステークス(GⅢ)
京都競馬場 1200メートル(芝)馬齢 3歳オープン

歴史
本競走は、3歳限定のオープン特別として行われていた「葵S」を、スプリント路線の拡充を図る観点から2018年に重賞に格上げしたもので、京都競馬場・芝1200メートルを舞台に、負担重量は馬齢で行われる。なお、2022年に「日本グレード格付け管理委員会」の承認を受けたことにより、GⅢに格付けされた。
葵(あおい)は、アオイ科の植物の総称。また、家紋のひとつで、フタバアオイの葉を図案化したもの。賀茂神社の神紋に由来し、徳川氏の葵巴の紋などが有名。同神社で5月15日に行われる葵祭は、石清水祭、春日祭とともに三勅祭のひとつに数えられる。

コース
京都・芝1200メートル
内回りコースを使用。スタート地点は向正面半ばで、3コーナーまでの距離は300メートルほど。3コーナー周辺が丘状になっていて、コースの前半で上って下るレイアウトになっている。後半部分はほぼ平坦で、ゴール前の直線は323.4メートル(Dコース使用時)と、4大場の中では中山競馬場に次いで短い。スタート直後が上りになっている点が特徴で、前目の好位置でレースを進めるためにはここで脚を使う必要があり、ダッシュ力と坂に負けないパワーが求められる。直線は短くて平坦だが、先行争いで無理をすると最後に失速して、ゴール寸前で差し・追い込み馬が一気に接近するスリリングなレース展開が見られる。

JRA 今週の重賞競走 歴史

2025-05-23 07:00:14 | 今週の注目レース 歴史 コースの特徴
第86回 オークス(GⅠ) 
東京競馬場 2400メートル(芝)馬齢 (牝) 3歳オープン

歴史
牝馬クラシックレースの第二弾として行われる優駿牝馬(オークス)は、イギリスのオークスに範をとり創設された競走である。1938年に3歳牝馬限定の重賞競走「阪神優駿牝馬」として創設されたのがその前身で、創設当初は阪神競馬場・芝2700メートルで行われていたが、1940年に2450メートル、さらに1943年に2400メートルへと短縮された。その後、1946年に舞台を東京競馬場に移設したことに伴い「優駿牝馬」に改称され、1965年から(オークス)の副称が付くようになった。開催時期は、創設時から1952年まで秋に行われていたが、1953年から諸外国と同じ春の開催に繰り上げられた。

牝馬クラシックの中で、1600メートルの「桜花賞」が最もスピードのある繁殖牝馬の検定競走であるなら、2400メートルの「オークス」はスピードだけでなくスタミナも兼ね備えた繁殖牝馬を選定するためのチャンピオンレースと言える。競走名の「オーク(Oak)」は、樫を意味する英語。英ダービーの創設者である第12代ダービー卿エドワード・スミス・スタンレーは、樫の森が茂るオークスと呼ばれる土地を所有していた。1779年、彼はエリザベス・ハミルトンと結婚した際に、その記念として競馬を開催することを思い立ち、その中に夫人の希望を入れ、3歳牝馬のレースを行い、これをオークスと名付けたことが由来とされている。

コース 
東京・芝2400メートル
スタート地点はホームストレッチの半ば。スタンド前を通過しながら先行争いが繰り広げられる。1コーナーまでの距離は約350メートル。バックストレッチの中盤に上り坂があり、ここでペースが緩んで馬群が固まることが多い。3コーナーにかけては緩やかな下り。直線に入るとすぐ160メートルで2メートル上るタフな坂が待ち構える。上り切ってから残り300メートルはほぼ平坦。最後の直線(525.9メートル)では、前半の坂でスタミナを振り絞ってから、平坦な後半部分でキレ味を競う。距離のロスを避けるためには内めを動ける器用さも必要で、競走馬として多様な能力が要求される。チャンピオンを決めるのにふさわしいコースだ。

JRA 今週の重賞競走 歴史

2025-05-17 07:01:24 | 今週の注目レース 歴史 コースの特徴
歴史
従来、優秀な牝馬は早期に引退させて生産界へ戻すべきと考えられていたが、1996年にエリザベス女王杯が古馬に開放され、それ以降牝馬重賞競走の増設およびローテーションの整備によって、牝馬の競走馬としての価値を高めるとともに、競馬番組の充実が図られてきた。そして、2006年の番組改定で、春季に4歳以上の牝馬の目標となるGⅠ競走として「ヴィクトリアマイル」が新設された。東京競馬場・芝1600メートルを舞台に、4歳以上の牝馬限定・定量の条件で行われており、“春の女王決定戦”に位置付けられている。

競走名のヴィクトリア(Victoria)とは、ローマ神話に登場する「勝利の女神」という意味。

東京・芝1600メートル
スタート地点は2コーナー付近。スタート直後は緩やかな下りになっていてスピードに乗りやすい。3コーナーまでの距離は約540メートル。バックストレッチ後半の起伏を越えると3コーナーに入る。3コーナーから4コーナーはカーブが緩やかなためペースが落ちにくい。ゴール前の直線は525.9メートル。直線の前半には全長160メートル、高低差2メートルのタフな坂が待っている。坂を上り切ってからゴールまでは約300メートルあって、ここで最後の瞬発力勝負になる。平均的に速いペースで流れることが多い上に、最後の直線では切れ味も求められる。マイラーとしての総合力を試されるコースだ。

JRA 今週の重賞競走 歴史

2025-05-11 07:01:43 | 今週の注目レース 歴史 コースの特徴
NHKマイルカップ(GⅠ) 東京競馬場 1600メートル(芝) 
馬齢 牡・牝 3歳オープン


歴史
1953年から1995年までダービートライアルとして東京競馬場・芝2000メートルで行われていた重賞競走「NHK杯」が本競走の前身である。短距離適性を持つ馬や、当時はクラシックレースに出走できなかった外国産馬の目標となるGⅠレースを3歳春季に創設しようとする機運が高まり、1996年に東京競馬場・芝1600メートルを舞台にした3歳牡馬・牝馬限定、定量によるGⅠ・NHKマイルカップが新設された。
創設当初は外国産馬の活躍が目立ち、1997年の優勝馬シーキングザパールは翌年フランスでG1・モーリスドゲスト賞を制し、日本調教馬として初めて海外G1を制した。また、翌1998年の優勝馬エルコンドルパサーは同年秋のジャパンカップを制し、翌年フランスでG1・サンクルー大賞優勝、G1・凱旋門賞2着など国内外で輝かしい成績を残した。その後、2004年のキングカメハメハと2008年のディープスカイが本競走と日本ダービーの“変則二冠”を達成したように、春のクラシック競走との結びつきが強まった。近年の優勝馬を見ると、2014年のミッキーアイルが2016年のマイルチャンピオンシップを優勝、2019年のアドマイヤマーズは同年秋に香港へ遠征し、G1・香港マイルにおいてレース史上初の3歳馬による優勝を果たすなど、本競走を優勝した後もマイル路線で活躍を続ける馬が増えている。

コースの特徴
東京・芝1600メートル
スタート地点は2コーナー付近。スタート直後は緩やかな下りになっていてスピードに乗りやすい。3コーナーまでの距離は約540メートル。バックストレッチ後半の起伏を越えると3コーナーに入る。3コーナーから4コーナーはカーブが緩やかなためペースが落ちにくい。ゴール前の直線は525.9メートル。直線の前半には全長160メートル、高低差2メートルのタフな坂が待っている。坂を上り切ってからゴールまでは約300メートルあって、ここで最後の瞬発力勝負になる。平均的に速いペースで流れることが多い上に、最後の直線では切れ味も求められる。マイラーとしての総合力を試されるコースだ。