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SENgoKU anD VISIon -乱世を追う-

戦国・江戸時代 武将 甲冑・刀剣・茶道具 博物館・美術館・城・茶室などを巡る拝見記。その他の雑記もあり。

1505 サンリツ服部美術館 茶の湯を支えた竹と鉄の道具

2015-07-26 | 探訪
上諏訪
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サンリツ服部美術館
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茶の湯を支えた竹と鉄の道具  花入・茶杓・釜を中心に
期間:4月28日(火)~7月12日(日)
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竹二重切花入 銘 女郎花 小堀遠州作
丈長く半面に胡麻が散った二重切の竹花入。
寛永十三年(1636)5月21日徳川家光の品川御殿への御成の際に、家光はこの花入に紫陽花を三輪を生けたとされる。
ここで遠州は家光への献茶を行い、清拙正澄の墨蹟「平心」を賜っている。
遠州筆添状によれば、長崎代官・末次平蔵に所望されたが先に旗本・加賀爪民部に請われたのを断ったので譲れないと記しているが、後に平蔵に譲られた様だ。
竹茶杓 武野紹鴎作
無節で真の茶杓と呼ばれる茶杓。櫂先は匙状で古風である。
筒書は千宗旦。紹鴎茶杓に宗旦の筒(筒書)が添うものは複数ある。
竹茶杓 北向道陳作
櫂先が長く露は尖りぎみの丸形。利休に先行する中節の茶杓。
筒には道陳の名がみえる。
竹茶杓 津田宗及作
樋太く露は一文字。力強い形で利休とは異なる魅力がある。
共筒で署名がある。
竹茶杓 銘 雲林 沢庵宗彭作
胡麻竹で櫂先は綺麗な楕円形を成す。
共筒で銘の「雲林」と署名・花押が墨書されている。
雲林は大徳寺の前身寺院である雲林院の事か?
竹茶杓 銘 立霞 千少庵作
櫂先は左下がり、蟻腰強く丸撓。
節上にもやもやとした斑紋があり銘はここから付けられた様だ。

他に金森宗和(千歳)・千宗旦(すて子・残雪)・片桐石州(松右公)・伊丹屋宗不(玉室不琢麿)などの茶杓や、芦屋真形霰地馬文釜や阿弥陀堂釜などの茶釜に伊賀耳付花入と備前耳付花入が拝見できました。




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