ダメオタRの徒然雑記

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感想:魔法少女リリカルなのはA's #6 『それは小さな願いなの(後編)』

2005-11-06 12:30:49 | 魔法少女リリカルなのはA's(了)
運命とは、かように残酷なものか。はやてとヴォルケンリッターの絆の強さと、彼らの悲壮な決意を描く第6話。

[魔法少女リリカルなのはA’s 公式ホームページ]

 ある程度予想できていたこととはいえ、改めて事情を語られるとかなりクるものがありますね。

やはり、ヴォルケンリッターの行動理由は、全てはやてに集束していた。はやては、闇の書の、真の力を要らないと言った。ヴォルケンリッターに戦ってほしくないとも言った。それに騎士達も従い、半年間、何事もない平和な生活を営む中で、戦いしかしてこなかった騎士達の中に、穏やかな生活を愛おしむ心が芽生えた。そして、その生活を壊したくないという、「小さな願い」もまた。
これで何事も起きなければ、ヴィータの言うとおり、ずっと静かに暮らせるはずだった。しかし、闇の書を原因とする呪いは、いずれはやての命を奪う呪い。主はやての死。騎士達にとって、それは自分たちの命に代えても避けなければならない結末。そのためになら、例え主との誓いを破ることになろうとも──

「主の身体を蝕んでいるのは、闇の書の呪い──」(シグナム)
「はやてちゃんが、闇の書の主として真の覚醒を得れば──」(シャマル)
「我らが主の病は消える。少なくとも、進みは、止まる──!」(ザフィーラ)
「はやての未来を血で汚したくないから、人殺しはしない! けど、それ以外なら、何だってする!」(ヴィータ)
「申し訳ありません、我らが主。ただ一度だけ、あなたとの誓いを破ります──! 我らの不義理を、お許し下さい!」(シグナム)

そして物語は、第1話へと続く。

また、騎士達の戦闘服がはやての見立てであったことも判明し、特にヴィータの場合は特別に買ってもらったうさぎ(?)ぬいぐるみをマスコットとしてあしらった帽子が、大のお気に入りになっていたようで。それを壊されれば、そりゃブチ切れもするでしょう。
第1話の感想で
 はやての目の前で封印の解かれた魔導書を持ち、時空管理局職員の魔道士達の魔力を吸い取り、更になのはを標的にしようとする。こんなことをはやてが命じることは考えられず、シャマル、シグナム、ザフィーラ達の独断で行動しているというのが真実だろう。
これだけ見ると中々に自己中心的な行動ではあるが、そこにあるのは忠誠心と愛着か。なのはのディバインバスターでうさぎのマスコットが縫いつけられた帽子(はやての作か?)を吹き飛ばされて逆上する辺り、帽子作者への心理的密着度が伺える。

とか書いたりしたわけですが、今回の話はこれを明確に裏付けてくれましたね。そして、その裏付け方がまた非常に切ない。

そして、騎士達の望み・はやての命を救うために、闇の書の呪いから解き放つために、頁を埋めて真の所有者にした結果、闇の書と騎士達はどうなってしまうのか。はやての命は本当に救われるのか。そして救われたとして、騎士達は今のままで居られるのか。
第3話の「闇の書を完成させて、はやてとずっと静かに暮らすんだ」と息巻くヴィータに向けられた、シグナムたち3人の何とも言えない表情から、それもまた不可能に近いものだということが予想される。

どちらに転んでも、絶対に誰かが泣いてしまう。
静かに、平和に、穏やかな日々を生きたい──ただ、それだけの「小さな願い」
しかし運命は、その小さな願いすらも聞き届けてはくれない。


このような膠着した状況を打開するためには、なのはたちとヴィータたち以外の、第3の勢力の存在が重要になるだろう。ヴィータたちにとっての第3勢力は、仮面の男の存在。どこか未来を見通しているかのような迷いのない言葉が示唆する結末とは。そしてクロノが、リーゼロッテ、リーゼアリアに協力を仰いでまで、ユーノに調べさせようとする無限書庫にあるであろう情報とは?





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