言い出しっぺがいきなりサボろうとするのはどうなんだ>純一
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魔法がもたらす幸せというものについて、アイシアがまだ意味を取り違えているまんまなのが非常に残念。
アイシアが魔法に対して抱いている絶対性を端的に表現すると、「全ての事態を解決する力」と言えるでしょうか。困ったことがあっても、その「魔法」を使うことで、全て解決する、そういうことのできる魔法が目標なのでしょう。そういう観点で言えば、人が心の奥底で望んだ願望を具現化することのできた、かつての枯れない桜の木の魔法は、アイシアにとっては垂涎モノの魔法でしょう。恐らく、自分の祖母が困っている人々に使った魔法も、幼心にそのように見えたものと思います。
しかし、魔法とはそれ自体を事態解決のための手段にしてはいけないのだということを、さくらはアイシアに対して暗に諭す。
例えば、ことりは自分の居場所を守るために、人の心が解るようにと願い、読心の能力を手に入れた。しかし、それでは自分で、相手との会話のために対等の立場に立つことができなくなる。立つための心が養われなくなる。そしてその通り、桜の木が枯れ、能力が消えたことりは、家の外に出ることすら怖がるようになった(ゲーム版)。
確かに、魔法は人の望みを叶えうる凄い力であるが、人が人であるために、その力のみを頼ることは危険なのだ。
アイシアは、魔法が小さな、間接的な「きっかけ」となって生まれた幸せを、いくつか見ているはずなのに、魔法そのものが直接的要因となって生み出される(?)幸せを未だに求めようとしている。今まで、自分が関わって幸せそうな笑顔を見せた人々には、どのような魔法を使ったか?
野球部は、自分たちを勝たせようと必死のアイシアに報いようと、初のコールド負け回避を成し遂げた。
まどかを救ったときも、事態解決は魔法というよりアリスの身体能力があってこそだったが、そもそもアリスとまどかが友達になるきっかけは、アイシアの提案したサーカスだ。
魔法は、あくまで止まっている人の背を、ほんの少しだけ後押しするだけに留めるべき。後押しされた結果として、人が笑顔を見せてくれるなら、それもきっと、魔法でもたらされた幸せに違ないはずだ。
アイシアは、それにまだ気付けていない。
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読み終わったついでに押しちゃってください
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魔法がもたらす幸せというものについて、アイシアがまだ意味を取り違えているまんまなのが非常に残念。
アイシアが魔法に対して抱いている絶対性を端的に表現すると、「全ての事態を解決する力」と言えるでしょうか。困ったことがあっても、その「魔法」を使うことで、全て解決する、そういうことのできる魔法が目標なのでしょう。そういう観点で言えば、人が心の奥底で望んだ願望を具現化することのできた、かつての枯れない桜の木の魔法は、アイシアにとっては垂涎モノの魔法でしょう。恐らく、自分の祖母が困っている人々に使った魔法も、幼心にそのように見えたものと思います。
しかし、魔法とはそれ自体を事態解決のための手段にしてはいけないのだということを、さくらはアイシアに対して暗に諭す。
例えば、ことりは自分の居場所を守るために、人の心が解るようにと願い、読心の能力を手に入れた。しかし、それでは自分で、相手との会話のために対等の立場に立つことができなくなる。立つための心が養われなくなる。そしてその通り、桜の木が枯れ、能力が消えたことりは、家の外に出ることすら怖がるようになった(ゲーム版)。
確かに、魔法は人の望みを叶えうる凄い力であるが、人が人であるために、その力のみを頼ることは危険なのだ。
アイシアは、魔法が小さな、間接的な「きっかけ」となって生まれた幸せを、いくつか見ているはずなのに、魔法そのものが直接的要因となって生み出される(?)幸せを未だに求めようとしている。今まで、自分が関わって幸せそうな笑顔を見せた人々には、どのような魔法を使ったか?
野球部は、自分たちを勝たせようと必死のアイシアに報いようと、初のコールド負け回避を成し遂げた。
まどかを救ったときも、事態解決は魔法というよりアリスの身体能力があってこそだったが、そもそもアリスとまどかが友達になるきっかけは、アイシアの提案したサーカスだ。
魔法は、あくまで止まっている人の背を、ほんの少しだけ後押しするだけに留めるべき。後押しされた結果として、人が笑顔を見せてくれるなら、それもきっと、魔法でもたらされた幸せに違ないはずだ。
アイシアは、それにまだ気付けていない。
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となると、落としどころも自然に決まるような気もしますね。
ここら辺に、見ている側との作品へ期待度に温度差が生じてしまったような気がします。